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1日1分歴史小話(無料メルマガ)

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2017年1月の記事一覧

#0010【早雲がビジネスパーソンに処世術を指南したら(北条早雲)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今週は歴史上の人物から処世術を学びたいと思います。 今日は、戦国大名1号とも言われる北条早雲から学びます。処世術に入る前に早雲の人となりですが、この人そもそも本名がはっきりしていません。 「北条(ほうじょう)」という名字は、早雲の息子が使い始めます。そして、下の名前に直接触れることは失礼にあたったため、彼の名前が明記された同時代の資料が残っていません。 現代でも、会社の上司を下の名前で呼びかけることは、ほと

#0009【徳川家康(日本、16C後半-17C初)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今週最後は、徳川家康です。 徳川家康は、三河(現愛知県東部)に生まれました。そこそこの大名の家でしたが、強大な勢力に挟まれていたため、彼自身は幼い頃から隣国の織田家や今川家の人質となり、苦労していました。 何とか人質・隷属状態を脱して独立した後も、天下統一に突き進む織田家に同盟者として協力しますが、実態は配下のようなものでした。 信長の死後、家康も信長次男と手を組んで天下を狙います。織田家の天下を奪おうとす

#0008【豊臣秀吉(日本、16世紀後半)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今回は豊臣秀吉です。 秀吉も信長と同じく尾張(現愛知県西部)に生まれました。貧農の出身でしたが、持前の才覚を活かして信長の下でトントン拍子に出世します。 信長が本能寺の変で非業の死を遂げたのち、その後継者争いにおいて、秀吉の主張が通ります。 信長の長男(信忠)も本能寺の変で死亡しており、次男・三男の争いだと思われていました。特に三男は、本能寺の変を起こした明智光秀を秀吉と一緒に討ち滅ぼしており、後継者の地位

#0007【織田信長(日本、16世紀後半)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今週は、戦国時代の三英傑、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三人にFocusします。 月曜日の今日は、まず織田信長を取り上げます。とても1分では語り尽くせませんので、今後も何度か取り上げるつもりです。 信長は尾張国(現愛知県名古屋周辺)に生まれ、1582年6月2日未明に天下統一を目前に「本能寺の変」で49年の生涯を閉じます。その一生は既存秩序の打倒に注いだ、戦いの連続でした。 そんな信長は、若い頃から気性が激し

#0006【秦の始皇帝(中国、BC3世紀後半)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今日は中国大陸を最初に統一した秦の始皇帝を取り上げます。 古代中国は七つの大きな王国がひしめき合う戦乱の世でした。その中で、西方に位置していた秦王国が、紀元前221年に初めて中国大陸の統一を果たします。 王様は、天下に秦の王様だけとなりました。秦王は、自分の称号が滅ぼした国々も使っていた「王」であることを嫌います。 「中国大陸の統一者としてふさわしい称号を考えよ」との号令の下、学者・政治家そして彼自身も検討

#0005【卑弥呼(日本、3世紀前半)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 古代帝王特集の第2弾は日本から卑弥呼(ひみこ)女王に登場して頂きます。 「卑弥呼が帝王?」ちょっとイメージが違う方もいると思います。複数の領主を従えたと思われる記録が残っている最古参の日本人なので、帝王枠で登場してもらいました。 この卑弥呼ですが、日本の記録には出てきません。中国の歴史書に出てきます。 時系列としての初出は、後漢書東夷伝の記述です。 2世紀後半(146年~189年)日本国内が混乱していたと

#0004【アレキサンダー大王(ギリシャ、BC4世紀後半)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今週は古代の帝王特集です。本日は、アレキサンダー(アレクサンドロス)大王を取り上げます。 彼は、父王が暗殺されたため、わずか20歳でギリシャ北方のマケドニアの王様になります。 まず、アレキサンダーはギリシャ全体を勢力下に収めます。そして、軍隊を整備しアナトリア半島(現トルコ)に渡ります。 そこには、強大なアケメネス朝ペルシャが存在していました。ギリシャは何度も攻め込まれていましたが、アレキサンダーは逆にペル

#0003【チャーチル(英国、20世紀前半)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今週最後は英国の政治家・文筆家チャーチルを取り上げます。 ウィンストン・チャーチル(1874年11月~1965年1月)は、第二次世界大戦時の英国の首相です。戦後には回顧録を出版し、ノーベル文学賞を受賞しました。 第二次世界大戦後にヨーロッパの西側が資本主義、東側が共産主義に断絶されたことを「【鉄のカーテン】が引かれている」と表現するなど、数々の有名な言葉を残しています。 ちなみに写真を撮る際の定番ポーズであ

#0002【井伊家について(日本、16世紀以降)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今日は、今年の大河ドラマの主役である井伊直虎(なおとら)にちなみ、井伊家を取り上げます。 井伊家は、戦国時代に遠江国(静岡県西部)に領地を持っていましたが、東海地方には強力な大名たち(今川家や織田家)が割拠しており苦難の道を歩みます。 特に桶狭間の戦い(1560年、(勝)織田信長VS(負)今川義元)では、今川方にいた井伊家の当主直盛(なおもり)が討死してしまう不運に見舞われます。 更にその跡を継いだ直盛の息

#0001【ワシントン(米国、18世紀後半)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 本日2017年1月9日(月)から、毎週月・水・金の3回発行します。 来週8年ぶりにアメリカ大統領が交代しますので、初代大統領ワシントンを取り上げます。 ジョージ・ワシントン(1732年2月~1799年12月)は、アメリカがイギリスから独立する際にアメリカ軍の総司令官を務めました。 当初この独立戦争は困難を極めましたが、彼のカリスマ性・軍事的センスによって、徐々に劣勢を跳ね除けていきます。そして、諸外国の助け

予告

明けましておめでとうございます。少し遅くなりましたが、本年も宜しくお願いします。 来週1月9日月曜日、成人の日から週三回発行の無料メルマガ配信を始めます。最初の三週のテーマは以下のとおりです。 <予告> ①1月9日の週「メルマガスタート!2017年Topics」  月:初代米国大統領ワシントン(米国、18世紀後半)※米国大統領交代を記念して  水:井伊家の人々(日本、16世紀以降)※2017年NHK大河ドラマ井伊直虎(柴咲コウ)  金:チャーチル(英国、20世紀前