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「若者」の名札の上に「経営者」の紙を貼る感じ(伝われ)

合同会社を立ち上げてから比較的大きめの仕事も受けられるようになりました。フリーランスと比べてなんとなく社会的信用が上がったのも理由ですが、どうやら個人事業主との取引が難しい会社がそこそこ多いみたいです。事業担当者と仲良くなって「一緒にこれやりましょう!」と盛り上がっても、会社to会社じゃないと取引ができない仕組みになっていると。

とはいえ、やってることは今の所フリーランス時代と全然変わりません。マジで。手続きと支払いが増えただけ。「これ別に会社化しなくてもよかったんじゃね?」と毎日思ってる。そしてさらに気づいたことがあって、会社化すると「練習中なんです、へへ、すいません」の態度が使いづらくなるってこと。

僕は生まれてこの方ニンゲンがダメなので(という発言が言い訳ってことも承知しつつ)「誰かに教えてもらいながら下積みしていく」という一般的な手順を踏むのが難しい心のつくりをしています。だから現場での状況判断の頼り先がなく、自信が持てないんですよね。

これまでは「やりながら考える」かつ「ダメだったら謝って、直せる場合は直す」で全然OKむしろ挑戦的でイイジャナイの手応えがあったのですが、法人化してからは「完全にうまくいくことだけをやる」のがデフォルトっぽい感じがしています。競合として比べられるのも会社だからです。

先日まで一生懸命やっていた大きめ案件の写真撮影の現場で、クライアントから「◯◯(会社名)さんはこうしてくれたんだけどな、やらないんだ」みたいな言葉が漏れているのを聞いてしまいました。僕ではなく同僚に言ったようですが、僕はそういう発言に対する聴力だけはよいのです。

そしてご指摘の通りでした。かなり凹みました。完全にできると思っていた、ノリで行けるっしょと思っていたことができていなかった。同時に、会社として求められるものの大きさを知りました。

いや、本質的にはそうじゃないことも分かっています。◯◯さんは◯◯さんで、ユザメはユザメなのだから同じことをやる必要はないんです。でも、「はあ、ユザメさんの仕事はこんなもんですか」と自分が思いました。

さっきも書いたとおり、この案件は大きい物です。見積もりも勇気を持って作りました。◯◯さんに発注するより高いかもしれない。見積もりを出した時は「僕は地域づくりをしているんだから本当はこれくらい貰って当然だ、ふだんの自分が低く見積もりすぎているんだ」とビーストモードに入っていましたが、いざ仕事をしてみて、もしかしたら僕は地域づくりを言い訳にクオリティの低いものを高額で売りつけている最低なヤツなのではないかと辛くなってしまいました。もちろん自分では全力を出したつもりだし、納品物には自信を持っています。でもそれが自己満足だったら意味がないじゃないか、そもそもそんな精神状態のやつが納品したものなんか欲しくないよなあとか考えていたら思考がぐるぐるしてパンクしました。

よろよろとREBEL BOOKSに行って「自信がつく本をください」と伝えて紹介してもらった岡本太郎の本が酸素マスクとなって今はなんとか生きていますが、久しぶりに、やばめに落ちました。

今は大丈夫です。精進します。特にオチはありません。

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