「群馬の若者とおじさんを繋ぐメディア」やります。
自分が2017年に始めた群馬のローカルWEBメディア「gooma」は、群馬の新旧文化をディグるメディアです。
10月23日(明後日ですね)から、火曜日と金曜日の週2回更新していくことになっています。
そしてgoomaの目的は、群馬の「若者」と「おじさん」を繋ぐこと。
と、最近決めました。
一応説明すると「おじさん」というのは中年男性のことではなく、「若者から理解されづらい考え方をする人」、およびその考え方自体を指します(この後までちゃんと読んでいただくと分かると思うのですが、僕はこのワードをネガティブな意味で使っているわけではありません)。
どこの地域でもそうですし、なんなら世界中で同じことが言えると思うのですが、やっぱり若者とおじさんの間には溝があります。(この記事だと定義がそれなのでトートロジーですが)
昨日、出身大学の文化祭で再会した友人が、「社長の考えが昭和すぎてしんどい」と話していました。
自分の考え方が認められない、企画が通らない、理不尽を押し付けてくる。若者は、おじさんに対して一度くらいはこんな不満を抱いたことがあるでしょう。僕もある。
こちらの界隈で言えば、先日「職人ライターvs読モライター」という構図でバチバチしていました。
参考①:ライターが“読モ”化している件について
参考②:「どんなライターでも、ライターである限り、“読まれたい”という気持ちは一緒じゃないですか」――カツセマサヒコ × 朽木誠一郎が語る「ライター事情」イベントレポ #どうでもいい二人
参考①を書いた方、年齢的には「おじさん」に含まれるか含まれないか微妙なラインですが、「読モライター」という新勢力に対し「彼らは本流じゃない」と分析・批判している。本エントリーでは、こういう態度を「おじさん」とします。
でも、溝があるのは仕方ないことなのです。
誰しも他人の人生を歩むことはできないのだから、どんな哲学、どんなバックグラウンドがあってその行為をしているのかなんて、理解できなくて当然。
しかし……ピッチリと完全に埋めることは不可能だとしても、亀裂が入っている部分にモルタルを流し込むことはできるかもしれない。
goomaは、そのモルタルの役割を担うメディアになるはずです。
例えがヘタクソすぎて余計に分かりづらくなってるかもしれないので、以下に具体的な方法を説明します。
若者とおじさんが、両方から歩み寄る
具体的にどうするか。
まず、おじさんに若者のことを知ってもらうために、「新しい文化」を記事にします。それはおしゃれなカフェだったり、新しく変わった働き方だったり、若者が熱中する趣味だったり。
若者がおじさんに対して常々思っている「俺だってちゃんと考えて、悩んで、信念を持って行動しているんだ」もしくは「俺は信念なんかないんだ」などという実際のところを言語化し、丁寧にブリコラージュして伝えていきたいのです。
反対に、おじさんだっておじさんなりの理由や信念があって行動しています。
昔からずっと営業している店。地元で開催されるイベント。過去その土地にあった産業。
若者からすれば「やる意味あるの?」と感じるものもあるかもしれませんが、僕は県内でライターとして仕事をしてきた中で、長く続いてきたものには相応の強さがあるという確信を得ました。そして、僕が心から惹かれてしまうものも存在する。だから、「古い文化」も記事にします。
おじさんが若者を知ると、若者を対象としたマーケティングに役立つかもしれない。求人広告を出すときのヒントになるかもしれない。親子の雑談ネタになるかもしれない。
若者がおじさんを知ると、新しいビジネスのヒントになるかもしれない。半径5kmが輝いて見えるかもしれない。単純に読み物として面白い、暇つぶしのツールになるかもしれない。
どんな理由で読んでいただいても構わないのですが、
goomaを継続的に読むことで若者とおじさんがお互いのストーリーを知り、いつの間にか両方から歩み寄っている。そんな状況を作っていきたいのです。
若者とおじさんの共通点は「群馬に住んでる」ことくらい
ここまで書くと「なんで群馬に絞るの?全国を対象にすればいいのに」という類の質問が来そうなので、先に答えておきます。
「群馬」が、若者とおじさんの共通キーワードだからです。
群馬に住んでいる人の日常的な行動範囲は、群馬県内が多い。当たり前だけど、だからこそ必然的に、同じ「群馬」というエリアに関心が向くわけですよね。
(ちなみに、これを「群馬」ではなく「海」「漁業」でやっているのがYahoo!の漁業メディア「Gyoppy!」です)
僕の場合は、「群馬」というくくりで切り取りました。
裏テーマ:群馬で、WEBメディアを「仕事」にする
実は、goomaには「WEBメディアを群馬県内で仕事として認知させる」という裏テーマがあります。
群馬県は関東とはいえやはり地方なので、「ネットに記事を書く」という行為だけで生活することがイメージできない人が多いのですが、実際それで生活している人が世界に存在するわけなので、やってやれないことはないと思うんですよね。群馬でも。
まあ正直これは完全に僕が社会不適合者で自分の好きなことしかできない人間だから言っているんですが、僕個人としては一番大事なことなので。
で、市根井君は何をしてほしいんだい?
