見出し画像

マイケル・ジャクソンはYMOにどうして狂喜したか?

「ああ、あの話ですか」と思った方は正しい。あの話です。


昨年あいついで亡くなった、高橋幸宏&坂本龍一が若き日に野心いっぱいに立ち上げった前衛ロックバッド「黄色い魔法の演奏団」。その二枚目のアルバムB面(分かりますかB面って)一曲目「仮面の裏」を、久石譲…ではなくてクインシー・ジョーンズが気に入って、マイコー・ジャクソンに聞かせたら、マイコーもすっかり気に入ってしまって、原曲にノリノリで自分のヴォーカルをかぶせたのが、上のものです。

ノリノリですマイコー。よほど肌に合ったのでしょうね。


原曲、聴いてみましょう。マイコーのために作曲したかのような伴奏ぶりです。


今日ふと思うところあって、弾いてみました。

この曲がどうしてクインシーやマイコーを狂喜させたのか、作曲者のリューイチはその後ずっと不思議がっていました。「アメリカでやると白人黒人みんなノリノリになるんだ、なんでやろ」

前に私はその謎に迫る分析を何本か書き下ろして、このブログに載せてあります。

今日さらに新たな発見をしてしまいました。

以下の音列を、下から順に弾いてみてください、ヘ長調のドレミで、ゆっくりと。



ラ ↗ シ ↗ ド♯ ↗ レ ↗ ミ ↗ ファ ↗ ソ ↗ ソ♯



長調と思ったら途中で短調っぽくなって、すると今度は長調寄りになる、妖しくも心地いい音列です。

この曲の魔法について、過去に何度か分析しましたが、この音列については今日まで完全に見落としていました!


「Behind the mask」の魔力について、後日いちから語りなおしてみたいと思う、ゴールデンウィーンな4月30日でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?