お調子者から季節の便り

秋の便りが届いた。熊本で、夜な夜なチェーンソーを持った男が目撃されパトカーと機動隊が出動、捕まえてみたらハロウィーンの仮装だったっていう。虎かなんかの仮面に着物、おもちゃのチェーンソーで、バイト先の友達を驚かせた帰りだったとか。

ハロウィンの事件は、当事者が仮装していると思うだけで面白い。今のところ仮装をしたりする予定はないので、個人的にはハロウィーンの楽しみはこれくらいだ。が、もちろんこれが深刻な事件になってしまうといけない。人が死んじゃったり、取り返しのつかない事故になっちゃったりすると他人(仮装)事とはいえ当然笑えない。

今回のは最高にいい温度の事件だ。まあ、目撃した人はさぞや怖かったことだろうが、それよりもやっぱり犯人(っつっても法は犯してないか)のことを思ってしまう。まずなんたって、今は10月中旬だ。ハロウィンまでまだ2週間ある。気が早い。とんだお調子者だ。

そして、なぜ仮装したまま歩いていたのか。百歩譲って行きはまだいい(よくない)。バイト仲間へのサプライズを確実に成功させるためには、着替えるとこなんて絶対目撃されちゃいけない。ただ、帰りはなんで着替えなかったんだろう。着替えの用意がなかったのは、そもそも帰りのことなんて全く考えてなかったからなのか。お調子者かよ。

それにしても、仮面は取らねえか。職場でのサプライズはかなりウケて興奮してたのか、周りの仮装率0パーの外界でバカな格好して顔をさらすことの恥ずかしさに気づいたのか、とにかく彼はおもちゃのチェーンソーを持って、着物で、仮面つけて、ハロウィーン2週間前、まだ完全平常モードの巷へ繰り出した。しかもそのままバスに乗ったのだという。そして通報された。だからお調子者かって。

以上、ほとんどが記事からの情報を元にした勝手な空想に過ぎないが、いやしかし追跡取材とかされるようなレベルのニュースじゃないしな。勝手に楽しむまでだ。パトカーや機動隊に遭遇して、どんな顔したんだろうな。仮面の下で。声かけられて第一声なんて言ったんだろう。「違うんだ!ハロウィンの仮装なんだ!」って咄嗟に言えたろうか。

「とっ…トリックオアトリート…」

って言ったことに自分の中ではしておく。まあいいよな、それで。ハナを切るにはいいニュースだった。今年のハロウィーンが程よく盛り上がることを期待してる。あと「ハロウィン」か「ハロウィーン」か自分の中でも表記がいまだに定まらないんだけど、どっちがいいんだろう。

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