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プライベート絵

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PrivateWorks / 個人的に描いた絵+メイキング
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「さくらの日の桜餅」

ちょっと息抜きに桜餅の絵を描きました。 Glazeかけてたら「さくらの日」が過ぎてしまった。 関東の「長命寺」・関西の「道明寺」私は関西民なので、 桜餅といえばピンクのつぶつぶ餅生地であんこを包んだ「道明寺」がお馴染み。 「長命寺」の存在を知ったのは大学生くらいの頃。 食べたことはまだありません。 生地はお店によって小麦粉だったり白玉粉だったり上新粉だったりするらしい。 考案者・山本新六を創業者とする「山本や」が現在も「長命寺桜もち」を販売しているとのこと。こちらの生地は

NewYear2024

遅ればせながら描き初め。ことよろです〜 今回は元日に見た映画と、震災の記憶について少し。 震災についての話題には今は一切触れたくない、という方はここまでで。 何やら日本中、世界中が大変なことになっていますね… 元日のあのとき、私は家人と映画館にいました。 靴を半分脱いでくつろぎモードだったところへグラッと来て、場内がざわめいて、高い天井の上の方でホコリがキラキラ舞って。 家人が私の手に縋り付きました。 揺れが大きいし長い。上映は中止になるのだろうか。と、様子を伺ってみてもス

「COZY BOOKSHELF」/本の日のブックカバー

11月1日は「本の日」だそうで。 8月末にブックカバーイラストのコンペがあることを知り、締め切り当日にガッと制作したものです。 結果は落選でしたが、いい気晴らしになりました。 あまり描き込まず、ゆるゆる、表情はわからないけれど思い思いの読書を楽しんでいるかんじ。が伝わればいいなと。 あらためて、こういう世界を描くのが好きなんだな〜と。 10/27〜11/9の2週間は「読書週間」。 コンペの結果はこちら↓ 大賞の作品、とても素敵。

「パイナップルの日のさかさまケーキ②」

8月ももう終わりますが 「夏っぽいもの描いときたい!」衝動で パイナップルの日・リターンズ。 こういうシチュエーションは描いたことないのでちょっとチャレンジでした。高校の修学旅行で、沖縄のパイナップル畑を見たなぁなんて思い出しながら。 最近ツイステ(ディズニーのソシャゲ)でスティッチコラボやってるの見て、こういう南国っぽいのも素敵だな〜と思ったり。 スティッチもモアナも映画本編をちゃんと見たことはないけど、背景画やコンセプトアートにときめく。 ポカホンタスは昔うちにレーザ

「ブドウ・フォリー」

8月23日はぶどうの日。 9月23日もだそうですが。夏と秋のはざま。 2022年に描いたスイカの絵と連作っぽく。 なんとなく日本画っぽい雰囲気にしたいな〜と 光沢はあまりなくマットな感じに。宝石みたいにキラキラしてるのも好きだけど。 この絵とは特に関係ないけども 自分の中で思い出深い「ブドウ」といえば 『王ドロボウJING』の「時の都アドニス編」。"時計じかけのブドウ"の"渾身のひとふさ"。 アニメ版ではマスカットになっていて驚いた記憶。 「フォリー」とは 西洋の庭園

「パイナップルの日のさかさまケーキ」

8月17日はパ(8)イ(1)ナ(7)ップルの日。 さかさまケーキとは?欧米のホームメイドケーキとして印象強いこのケーキが、『台所のメアリー・ポピンズ』という本に登場します。 この本のレシピで使っているのは黄桃なので、「パイナップルの日」に合わせて描くにはそぐわない気もしますが、描きたかったから描きました。 バックのパターン柄もパイナップルの皮のイメージ。 台所のメアリー・ポピンズ『台所のメアリー・ポピンズ』とは、メアリー・ポピンズシリーズのうち、物語とレシピ本が合体したユ

装丁の想定『飛ぶ教室』

『飛ぶ教室』 著:エーリヒ・ケストナー今回は岩波少年文庫の2013年版(第10刷)を読みながら制作しました。 ケストナーがこの小説を書いたのは1933年。 『アンネの日記』のアンネが日記帳を手にしたのが1942年なので、だいたいそれくらい昔っぽく見えるビジュアルにしたいなと。 ドイツの学校は基本的に制服がないらしい(日本では「ギムナジウム」ときくと『ポーの一族』みたいな制服を思い浮かべるかもだけど)ので、1920〜1930年ごろのトラッドスタイルを参考にしたり、船長に引き取

