じゃあドラゴンクエストYOUR STORYはどうすればよかったの?
前回ドラゴンクエストYOUR STORYの総括をした。
では本作はどうすればよかったのか。文句を言ってばかりではいけない。改善策を考えてこそ生まれるものがある。
1.原作完全再現案
ドラクエVだと思ったらドラクエVじゃないからダメなんだよ案。
まずタイトルをドラゴンクエストV天空の花嫁にする。SFCの画面を使ったダイジェストなどやめてちゃんと少年時代、青年時代、大人時代を原作に沿って展開する。この際、再解釈と再構成をしてもいい。
劇伴はV曲のみに限定する。
尺は絶対に足りないので各時代ごとの3部作とする。
特に原作でも端折られ気味な少年時代は映画の解釈としてもっと広げて描いてもよい。
少年時代編はパパスがぬわり終了。
青年時代編は石化して終了。なんとかさんの家で8年が経つ部分をエンドロールで描くと好み。あと主人公が魔物使いであることをもっとちゃんと描く。いっぱい仲間にしろ。
大人時代編が公開されるまでの間に漫画天空物語を電子書籍化して配信。
どうしてもメタ展開をやりたいのなら大人時代編エンドロール後に佐藤健がスーファミの電源を落とすところでもやればいい(投げやり)。
問題点:そんな金が出るはずがない。
2.現実描写ちゃんとやる案
現実世界も3Dで描いてるからダメなんだよ案。
まず現実世界は実写で描く。プレイしてるゲームはVRDQVではなく、スーファミのDQVだ。もちろんプレイヤーは佐藤健が演じる。劇中CGアニメがゲームであることは序盤中盤にはバラして、佐藤健のゲームに対する姿勢をしっかり描く。会社員のような設定だったので、通勤描写もほしい。そして佐藤健はDQVの攻略に詰まり、そこを上司山田孝之が的確にサポートすることであれっもしかして山田さん…ドラクエやってました?みたいな流れでギクシャクしていた上司部下の関係が改善するという展開だ。要するに光のお父さんだ。天空の上司だ。
山田上司とのフローラビアンカ論争のシーンは面白かったですねあそこアドリブらしいですよ。
これならばDQVの物語自体がダイジェストになってしまっても「佐藤健がDQVをプレイしている」という連続性が担保されるので、劇中劇がアレでもツギハギ感はなくなる。ただし本案も原作の改変は許されない。必ずゲーム本編と同じ描写をする必要がある。もう映画見てないで自分でゲームやればいいじゃん。
創作を劇中で扱う以上、その創作物から劇中の人物がなにかを受け取った描写が必要だ。そうすればこそ視聴者も劇中の人物のように創作物からなにかを受け取り今日を豊かに生きようという気持ちになれる。
山崎貴監督にはレゴムービーとSSSSグリッドマンと光のお父さんを見てからこういうのを作ってほしい。いや見なくていいです。作らないでいいです。
問題点:光のお父さんになる。
3.ドラクエじゃなくする案
ゲームをバカにするくせに劇中ゲームがドラクエだからダメなんだよ案。
そもそもこの映画が「ゲームなんかやってないで大人になれ」vs「ゲームだって現実だ」ということを言いたいならばそもそもドラクエVである必要はない。ドラクエである必要もない。完全オリジナルのファンタジーストーリーを見せられていたら最後に実はVRゲームを遊んでいた大人になれ俺はワクチンだ、ならそれなりにスジは通る。90年代感は免れないが。
Ready Player 1はプレイヤーキャラとしてこそガンダムやメカゴジラがでてきたがゲーム自体はオリジナルだったし、シュガーラッシュもゲストキャラたちこそいるが主人公たちのゲームはオリジナルだった。劇中でゲームをバカにするくせにそのタイトルが有名古典タイトルなのがセンスがない。誰だって好きなものをバカにされて気持ちがいいわけがない。
問題点:金も客も集まらない。
4.ヨシヒコ案
そもそも山田孝之がでてるのに活かさないのがダメなんだよ案。
主人公が勇者ではないことが発覚するんだから、主人公と似た衣装の勇者(ドラクエ的には偽物に限りなく近い)ヨシヒコを使わない手はない。
ウィルスにより破壊されるゲームの世界。そこに颯爽と現れる髭の濃い実写の男性。佐藤くん!頑張るんだ!私はワクチンだ!ワクワクチンチンだ!さあ私の剣を使って…もうすこし優しく握ってくれませんか!アッー
問題点:ダメ。
まとめ
あきた。
俺にはこの映画を救うことができない。俺は勇者じゃないから。家帰ってヨシヒコ見ようぜ。そういやプサンもヤスケンだったねヨシヒコでてたな。
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