見出し画像

株式会社 1Line Official note Vol.052


ONE COATINGの効果期間の目安(家具編)

家具・インテリア製品に対するONE COATINGの効果期間の目安は、3年とお伝えしております。

この3年は、機能が無くなるまでの期間ではなく、家具・インテリア製品の適切なケアの期間で、ONE COATINGは、この期間に合わせて、各種機能の効果検証を行っています。

■劣化が進む主な原因
家具・インテリア製品の劣化が進む原因は様々ありますが、主なものは以下の通りです。

原因を知り、それを取り除いたり、適切な方法を採ることで、綺麗に、長持ちさせることに繋がります。

・「使用による摩耗」
素材やアイテムによって、機能性が低減する原因は異なりますが、家具の場合、「摩耗」となります。
使用による摩擦や体重負荷によって、徐々に素材表面の減耗が進み、機能性が落ち、劣化が進みます。

・「汚れやごみの付着」
簡単に洗うことができないので、水性、油性、汗などの汚れ成分が染み込み、さらにホコリやゴミが堆積します。それらが酸化したり、カビやダニの原因になり、劣化や汚れが進行します。

・「不適切なケア用品の使用」
消臭や除菌などを目的に使われるケアスプレーに含まれる成分が原因となって、素材を傷めたり、汚れの原因になり、逆に劣化を早めているケースが多く見られます。

■適切なケアの頻度
利用シーンや使用頻度にもよって変わりますが、家具・インテリア製品の適切なケアの頻度は3年を想定しています。

衣類等と違い、家具・インテリア製品は、簡単に洗うことができないアイテムです。付いたホコリやゴミだけでなく、付着した水性、油性、塩分など様々な汚れ成分を、定期的に取り除くことが必要です。

商業施設やホテルなど、不特定多数の人に使われる家具・インテリア製品の場合は、汚れる頻度や付着量も多いため、1年ごとの清掃やクリーニングをお勧めしています。

適切なタイミングで、適切にケアをすることで、家具・インテリア製品だけでなくモノは、綺麗に長持ちさせることができます。

■効果検証を確認する試験の特性
基本的に、「効果がいつまで続くのか」という視点の試験はありません。こちら側で条件を提示する必要があります。

上記の通り、家具の適切なケアの頻度として3年を推奨していますので、効果検証を確認する試験条件としても、3年分の負荷を設定し、機能性が基準値以上を保っているか確認しています。

負荷は、家具の場合、「摩耗」を想定しています。試験を行う時は、同一条件で、

 (1) 未加工品

 (2) 加工品

 (3) 3年分の負荷を加えた加工品

の3回の試験を実施します。

(1)未加工品に比べて、(2)加工品に基準値以上の機能性が発現しているか、3年分の負荷を加えた加工品に、基準値以上の機能性が維持されているか、検証を行います。

■機能ごとに異なる持続性
機能ごとに、使われている技術は異なります。その為、効果の持続性も、機能ごとに異なります。

機能ごとの持続性の特徴は、以下の通りです。

・消臭、除菌、抗菌、抗ウイルス
3年を想定した摩擦後の機能低減率は「0%」。

洗濯100回後の機能低減率は「0%」。

このことから、摩擦や洗濯で、簡単に有効成分が剥がれず、持続性が高いことが確認されました。


・撥水、撥油
3年を想定した摩擦後に、塗膜の剥がれがなく、変退色の劣化がないことが確認されました。


・防ダニ、防虫
3年を想定した時間経過処理後(指定される熱処理)に、機能低減率が軽微で、基準値以上の機能性を維持していることが確認されました。

■機能を長持ちさせるための注意点
機能性製品・加工において、全般的に共通することですが、どんなに高機能な素材や、優れた加工がされても、ケア方法が不適切だと、その効果を十分に発揮することができません。

・汚れやごみの堆積、市販の消臭スプレーの使用
機能は、機能を発揮する部分が、表面に現れている必要があります。そのため、機能面に汚れやゴミが堆積していると、効果を発揮することができません。

また、市販の消臭スプレーに含まれる界面活性剤などの成分で、機能面が覆われてしまうと、十分に機能性を発揮できなくなります。

例えば、撥水は、水性分を弾く機能ですが、ゴミが堆積したり、界面活性剤が覆われたりすると、その下の素材に撥水機能があっても、ゴミや界面活性剤には撥水機能がないので、水が溢れても撥水効果が現れません。

ゴミを取り除いたり、機能を抑えるケア用品を使わないことも、十分に機能を発揮させるためには大切です。

・アルコール等の使用
感染対策の影響で、高濃度のアルコール等の薬品が、除菌を目的に使用されるケースが増えました。これらは、家具・インテリア製品で使われる素材とは相性が悪く、素材を傷めたり、塗装が溶けたり、金属を発錆させたり、様々なトラブルが起きています。

家具・インテリア製品には、それに合った適切なケア用品を選択し、適切な方法で使用することが大切です。

■まとめ
家具・インテリア製品における、ONE COATINGの効果期間の目安は、特性やケア期間をもとに、3年を推奨しています。

期間が経過すると、直ぐに効果がなくなるという訳ではありませんが、利用シーン、ケア状態で前後もしますので、効果の発現性もみながら、判断いただければと思います。

なお、ケア用品については、家具・インテリア専用のケア用品を、1Lineで開発、提案しておりますので、そちらも参考にしてください。