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没イラスト再生「ビジネスマン」

お仕事にて、がんばって描いたけどなんやかんや事情があってお蔵入り…ということが稀に、ごくごく稀にあります。
(実際には使用されなかったけど制作費はきちんといただけたのでタダ働きではございません)
とはいえせっかく描いたのにもったいないし著作権譲渡はしてないので、
個人的に活用してみよう!と

ビジネス書の装画っぽく配置してみました。

20_08_01_ビジネス書

若々しいスーツの男性が、電車通勤中に本を読んでいるカット。
まわりにはビジネスアイテムっぽいものが散りばめられています。
なかなか自主的には描かないタイプのイラストです。
(「ノギム書房」は私が架空の書籍の装画を制作するときに使用する、架空の出版社名です。「私」→「ノ+木+ム」→「ノギム」)


20_08_01_ビジネス書ラフ1

初期ラフはこんなかんじ。
「電車通勤途中のスーツ男性」というのは同じですが、よりどっしりとしていておじさんっぽいです。
(「学生っぽく見えないように」というオーダーだったので最初は意識的におじさん感を出していました)
プロポーションが良すぎることもなく、「普通の人」のイメージです。

20_08_01_ビジネス書ラフ2

「もうちょっと若くかっこよく」とのことで髪型やカラーリングを模索したりもしました。
そこからさらになんやかんや紆余曲折を経てこんなかんじ↓に。

20_08_01_ビジネス書2

「30代くらいの普通のサラリーマン」というオーダーだったのですが
クライアントさんの「普通」は私が想定していた「普通」よりだいぶかっこいいイメージだったらしく、擦り合わせに時間がかかってしまいました。
(漫画の中の設定上は「普通」顔のキャラが、メタ的にはかなりのイケメンや美少女だったりするアレですかね…この「普通」という概念は個人差が激しいので事前にきっちり打ち合わせをしていないと盛大に事故ることがあります)
また、最近の30代って実際はかなり若々しいんですよね。
最初に「学生っぽく見えないように」と言われて意識的におじさんぽく描き始めたのでここも切り替えに時間がかかりました。
おじさんと言われたらシワやヒゲを描きたいし、普通といわれたら地味めに描きたがる人なのでこの手の修正はわりとあります。
『おくりびとは名探偵』でも冴えないアラサーを冴えなくしすぎてリテイクになったっけ)

ここからさらにまたなんやかんやあったのですが、最終的には没。
お蔵入りとなりました。

20_08_01_ビジネス書3

今回note執筆にあたって、顔まわりなどをまた少し修正。

20_08_01_ビジネス書4

左のほうが顎や鼻筋がしっかりしていて、精悍なイメージ。
特に絵柄の優劣とかはないのですが、最近は右のよりやさしい雰囲気が求められることが多いかな?という印象です。


せっかくなので
#みんなのフォトギャラリー に登録しておきます。
お気に召しましたら、noto内でのみお使いください。
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