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■vol.155【北斗で懐古層が市場復帰して業績が上がる⁉】答えは、〇〇です!

さて、昨日で3月が終わりました。今年に入り1月から2月いっぱいは好調(だったと思うけど…)そして3月は前半好調、後半は失速ぎみでしたが、スロット市場は昨年から絶好調。何といっても5号機時代の射幸性が戻ってきたから当然だよね!これからこれから!

と感じている方も少なくないような肌感覚がありますが…果たしてスロット離れしていたお客様が6.5号機とスマスロのおかげで市場復帰して、市場は活性化されたのでしょうか?

結論から言うと、”否、No”です。

市場全体客数は増えておらず、パチンコ部門からスロット部門へ移行しているだけです。2021年から2022年にかけてパチンコ市場に増えたお客様が、スロット市場に帰ってきた。これが実際です。

そのような状況の中で、われわれが理解しておかなければならないのは、前述のような状況はこれからも続いていくということです。少なくともそのように考えて行動していくべきです。「L北斗の拳」を入れたら懐古ユーザーが市場復帰することでP業界が活性化するかも⁉なんていうのは幻想でしかありません、希望的観測というか。いつまでも期待、絵空事、机上の空論にすがって受動的に物事を外から見ていても、何も変わりません。
 
「L北斗の拳」が3~5万台市場に出て、スロット市場が短期的に盛り上がっても、現在のPS市場の総客数が増えていくことはありません。4月から5月にかけてスロット市場の客数が急激に増えて、スロットの売上があがるけど、その分パチンコ市場の客数が減ってパチンコ部門の売り上げが下がるだけです。
 
これは悲観的な考え方ではなく、行動を能動的に、自ら危機感を持って動いていくための心構えです。
 
いつまでもあり得もしない期待にすがって待つのではなく、自ら考え、アクションして自分で業績を上げる行動をとっていきましょう!北斗や仕置人が業績を上げてくれるのではありません、われわれが業績を能動的に上げていくのです!
(※最後になぜそう言えるのかの根拠データをコメントしています)


―では13日目のP新機種速報結果をみていきます!

各機種13日目の数値を比較
発売日/機種/機種タイプ(支持率/稼働率/4P稼働率)
3/5~Pとある科学の超電磁砲美琴ver.1/119(247%:58.5%:23.6%)
3/5~PAルパン三世2000カラットの涙1/129(249%:58.7%:23.6%)
3/5~PA009RE:CYBORG1/99(171%:40.4%:23.6%)
3/5~PA麻雀物語1/77(210%:49.6%:23.6%)
3/5~PA真北斗無双3覚醒闘舞1/129(161%:38.1%:23.6%)
2/5~PA天才バカボン1/129(255%:65.4%:25.6%)
2/5~PA戦国乙女レジェンドバトル1/99(232%:59.4%:25.6%)
2/5~PA宇宙戦艦ヤマト2202 ONLY ONE1/89(193%:49.5%:25.6%)
1/9~PAハイスクールD×D真紅1/99(210%:51.5%:24.5%)
1/9~PA緋弾のアリア~緋弾覚醒編~1/99(227%:55.5%:24.5%)
(※すべて独自調べ)


―S新台「SオーバーロードⅡ」13日目数値から

各機種13日目の数値を比較
発売日/機種/機種タイプ(支持率/稼働率/20S稼働率)
3/20~SオーバーロードⅡ(229%:78.5%:34.3%)
3/5~S機動戦士ガンダムユニコーン sF(214%:71.2%:33.3%)
3/5~S戦国コレクション5(204%:67.9%:33.3%)
2/5~S戦国無双(184%:62.5%:33.9%)
2/5~S緋弾のアリアⅡ(183%:62.4%:33.9%)
1/9~Sモモキュンソード(195%:64%:32.7%)
(※すべて独自調べ)


―市場客数、客数シェア、昨年と今年1月~3月の推移データより

(※数値は比較指標です。数値自体に意味はありません)
2023年1月 2月 3月
総客数 112,021 111,010 103,625
P 66,054 65,751 60,478
S 45,967 45,259 43,147

2022年1月 2月 3月
総客数 111,429 107,172 104,711
P 68,206 67,328 67,141
S 43,223 39,844 37,570

3月を比較するとP部門全体とS部門全体の合計客数は去年も今年も同じくらいです。
(P部門▲6000)
(S部門+6000)

つづいて客数シェアをみてみます。
2023年1月 2月 3月
P 59.0% 59.2% 58.4%
S 41.0% 40.8% 41.6%

2022年1月 2月 3月
P 61.2% 62.8% 64.1%
S 38.8% 37.2% 35.9%
昨年と今年の3月を比較するとP部門は▲6%、S部門は+6%となっていることがわかります。

これらのことから
【市場客数合計は変わっておらずP⇔S部門間の移動が起こっているだけ】
であることがわかります。
 
このように市場客数が増えないまま(P⇔S間の回遊)市場が推移している現状から、4月「L北斗の拳」を始め有力機種の複数リリースにより今後スロット市場の極端なアップトレンドが予想されます。そしてパチンコ市場はますます苦しくなりP部門の営業負担は大きくなります。

つまり、われわれが本当に取り組まなければいけないことは、北斗の販促をおこなって懐古ユーザーの市場復帰を祈ることではなく、S市場の急激なアップトレンドに伴って確実に減少していくことになるパチンコ部門の顧客流出をいかに食い止め、パチンコ部門の売上を維持するかということです。これが実現できたホールの業績が上がることになります。

今回、多くのホールでは、スロット部門の売上爆上がり、でもパチンコ部門がさがって困ったなーとなることが予測されます。

P業界の准教授@Pラボラトリー
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