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「男女の自然な結びつき」という言葉は私の中にはなかったという話

「ヘテロの恋愛はあまり好きじゃない」

あなたの口からこぼれるその言葉を私は何度も耳にしている。そのたびにぬるい水に氷を放り込んだときの、みしみしと縦に入り込む線のように、私は何か違う温度を感じているらしかった。

おそらく本人としたらそんな深い意味はないに違いないのだ。

「男女が当たり前のように恋愛して結婚するのってなんだかおかしくない?」

多分そんな感じ。当たり前じゃないし、いろんな選択があるのにさ。みたいな感じ。私はそう、そもそも当たり前にそれが出来ない。数ある同級生の結婚話の中で私だけが変わらずずっとそのまんまなの、君も知っているでしょう?そう、私が返せばいいのか?考えだけじゃなく行動ととしてあなたと同質だと示せばいいのか?でもじゃあそんな固い言葉でいわなくてもいいじゃない。切り離さなくたっていいじゃない。そんな気がして、相槌を打って終わり。またどこかでこの言葉はループする。私は知っている。だって、日常的にその発言が許される社会じゃない。あなたの生い立ちというような前提をいくら説明し尽くしたって、既婚者に面と向かって言う言葉でもない。

おそらく「好きじゃない」っていう言い方がじゃあ、あなたはどこの立ち位置にいるんだっていうことが気になって仕方がないだけなのだ。

私はその人のこと、異性愛者だっていう認識だ。恋愛も普通にしているイメージ。だから余計引っかかるのかもしれない。自分はどこに行ったのって思う。ああ、せめて何が好きじゃないか分かればもう少し分かるかもしれない。全部って言われたらその時はまた考えよう。私も違和感はあるけれど、好きじゃないとはまた違う気がするってちゃんと言おう。いつか

で、これは実は前置きだ。じゃあそういう人とどういう映画なり作品をみたらいいのかな?っていう日常の話。世の中は当たり前のように異性愛を前提とした作品が多い。それは文学を勉強している私だからこそひしひしと感じている。私はその「自然な結びつき」を自然じゃないなあというだけのただの学生だ。基本的に自分で選ぶと戦乱の世の戦術の話とかロードオブザリングみたいな世界を救いにいく。あとは歌舞伎と宝塚とアニメがいい。中でも歴史物はその己の心情に生きる話とか国レベルの話であれば結婚は政略の一部なので私にも必要である意味がよく分かるというのが見やすいのだ。

という訳で私としてのセレクトは三代の親子孫の物語だから子供が生まれないことには話にならないからとりあえず要素はあるけれどそれはもう物語の骨格だから、さらっと流してスターウォーズみようという話をした。私の雑な説明によると、フォースの力の継承と父親という存在を乗り越える話だから、恋愛はパーツ。それはアナキンの説明においては全然不足しているうえに間違ってすらいるんだけれど、オビワンとレイが私は大好きなのでもういいことにしてしまおう。123からみるか456からみるかは少し悩みどころだ。そんな取り留めのない日常。

グミを食べながら書いています。書くことを続けるためのグミ代に使わせていただきます。