「七夕のこんぺいとう」

七月は忙しくなりそうなのでちょっと早めに七夕の節句。 七月七日は「こんぺいとうの日」でもあります。 こんぺいとうの製造メーカー四社で結成した「金平糖deつなぐ会」が制定した記念日。 金平糖作り風景、科学の実験のようでもありおもしろいです。 梅仕事(梅のシーズンに梅酒や梅シロップを作ること)に、氷砂糖でなく金平糖を使うのもかわいい。 角砂糖がわりに紅茶やコーヒーに入れても良し。 また、七月七日は「そうめんの日」にも定められています。 こちらは伝統的な行事食。織姫の糸や天の

装丁の想定『雨ふる本屋』

梅雨なので、2016年の作品ですが雨にまつわる児童書を。 『雨ふる本屋』 著:日向理恵子 原作の吉田尚令さんのイラストと作品全体の雰囲気、自分が小学生だったらまちがいなく手にとるなぁ〜と思う佇まいでした。 文章も詩的でかわいかった。 「自分だったらこんなふうに描きたいな」という思いと、「物語本編と吉田さんのイラストが好き・原作もぜひ読んでみてほしい〜」という布教的な思いが混在して、主人公ルウ子ちゃんのキャラデザは原作寄りです。 赤いボーダーの服と赤い長靴が印象的。 制作過

日常アイテムのイラスト化/日傘、眼鏡、手袋、ブーツ

6月11日の「傘の日」に合わせて 私物の日傘などをイラスト化してみました。 大学を卒業した後にサンバリア100の日傘を買って、もう10年くらい? まだまだ現役。 私が店頭でサンバリアに出会ったときはよくあるJ型の持ち手の品が無かったので、輪っか型のものを買いました。まんまるではなく握ると手に馴染む形をしていて、ユニークで気に入っています。 しかし現在はこの形は無いらしい。やっぱ使いやすいのはJ型なんだろな。 6月とは関係ないけど ブルーライトカットのメガネを買おうかな〜

「rIbbon/reBORN」

久しぶりにシャーペンで描き込み→Photoshop彩色の絵です。 ずいぶん前から「こういうの描きたいな〜」という思いはあったものの手をつけられずにいたところ、 TIS公募の時期が近かったのに気づき、それに合わせて。 テーマについては語ると野暮な気がする。 ↓の系統の作品を増やしたかったのだけど、 「rIbbon」の目元はもっとデフォルメしてもよかったかな〜 シャーペンモノクロ画の時点ではそんなにくどく感じないので彩色で毎回迷ってしまう。睫毛を描くのも好きなんですけどね。

「イラストレーションの日」記念切手

日本イラストレーション協会JILLAさん主催のTwitterキャンペーン 「イラストレーションの日2023」オリジナルフレーム切手に 私が過去に描いた桜の絵が採用されました〜 採用作10作品が切手になります。 装丁家の宮川和夫さんにお褒めいただいていてとても嬉しかったです。 この切手を購入できるのは6月末ごろの予定!購入ページ(BASE) 2023年5月現在、2020〜22年時の切手が掲載されています。 20〜21年のぶんはもう売り切れ。22年のぶんも記念に買っておきた

装丁の想定『病気の魔女と薬の魔女』

4/30は「ワルプルギス(ヴァルプルギス)の夜」。 ドイツのブロッケン山では魔女たちが集まり、お祭りをします。 その日に間に合えばよかったのですが5月になってようやく完成。 『病気の魔女と薬の魔女』 著:岡田晴恵 コロナ禍で出会ったファンタジー小説です。 本書にはコレラ、ペスト、マラリア、チフス、梅毒、結核、天然痘…とさまざまな病気の魔女が登場します。 が、私がつい注目してしまったのは「コロナの魔女」。 コロナの魔女は「軽いかぜ程度のコンタギオンしか持たない」と立場が低い

「ひな祭りの菱餅」

三月三日は桃の節句。少し早いけど雛祭りの絵です。 旧暦の三月三日ごろは桃の花が咲く季節。また桃には魔除けの力があるとも考えられていました。 もともとは男女問わず子どもが無事に成長することを祝うものだったのが、端午の節句(こどもの日)が男の子・上巳の節句(ひな祭り)が女の子の行事として定着したんですね。 現在の「雛人形」についてこちらでわかりやすく解説されています↓ おだいりさ〜まとおひなさま〜♪ の歌で誤解されがちですが、 「内裏雛(だいりびな)」とは女雛・男雛のセット