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2021.12.05配信【ラジレキ新聞解説ながら聞き】①米、つなぎ予算成立 ②中国外交トップ、朝鮮戦争終戦宣言を支持 ③国会議員の文通費めぐる発言 ④今週の予定 ⑤主要五紙の社説

①米、つなぎ予算成立

アメリカの政府予算について、2022年2月18日までの政府資金を手当てするつなぎ予算が成立しました。12月2日に米上下院の両院でそれぞれ可決されていたものを12月3日にバイデン大統領が署名しました。

アメリカの政府予算の会計年度は10月スタートとなっており、2022年会計年度は2021年10月から2022年9月までとなりますが、いまだ本予算は成立しておりません。

今回のつなぎ予算が成立したことによって、政府機関が一部閉鎖されるような事態は回避されました。

ただ、バイデン政権の目玉政策である3兆5000億ドルの社会保障・気候変動対策関連歳出法案を巡って与党民主党内でも調整が必要となっており、今後来年2月に向けて引き続き、与野党内外での交渉が進むことになります。


②中国外交トップ、朝鮮戦争終戦宣言を支持

韓国の安全保障担当高官である徐薫(ソ・フン)国家安全保障室長と中国の外交担当トップである楊潔篪(よう・けつち、ヤン・チエチー)政治局委員が中国天津にて12月2日に会談をしました。

この会談内において、韓国の文在寅大統領が提案している1953年から休戦状態となっている朝鮮戦争の終戦宣言を中国は支持する考えを示したとのことです。

文大統領の任期が残り5か月となり、韓国政府は関係国の支持を集めようと動きを活発化させています。


③国会議員の文通費めぐる発言

10月31日に先の衆議院選挙があり、1日だけ議員となっていても月100万円の「文通費(文書通信交通滞在費)」が受け取れることが議論の遡上に上がっています。

12月6日(月)に召集される臨時国会で「日割り支給」への変更が議論されることになります。

この点について、日割り支給は与野党で足並みが揃っていますが、野党側は日割り支給にとどまらず領収書添付などによる「使途の公開」を求めています。

それに対して茂木敏充自民党幹事長は4日、使途の公開について「臨時国会ではまとまらないと思う」と述べており、議論の行方についての今後に注目です。


④今週の予定

今週の注目予定は、12月9日~10日にオンラインで開催される米主導による初の民主主義サミットです。日本・台湾を含めた110カ国・地域を招待して開催されます。

権威主義や国家による統制が進む中国・ロシアは招待されておらず、中ロは反発を強めています。

また、民主主義西側諸国は12月10日~12日にこちらは対面でG7外相会合をイギリスのリバプールで開催します。

今週12月8日には太平洋戦争開戦、真珠湾攻撃から80年を迎えます。既に12月3日にバイデン大統領は声明を出していますが、「かつての敵国、同盟国に」という歴史の流れも踏まえて、民主主義陣営からどのようなメッセージが出されるかが注目されます。

12月6日(月)から臨時国会が開かれます。岸田首相の所信表明演説も今週の予定の注目ポイントです。


⑤主要五紙の社説

<日経>

◆医療関連のデジタル規制改革が急務だ◆

◆グラブは東南ア新興に範示せ◆


<読売>

◆診療報酬改定 病床逼迫の要因に目を向けよ◆

◆災害の伝承碑 「知らなかった」を防ぐ一助に◆


<産経>

◆愛子さまご成年 祝福と皇室の理解新たに◆

◆首相の賃上げ要請 官民協調で機運を高めよ◆


<毎日>

◆民主主義サミット 協調への復元力示す場に◆

◆GoToトラベル 拙速な再開は許されない◆


<朝日>

◆3回目接種 「前倒し」に柔軟対応を◆


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