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新卒フリーランス3年、法人化3年、会社をたたんで就職します

これまでフリーランス3年、法人化して3年活動しましたが、この度11月からは群馬の金融機関しののめ信用金庫で正式な職員としてお世話になります。具体的には、おもにグループ会社である「まちのわーくす」に出向し、地域の課題にクリエイティブで立ち向かってゆく仕事を行ってまいります。

就職しようと思ったきっかけは、ここしばらく感じていた技量不足、大人としての基礎的な体力のなさ、経済的な不安などいろいろありますが、もっとも大きな理由は組織の中で働かないと見えないもの、たどり着けない場所があるという確信があることです。

自分は大学を出てから、ずっと個人でやってきました。コミュニティに恒常的に携わった経験が全くないわけではありません。「目の前に見えるものしかやれていない」という感覚があり、それが自分をそう思わせているのだと思います。ライターとして文章力やインタビューの力をつけること、フォトグラファーとして照明や構図について学ぶこと、それはそれでとても大切だし、十分にできているとは到底思えませんが、もう少し俯瞰的に事業・ビジネス・仕事・働き方というものを感じてみたいと考えるようになり、そのうえで自分がどう生きたいかを選択してみたくなりました。

また、組織の一員として働いた経験がないことは、自分にとってかなり大きなコンプレックスでした。同級生たちが就活を始めた大学3年生当時の「就職しないでなんとかやるぞ」という自分の選択は間違いではなかったとは思います。確かに当時の自分は、会社に入ったとて、おそらくすぐに辞めていました。でもそれは、やはり自信がなかったのだと思います。曲がりなりにも6年間の社会経験を積んだ今では、もしかしたら自分は会社に入っても働けるのではないか、できるのだとしたらそうしたい、と考えています。

少し前に、祖母が脳梗塞になって倒れました。リハビリ中です。祖父とともに野菜農家をずっと続けてきて、実家に帰るたびにお小遣いをくれました。もう29歳だよ、くれなくてもいいよ、と言いつつも、実際ありがたく受け取ってしまっていました。思い描いていた29歳の自分は、実家の家計をちょっと支援しているくらいの年齢だったのに、ずっともらいっぱなしです。いつか返そうと思っていたけど、それはいつでもできることではないんだな、と実感しました。

いまこうやって自分の目の前に見えていることだけをやる状態では、幸せになることは難しい。死なない程度に環境を変え、できるだけ経験のないところに身を置き、別の見方で社会を見ることで、結果的に最短距離でニーズが満たされるのではないかと思っています。

就職なんか絶対にできない、と思っていた自分が、まさか金融機関の職員になるとは……と、自分が一番驚いていますが、自分にとって初めての職場で働けることがとても楽しみです。これからも精進してまいります。

【お仕事について】
10月いっぱいはユザメとして仕事を受けることができますが、溜まっている仕事を10月中に仕上げなければならず、もろもろの転職手続きもあるので、簡単な写真撮影以外はお受けできないかもしれません。

むしろ、11月以降も「まちのわーくす」名義でこれまで通り仕事を受けることができますので、良かったら引き続きご依頼いただけると嬉しいです。

駆け出しの頃からお世話になっている方、たくさんお仕事をくださった皆様、本当にありがとうございました。

サポートいただけると嬉しいです。お昼ご飯食べます。