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若者の歩き方は常に危ない

若者の歩き方は常に危ない

ここ最近見ていてふと気付いたが、我々の若かりし頃に比べてポケットに手を突っ込んで歩く若者が減ったように見える

我々より上の世代はツッパリブームで多かったと思うが、我々の頃もヤンキー漫画全盛期で「湘南爆走族」や「名門多古西応援団」「ビーバップハイスクール」もまだ連載してましたし「GTO」の前の話である「湘南純愛組」「特攻の拓」「ろくでなしBLUES」「今日から俺は!」「カメレオン」「クローズ」「工業哀歌バレーボーイズ」などなど挙げたらキリがないぐらいヤンキー漫画が連載されてました。 それも、ジャンプ、サンデー、マガジン、チャンピオン、ヤンジャン、ヤンマガ、ヤンチャンなどなどたくさんの週刊誌や月刊誌で連載していて、アニメ化や実写化も頻繁にされていました。

私の育った地域はやや治安の悪い地域で、突然現れた虫の居所の悪い人に、即時に逃げられないよう足を踏まれて利き腕の肩抑えられ頭突きされるというほんの少し危ないよくある地域でした。

そんなわけで、こういった漫画の真似をしている元気な少年達がたくさんいて、みんな例に漏れずオシャレにハンドポケットで歩いていました。

当時はトレンディ俳優とかもポケットに手を突っ込んだハンドポケットスタイルでしたから、その影響もあったと思います。

そして、歩きタバコも普通に多かったです。携帯灰皿なんか持ってないので、みんなポイ捨てしてましたし、駅のホームやお店の前などそこかしこに灰皿があって、大体パンパンでした。

今、歩きタバコはできないですよね(してる人もいますけど) その代わり、歩きスマホをしています。

ハンドポケットも昔は「コケたら怪我するぞ」と言われたもんです。歩きタバコだってもちろん危ない。

それはなくなったんですが、代わりに歩きスマホが登場しました。そう、常に若者の歩き方は危ないのです。

ワイヤレスで音楽聴いてたりもしますが、車の音に気付きません。特にハイブリッド車はエンジン音が静かなので。 昔みたいにCDプレイヤーを聴きながら歩いてて、段差の度に音飛びしたり、ウォークマンで自動的にB面に行く間に無音の時間があったりもしないですから、快適過ぎて逆に危ないですよね(?)

ようは手持ち無沙汰なんですよね。

でもスマホがある事で行列に並んだり人を待ったりするのが、苦にならなくなったのはデカイと思います。 充電が無くなった時の長い電車の道のりは何していいか分からなかったし。普通に顔上げて見てみたら、顔上げてるの私だけでした。 どうせ誰も前を見ていないのだから、美人の顔でも眺めていようかと思いましたが全員マスクしてますし。

だいたい毎日歩く慣れた道のりだから、手持ち無沙汰なんでしょうね。考えてみたら、子供の頃から歩き方は危ないんですよ。段差の上を歩いてみたり、横断歩道の白いところだけ歩いたり、わざと知らない道通ってみたり。人の多い所を走ったり。

元気な内はみんな歩き方は危ないんですね。その内慣れた道でも歩く事に集中しなければいけなくなった瞬間に「ああ、歩く事自体が危なくなったのだなぁ」と痛感して大人しく免許を返納しようと思います。


一丁




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