長くなってしまいました。
群馬の新旧文化を発見していくメディアgoomaは、群馬県民であれば誰でも面白く読むことができる記事を作っていきます。このことは群馬の若者とおじさんの間にモルタルを流し込み、お互いにメリットになると思っています。
goomaを運営するにあたって、必要なのはリソースです。週2で上質な記事を作っていくにはライターやカメラマン、編集者などのメンバーが必要だし、裏テーマ実現のためにもメンバーには報酬を約束していきたい。堂々と「これが仕事」と言えるようなものにしたいのです。
そして今の僕には、リソースが圧倒的に足りていない……!!
goomaはほぼ無収益なので、ポケットマネーで運営してきました。先日四万温泉協会からの協賛で記事を書くことができたのですが、これは初めての事例です。
アドセンス広告も貼っていません。そもそも検索されそうなキーワードで記事を書いているわけではないので多くの収益は望めないし、何より見た目が美しくないからです。
僕が他の仕事で得た報酬を、そのままgoomaに使っています。しかしこれでは限度がある。
というわけで、めちゃくちゃ簡潔に言うとお金が必要なのです。
goomaを1年間運営しようとすると、最低でも200〜300万円くらいの予算が必要になります(ほぼ人件費)。これくらいあって初めて、メンバーに少額のギャラを手渡すことができるようになります。
しかしgoomaは始まったばかりですから、いきなりそんな予算を「使いな!」と投げるわけにもいきませんよね。
①僕たちに記事を書かせてください(料金例あり)
なので、まずはおじさんサイドにお願いがございます。
どうか、僕たちに記事を書かせてください。
予算が分からないと頼めない……!という方も多いと思うので、1つの記事にどれくらいお金が発生するのかを例として書いておきます。
【企業Aの事業を若者にプロモーションしたい!という場合】
・企画:10,000円(ライターと編集者)
ライターと編集者が全力で「どう編集したら面白い記事になるか」を考え、打ち合わせに持っていきます。
・取材:20,000円(ライターとカメラマン)
取材が必要で、かつ丸一日かかる場合です。ライターとカメラマンの仕事ですが、実際のところ編集者も同行します。
・執筆編集:20,000円(ライターと編集者)
取材したライターと編集者が記事を作ります。先方の目的やgoomaのビジョンとズレがないか、不適切な表現はないか等をチェックします。公開前に、特に要望がない限りは、必ず先方の事前確認を取っています。
・交通費等の経費
取材にかかる経費です。とはいえ群馬県内なので、宿泊が絡まない限りはガソリン代や高速料金くらいしか発生しませんね。
というわけで、この例ですと合計で50,000円くらいになります。これ以外の追加料金は、「2日で書いてちょ!」みたいな場合を除いて基本的に発生しません。
もちろん取材期間や内容によって変動しますし、goomaが影響力を持ち始めたら値上げするかもしれません。というか多分します。
適当に考えた金額ですが、僕は今のところこれくらいが適正だと考えています。
求人、集客、イメージアップ。「若者に歩み寄りたい」という気持ちがあれば、どんな目的でも構いません。
ご相談の際は、goomaのお問い合わせフォームからお願いいたします。
※「若者とおじさんを繋ぐ」というビジョンがあるので、ご要望によっては、こちらの判断でお断りさせていただく可能性もあります。その時はすみません。なるべくベストな企画ができるよう、僕たちも頑張ります。
②一緒に群馬を編集するメンバーになってください
そして若者サイドには、一緒にgoomaを作っていくメンバーになってほしいと思っています。実はこの記事で一番伝えたいのはここなのです。
goomaは現在ほぼ1人で運営していて、しかもポケットマネー。今のままでは、ここまで延々と述べてきたビジョンを達成するまえに僕が死んでしまうでしょう。
