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循環型社会からうずうず型社会へ

昨今持続可能な社会形成というテーマが政府、企業、自治体、大学から個人に至るまで、ありとあらゆる場所で提言されています。

SDGsの普及は大量消費大量生産を繰り返してきたこれまでのプロセスを見直し、20年、50年、100年後の地球がどうあるべきか、どうあって欲しいか、そんなことを地球で生きる大多数(特に先進国)の人に意識させるきっかけを作りました。そういう意味でDXならぬ IX(意識トランスフォーメーション)を起こしたという意味で、価値のある社会的教育活動なのだと感じています。

複業で教育事業をやっていることもあり、中学生・高校生・大学生とお会いする機会に恵まれています。

起業家や社会活動家の年齢層が下がってきていることもあり、Z世代の起業家・社会活動家の方々にお会いする機会が多いですが、彼等彼女達の多くがやはりただ起業して目立って沢山稼ぎたい、という考えよりも本能的に地球を存続させる為に大事なことは何かを感じて、それを自然体に行動にうつすようにしている人が増えてきている印象を持っています。

また地球全般のこともそうですが、目の前で苦しんでいる人に『よりそう』アプローチでの起業も多く見られます。

循環型の循の言葉には『めぐる』『まわる』という意味に加えて"よりそう"という意味が内包されていて、それを自然体に体現しているのでしょう。

他方でこの社会的流れとともに時折感じてしまうのは、環境配慮を盾にした正義による排他的エネルギーです。

新しい時代が始まる時には古いものを完全否定して次の時代に突入するのが実は一番やりやすいアプローチだと思います。

企業での部課長の交代時、社長の交代時に新たなリーダーが結果を出す(ように見せる)アプローチが『これまでのやり方を批判し、否定し、やめること』ではないでしょうか。これが一番目に見える形で表せすことが出来ます。

しかしながら、その組織がこれまでに継続してきたのは少なくとも前任の方の存在があったからであり、実は歩んできた全てのプロセス自体が必要な通るべき道だったと捉えることも出来るのではないでしょうか。

組織と地球レベルの話では次元は勿論違いますが、本質的には同じことが言えるのではないかと思います。

今の時代として正義ではない悪とされるものを否定し、排除するエネルギーは実は排除されるものと同じくらいの次元でとどまってしまうように思うのです。

本当に社会を良くしていく強いエネルギーとは他を否定せずとも絶対的な魅力を放つエネルギーだと思うのです。

ワンピースのルフィは他の同世代の海賊を否定して貶しているでしょうか。

大谷翔平は二刀流じゃない選手を馬鹿にして、否定しているでしょうか。

温故知新といいますが、

『上の世代の人たちもこれまで通ってきた道にも反省せなあかんところがあっだかもしれないけれど、みんな家庭を守る為だったり、社会で生き抜く上で必死で走ってきたんよな。これからはもっと生きやすくて地球に良いことしたらお金も後からついてくる時代やから、新しい世代の私たちと一緒に肩を組んで新しい道を歩んでいこうや。』

そんな懐の深さを持って、笑顔で楽しそうに新たな時代を創出する姿を見せる。こんなエネルギーで古い価値観の人たちをも巻き込むことが出来ればきっと色んなエネルギーを巻き込んで新たな渦を巻き起こすことができるのではないでしょうか。

最近はこの循環の前に一つ、人のエネルギーで『渦』を起こすインスピレーションが湧いてきています。

最初は渦を起こす為にファーストペンギンとして、回し始める必要がありますが、それだけでは大きな渦を起こすことはできません。

最初は小さかった渦に共感してそれをより大きな渦に成長させようと助けてくれる仲間が必要になります。

そしてその渦がいずれ台風のように大きな風を巻き起こして、地球を綺麗にしていきます。

そんな隣で発生し、段々と大きくなっていく渦を見ていると『私にも新たな挑戦ができるのではないか。』『自分の世界を自分の力で変えていけるのではないか。』そんな風になんだかうずうずしてきて、また新たな渦を生み出す人が出てくるんです。

そんな風に最初は少数だけれど、小さな渦からいずれ大きな台風をお越し、そして旋風を巻き起こし、世の中を美しくしていく。

これからのジャパンにはそんな新たな循環が生まれてくるのではないかと思うのです。

自分が起こした新たな渦がいずれ、自分の周りにい人達を自然にうずうずさせられる。それくらい魅力溢れる人になりたいと強く思います!!

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