ハマスタで野球観戦したはなし

6/3(土)に人生で初めて横浜スタジアムで野球観戦をした。
会社の先輩2人と行ってきたのだがとかく楽しかったということを書いていく。短く言えばみんな野球観戦行こうぜっておはなし。

愛媛県で生まれ育った少年にとって横浜DeNAベイスターズは何の縁もない球団だった。正確にはまだDeNAではないのだけれど。
地元球団がない私たちにとって、好きな球団としての選択肢は巨人か阪神、またはキャンプで松山に来てくれるヤクルト、この3球団くらいだった。
しかし幼い頃の心をくすぐったのは黒くてギザギザでカッコいいユニホームが印象的な千葉ロッテだった。なんだかよく分からないけど家には千葉ロッテのグッズが多くて、マリンまで応援しに行ったこともあった。西岡やサブロー、今江、ペニーなどそのころのロッテは本当に強くて応援していても楽しかったのだと思う。

そんな少年も成長し自らの意志で応援する球団を選ぶことにした。
そのとき一目惚れしたのがDeNAに所属していた筒香のホームランだった。
日本人離れした弾道、勝負強さ、なにより応援歌を纏った筒香の姿が大好きだった。何か起こりそう、チャンスの場面であればあるほどに期待は募って、そこに応えてくれる筒香の姿に強烈な憧れを覚えたのだ。
筒香がホームランを打った瞬間、筒香越しに見える一塁側の内野席のファンがわっと歓喜の声を上げる瞬間も言葉に出来ないくらい好きだった。

応援し始めたころのDeNAは弱かったというより未成熟だった。
選手も若く発展途上、でも常に何か起こしてくれそうな予感があった。
応援している側からすればどぎまぎする場面も多々あったが、常に伸びしろを感じさせる、とにかく応援していてわくわくするチームだったのだ。

大学生になり関西に出た。周りは阪神ファンだらけで、友人と甲子園に野球を見に行ったときは三塁側の内野席でこそこそベイスターズのユニホームを着て応援していた。勝った試合でもすぐにユニホームを脱いで阪神ファンと一体化して阪急で帰宅していたのを覚えている。

社会人になって上京し、横浜にもアクセス可能になった。
初のハマスタ観戦、いつもDAZNで観戦していた選手たちを生で見られる嬉しさがあふれ出していた。関内駅についてベイスターズのユニフォームを着たファンの姿を多数確認したとき、「ここがホームか!」と強く実感した。牧のユニフォームをショップで購入して、ライトスタンドに向かい階段を上った先に広がるハマスタにただ圧倒された。バウアーが目の前で遠投している姿を1球1球目で追いながら、プレイボールを待っていた時間は童心に戻ったように恥ずかしいくらいわくわくしていた。

応援歌を歌い、チャンスでは大きな声で応援し、ピンチではただただ祈る、それを何万人ものベイスターズファンと共有できる喜びは普段とは別物の観戦体験だった。この球団が好きで、選手たちが好きで、ファンとして試合に参加することの楽しさを噛み締めていた。勝利した瞬間、わっとスタジアムの温度が上がり、選手たちと一緒に勝利の余韻に浸っていた。何物にも代えがたい幸せな瞬間だった。

今年のベイスターズは2位、首位タイガースが強すぎるせいで目立たないが好調をキープしている。あんなに未成熟だったベイスターズが成熟していく瞬間に立ち会えている。それだけで奇跡でもあり、間違いなく球団としてレベルアップしている証拠でもある。恐らく異動で関東を離れてもずっとベイスターズのファンであると思う。そんな出会いも偶然、だけど年数を経るごとに濃くなっている。素敵やん。

今日は負けてるけど多分逆転できるはず。
なんたってベイスターズだから。

おわり

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