本公開を何卒

「新しき世界」っていう韓国のハートウォーミングなヤクザ映画を撮ったパク・フンジョン監督の新作が夏頃に向こうで公開されてて、まあ、日本に来るのは時間かかんだろうし、来年かなと思ってたんだが、これが思いのほか早く観られた。「のむコレ」っていう日本未公開映画の特集。これ逃したらいつになるかわからない上、上映回数は多くはなく、そのせいかずいぶん客入りがよかった。たまたま祝日だったしな。

話の大筋は超ベタだ。謎の施設から超能力を持った子供が逃げ出す話。「ストレンジャー・シングス」とか「約束のネバーランド」とかのライン。で、謎の施設ってのはもちろん謎の組織によって運営されてるわけで、もちろんこいつらが追ってくる。

この謎の組織描写ってのは恥ずかしくなりがちで、やっぱ今回も観てて多少こっちは照れるんだけど、逆に言えば向こうはそれを思い切って照れずにやってるとも言える。まあ、それでも敵の超能力者の無口な女の子にチュッパチャップス(かわかんないが)咥えさせんのだけは本当にやめてほしかったけどな。しかしまあ、そんなことはどうでもいい。

問題は、主演の女優さんだ。初めて見る人だけど、見てる内にどんどんかわいくなっちゃって。そしてかわいいだけじゃないんだけど、全く。「かわいい」から先の話すると完全にネタバレになるから困ったもんなんだが、とにかく、いよいよギアチェンジしてからの主人公と、そのアクションを観てると、やっぱこれちゃんと日本で本公開してほしいなと。

なんたってこれ、まだ第一章なんだ。タイトルの下にしれっと「1.〇〇〇〇」って副題出てびっくりしたんだけど。本国ではそれなりにヒットしたみたいだから、たぶんちゃんと作られるんだろう。主人公が結構なチートキャラだからどれくらいエスカレートするか楽しみだし、続編をスムーズに公開するためにも、なんとかお願いしたい。

問題の主演女優は、帰って調べたらキム・ダミって人で、どうやら向こうでもこれで顔を知られた感じらしい。インタビュー動画では「サイン練習した」とか「オーディションは10回も受けてないくらい」とか言ってるから、見たことないのも無理はない。映画がギアチェンジするまでの退屈になりかねない時間をコメディリリーフとして支えてた主人公の友達役の女優さん(コ・ミンシ)も調べたら名前ある役はじめてっぽかったし、この辺が日本で公開されにくい理由だったりすんだろうか。

とりあえず、キム・ダミに関する情報がないもんで(色々受賞はしてるみたいだけど)、今は同じインタビュー動画をひたすら何度も見るという奇行に従事している。インスタとかもやってないっぽいし。で、ここまで書いて、映画のタイトルを書いてないっていうまさかの欠陥に気づいた。「The Witch/魔女」な。

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