見出し画像

展望台

高いところにあるあの展望台のように

遠くに見えるあらゆるものを

いつも静かに見守っていたい


降りてしまえばたちまち近づいて

自分のことさえ見失ってしまう私だけど


夜 眠る前には

静かにあの場所へまた登っていきたい


海面に差す まっ直ぐな光のように

あたたかい春の日 桜を見つめる心のように

やさしく吹く風と 輝く川の水面のように

雨上がりに残る ちいさく澄んだ雫のように


そして朝起きたらまた 

健やかに生きていけるように

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?