何もなくてよかった、もうちょっと何かあれ

一体、自分は太陽フレアに何を期待してたのか。昼過ぎくらいから「そろそろかな…」なんて若干そわそわしながらも、と言って別段やることもないので、とりあえずツイッターで「太陽フレア」なんて検索してみたりして。太陽フレア大喜利と化したそのツイートの山を見て、なぜか落胆してみたりして。お前も同類だろう。

台風が上陸しては臨時休校を期待し続けた小学生の頃(結局一度も休校ならず)から何も進歩がない。そして太陽フレアの場合、テレビで太陽のプロミネンスみたいの見せられる以外には、結局何も実感できるものがない。強い磁力を帯びた粒子と衝撃波ってなあ。オーロラ見えるほど北にもいないし。これじゃあ実質ドラゴンボールのオープニング観るのと変わらないじゃないか。

「今来てんのかなあ…」と、部屋でひとり思うだけ。音も聞こえなきゃ光りもしない。かと言って、実際停電とかされても困る。何かないとつまんないけど、何かあっちゃ困るし、でもここまで何もないのなあ。ニュースによればGPSがちょっとだけずれたらしいが、家でGPS使わねえし。

報道されないけど、実は太陽フレアによって起こった現象が何かあるのではないか。寝たきりのおばあちゃんが急にすくっと立ち上がったとか、カニが前に歩いたとか、舞妓さんが少し汗ばんだとか、AVのモザイクが一瞬だけとれてちんこ見えたとか。せめてまんこ見えてくれ。

自分には感じられなかったが、きっと色々な何かが起こったと思いたい。太陽フレアを感じたかった。だって太陽から来るんだぞ?すごいじゃないか、あんな遠いのに。そして気づく、いや、毎日日光届いてんじゃん、と。そんなすごくないかも、太陽フレア。むしろ普段よく平気だな、地球は。なんだかぼんやりした文章になってしまった。しかし、ここで「これも太陽フレアの影響だ」としめるのは、太陽フレアエッセイとしては最低だと思う。「太陽フレアエッセイ」とは何か。とにかく、太陽フレアにはもう何も期待しないようにしたい。

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