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アラレちゃんがメガネっ娘になった本当の理由(その2)

以下が前回のぶんです ⇩


ひとつ前のページでメガネがこの女の子に装着されました。

そして左側のページが以下のものです。

何か気づきませんか?

ギャグまんがでありながら、このページには笑いがないのです!


よく見てください。おっさんと女の子の会話がいちおう掛け合い漫才してはいますが、もし日本語の読めない方が目を通した場合、ふたりのやり取りがわからないので何が面白いかわからないと思います。


ページの下半分についてもそうです。デパートの垂れ幕に「オムツからミサイルまで」と大仰にあったり、「下着…か」と照れたりしている様がいちおう笑いツボですが、日本語が読めない方にとってはどちらも不可解な文字の羅列です。


ギャグまんがだよーんと一目でわかる仕掛けがないと、ギャグまんがのハイテンションを保てない…若き鳥山先生もそこを気にしたのか、視覚的な笑いツボを二か所挿んできます。(赤で括ったところ


ページをめくってみます。

ああここも視覚的な笑いツボが足りない。


そこで作者さん、こんな仕掛けを仕掛けてきます。

日本語が読めない方でも「ああここで何か笑いを仕掛けにきてるんだな」とピンとくるように仕掛けが仕掛けられているのです。


左のページに目線を送ると…

おっさんが女装を始めています。日本語が読めないひとでもわかる。「ああまたこのおっさん何かAHOなことをやってるな」と。


ページをめくってみましょう。

伝家の宝刀、とびだす目玉!

そこにさらに、相手が大仰にずっこけるという、日本のギャグまんがの伝統芸を繰り出しています。


左のページはどうかな。


とび出る目玉が二か所。


さらに三か所の笑いツボ。

  1.  女の子の首が取れる

  2.  ポットそのままの形をした、ナウい喫茶店

  3.  店内になぜか桃太郎さんがいる

それぞれ「これはギャグまんがだよー」という合図です。


とび出る目玉は、鳥先生の最初の投稿まんが(佳作にも入らずボツ)から現れているモチーフですが…

それが500枚を超えるボツの苦しみを経て、ここまで洗練・進化したのです!

堪えた鳥山先生(無職の25歳)も偉いけど、ここまでしごき倒した鳥嶋さん(慶大法学部卒の27歳)も鬼ですね。



つづくよ


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