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カモスタットメシル酸塩の可能性「SARS2(武漢ウイルス)の侵入をブロックする」 独論文(更新3/18)

 とても関心を引く話題です。既存の膵炎や術後逆流性食道炎に処方される日本の薬剤がカモスタットメシル酸塩が、SARS-CoV-2(武漢ウイルス)の細胞侵入を阻害するというのです。
 ドイツの研究論文で科学雑誌Cell(2020/3/5)に掲載されました。
 (査読済み論文)

発見:ドイツの生物学者はブロックする方法を見つけました#SARSCoV2肺細胞に入ること。ウイルスはACE2受容体と別のTMPRSS2を乗っ取り、細胞に入ります。薬剤、カモスタットメシル酸塩が侵入をブロックします。日本では膵炎に使用されています https://medicalxpress.com/news/2020-03-sars-coronavirus-humans.html

カモスットメシル酸塩の可能性

ウイルスの拡散を止める

 ドイツ霊長類センターの感染生物学者が率いる科学者チームと
  シャリテの研究者、獣医学大学ハノーバー財団、
  BG-Unfallklinik Murnau、LMUミュンヘン、
ロバートコッホ研究所とドイツ感染研究センターは、

 新しいコロナウイルスSARS-CoV-2がどのように宿主細胞に侵入し、このプロセスがどのようにブロックされるかを知りたいと思い、
 研究者らは、肺細胞へのSARS-CoV-2の侵入に重要な細胞タンパク質を特定しました。

 Stefan Pöhlmann氏(ドイツ霊長類センターの感染生物学ユニット長)は、
 「我々の結果は、SARS-CoV-2が細胞に入るために人体に存在するプロテアーゼTMPRSS2を必要とすることを示しています」
 「このプロテアーゼは、治療介入の潜在的な標的です。」

有望な薬

 カモスタットメシル酸はプロテアーゼTMPRSS2を阻害することが知られているため、研究者はそれがSARS-CoV-2の感染も防ぐことができるかどうかを調査しました。

  「私たちは患者から分離されたSARS-CoV-2をテストし、カモスタットメシル酸塩がウイルスの肺細胞への侵入をブロックすることを発見しました」とこの研究の筆頭著者であるMarkus Hoffmannは述べています。
 
カモスタットメシル酸塩は、膵炎での使用が日本で承認された薬剤です。
「当社の結果は、カモスタットメシル酸塩がCOVID-19からも保護する可能性があることを示唆しています」とMarkus Hoffmann氏は述べています。
  「これは臨床試験で調査する必要があります。」

…Journal information: Cell

●論文詳細を確認されたい方へ

「SARS-CoV-2細胞の侵入はACE2およびTMPRSS2に依存し、臨床的に証明されたプロテアーゼ阻害剤によってブロックされます」

 日本語のとても分かりやすいサイトがありました✨

 興味深いツイートの続き

 この素晴らしい研究のtweetに興味深い返信が続きます。

私が理解しているように、クロロキンはウイルスのACE2受容体への結合を制限する働きもします。
https:// ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P MC1232869 /
論文はSARS-Covについて言及していますが、2019-ncovについても同じであるはずです。

 当然、気になる点が出てきます。的確に指摘する返信。

しかし今、大きな疑問は次のとおりです。ACE2受容体はただの楽しみのためにそこにあるのでしょうか、それとも体は実際に他の何かのためにそれらを必要としますか それらをブロックすると、*副作用*が発生する可能性があるため

 それに対して、疑問を解消する手立ての返信が続きました。
 redditで質問の答えを探してみたら?という事らしいです。

以下のこのリンクに関する興味深いコメント。情報提供のみ。

●redditの気になる噂

 このサイトは情報交流が活発なようで、この研究について興味深い会話がありました(機械翻訳)。redditという米国最大級の掲示板での噂です。

カモスタットメシル酸塩no

 …え!?日本で既に使用されているのですか??💦
 匿名の書き込み故に真偽不明。
 ネット上では検索に引っ掛かりませんでした。 

 代わりに見つけたのが、「低フォドマップ食」の宇野良治先生のコラムに同論文について掲載されているのを見つけました。

 そこでは、カモスタットメシル酸塩の治験と保険適用拡大を訴えられていたので、日本で既に使用されている可能性は極めて低いような気がします。

 また、翌々日のコラムでは、昨日ドイツの研究者と連絡とられて、ファイパン(カモスタットメシル酸塩)についてとても有意義な意見交換をされた事と、ドイツの研究者にWHOに提案することを進められたと記されてました。
 凄いですね。第一線で仕事をされている方はこのような、素晴らしい交流をされているのだな、と感心しました。

 さて、SARS-CoV-2(武漢ウイルス)ではよく耳にするACE2について身体でどのような働きをしているかをお浚いしたいと思います。
 個人的には、腸内細菌叢に関連する身体への影響に関して興味があったのでACE2にも関わる部分だったりします(謎)。

【更新3/18】カモスタットメシル酸塩とナファモスタットについて

 Wikipediaに載ってました。
「カモスタットおよびナファモスタット (セリンプロテアーゼ阻害剤)」


 ACE2の役割について(要留意)

●ACE2は腸内のアミノ酸吸収制御して腸炎にならない役割があるという論文。(ACE2ノックアウトマウスとトリプトファンと腸内細菌叢の関連)

「アンジオテンシン変換酵素2」キーワード解説

●ACE2ノックアウトの動物
・加齢とともに心機能低下、胸部大動脈狭窄による心肥大と心不全リスク上昇と予後が著しく悪化。
・様々な代謝調整
・耐糖能異常の誘発促進
・炎症促進因子(血管細胞接着分子、サイトカイン、ケモカイン、マトリックスメタロプロテアーゼなど)の発現促進
●SARS誘発。ウイルス感染時に必須の宿主受容体がACE2
●小腸上皮ではACE2とアミノ酸トランスポーターと共役。
 アミノ酸吸収の制御を行う。

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 ドイツの研究がCOVID-19(武漢肺炎)の治療に使われ良い結果を齎すと良いですね!宇野医師の公算では6割治癒できるそうです。治療への有効打は多い程良いです!
 多種多様なアプローチから治療法を考え日々研鑽される方々の研究が日の目を見る事を願わずにいられません。

【お知らせ】
 公開後暫くは屡々、細かな変更があるかもしれません。
 また、続報だったり、ACE2の解説に追加が増えたりなども在り得ます。
 かな~り、雑ですみません💦
 また、紹介する話題が皆様にとって何らかの参考になっているようでしたら幸いです。
 




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