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映画感想『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』|大ヒット米映画が苦手でも

テレビで放映されていたので、せっかくなので、観てみました。説明不用のスティーブン・スピルバーグ監督の大ヒット映画。2002年の作品です。恥ずかしながら、未見でした。

監督がスピルバーグで、レオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスのW主演、良く出来ていない訳がない。

構図としては、ディカプリオのルパンを、トム・ハンクスの銭形警部が追いかける、愉快・痛快なクライムサスペンスですね。小切手の偽造や経歴詐称をし続けて捕まった、実在する詐欺師の話ですけれども、犯罪を行なっていた当時はまだハイティーンの少年で(「おそろしい子!」)、彼が本当に求めていたのは、父親が失った会社やキャデラックであり、バラバラになった家族でもあるので、動機には情状酌量の余地が感じられなくもないし、些か教訓を含みさえする幸福な結末が待っているしで、全く瑕疵のない、お子達も一緒に楽しめる、優秀な仕上がりになっていると思います。

そして、そのような映画に心を揺さぶられない層に対しても、気配り心配りがなされております(監督の意図は知らんけど)。だって、主人公の父親が、クリストファー・ウォーケンだもの。家出をした後に、父親の出番が減った頃合いで登場するのが、マーティン・シーン。さらに、逮捕されましたら、『コールドケース』のスティルマン警部補、ジョン・フィンまで現れます。

否、だったら、同じ観るなら違う作品だろう、と云うご意見もございましょうが、テレビで放映されていましたら、せっかくですので……。

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これで、あなたもパトロン/パトロンヌ。