goomaに必要なメンバーは以下のとおりです。
・一緒に企画を考え、実際に取材して記事をつくるライター
・記事の仕上がりをイメージし、写真を撮影・編集するカメラマン
・goomaの運営全てに口出しする編集者
この中で一番大変なのは、編集者です。
基本的に取材に同行するし、原稿や写真をチェックして修正もするし、外部との連絡も取ります。
ライターやカメラマンは、未経験でも全く構いません。僕が教えますしカメラも貸します。
goomaが仕事として受けた案件については、もちろんギャラもお渡しします。
ただし現段階でgooma の大半を占めている「自主的な記事」については、申し訳ないのですが現段階ではお支払いすることができません。
しかしこれも、gooma自体に協賛してくれるおじさんが現れれば可能になります。つまり好きなテーマで記事を書いて、ギャラが貰えるようになるわけですね。
「俺は文章が得意だ」「一眼持ってる」「イラストが描ける」等、できることがある人は大歓迎。
「WEBメディアで仕事してみたい」「ライターになりたい」「群馬を編集したい」等、やりたいことがある人も大歓迎。
つまり「スキル」、もしくは「本気度」で判断します。
これを読んで「メンバーになりたいぜ」と思った方、ぜひgoomaのお問い合わせフォームからご連絡ください。
(おまけ)僕とgoomaのストーリーを少々
自分のあまりの「社会不適合さ」に絶望し、就活ができなかった僕。
就活をしないなりに、大学を卒業するまでに「何者か」にならなければいけないと思い、フリーランスという道を選択肢に入れました。
フリーランスとは言っても、イラストレーターやフォトグラファー、デザイナーはスキルがないから難しい。努力ができない自分には勉強も向いていない。
そんな中、まことに生意気なことに「WEBライターなら出来るのでは?」と思ったわけですね。日本語知ってるからイケると思った。
少し調べてみると、ライターになるためには実績が必要だということを知ります。でも実績がない者には仕事が来ない(実績は作れない)……というジレンマがありました。
そんな時、けやきウォークの紀伊国屋で手に取った書籍『フリーのライターとして稼いでいく方法、教えます。』を読んでみたら、「とにかく0を1にするために、自分でブログでも書きなはれ〜〜!」という旨が書いてありました。
そこで、自分がよく読んでいる「WEBメディア」の真似事を始めたわけですね。
(goomaの旧タイトルロゴ)
当初のgoomaの方向性はブレブレで、群馬の隠れた魅力を伝えるとか、情報サイトとして機能させるぞとか、おもしろコンテンツ発信するぞとか、もう「まとまりがない」とかいうレベルではありませんでした。
でも、全然構わなかったんですよね。実績になれば何でも良かったので。
で、幸運なことに仕事がもらえるようになってきたころ、一度goomaから離れました。っていうか放置した。
自分は自分の仕事を得るために「群馬県」というワードを利用していたわけで、仕事が貰えればgoomaを手放しても良いと考えていたわけです。他の、向いている誰かがやればいいやと思っていた。
だけど、ちょいちょいgoomaを気まぐれに更新していると、「取材してほしい」「ライターをやってみたい」「一緒に取材しよう」と声をかけてくれる方がいました。
さらに群馬県内で仕事をしている中で、結果的に「群馬県を編集することの意義」みたいなもの、つまりこの記事の内容が見えてきたわけです。
そうなったら、やるしかないでしょ……。
と思ったので、この乱文をしたためるに至りました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これから頑張ります。よろしくお願いします。
サポートいただけると嬉しいです。お昼ご飯食べます。