摂取コンテンツ記録〜4月〜

いつまで続くかわからないのだけど、観たもの読んだものなど、摂取コンテンツと感想をまとめてみようかと思います。思いのほか長くなってしまった。

1 映像部門

◯SHIROBAKO
大半を見たのは3月なのだけど、最終話を見たのが4月第1週だったので含めちゃう。
制作進行として働かれている先輩にお会いするのに、少し知識があった方がいいのでは…?とその日の朝に思いついて急いで3話だけ見て、完全にハマった。

制作進行の主人公を中心とした、アニメ業界で働く人々の群像劇。
アニメはまあまあ見るけれど、知識が全くなかったので「こうやって作ってるんだ...!」という社会科見学的な意味でも面白かったし、「いいものを作りたい」という一心で働き続ける登場人物たちに、凄まじいパワーをもらった気がする。
23話のずかちゃんのところ、マジで大泣きしてしまった。アニメ観て一緒に嬉し泣きするの初めてだったわ


◯アオイホノオ
研修の自己紹介で「最近ちょうどSHIROBAKO最終回を観た。めちゃくちゃ良かった」と話したところ、先輩社員に「SHIROBAKOが好きならアオイホノオを観てくれ」と言われたのでParaviの二週間無料登録を利用して全11話を2日で一気見。

大阪芸術大学を舞台に、1990年代以降の日本アニメ界を牽引したクリエイターたちの若き頃が描かれる群像劇。登場人物が増えるたび、映像が止まって「のちの◯◯」って出るのワクワクが止まらなくて大興奮だった。有名どころだと、庵野秀明とか出てくる!
エヴァは全く通ってないしガイナックス全盛期の作品は見てないけど、流れを汲んでるトリガー作品が結構好きなので、伝説の時代にタイムスリップさせてもらっている感じがして楽しかった。最終話のエンドロールサビ前に、一瞬暗いザザッとした画面が挟まってコンマ数秒だけタイトル現れるのがお洒落すぎて、何度も巻き戻しちゃった。

そしてなにより、随所、いや全体に感じる福田監督ならではの演出が最高に面白くて、親に気味悪がられるレベルで一人爆笑してしまった。山賀がカフェでひゃっくり止まらなくなってるシーン、マージで好きww


2 小説部門

◯アルジャーノンに花束を
学科の先輩やその友達と毎週やってる読書会の課題で読んだやつ。超有名な古典だけど、実は読んだことがなかったので、この機会に読めて良かった。

読書会ではラスト(というか作品全体?)の解釈が大きく分かれて、大盛り上がり。同じ本を読んでも受けた印象がプラスマイナスで全く違うの、ほんと面白い。同い年のいとこが知的障害者なんだけど、彼女のことを考えながら読んだ。


◯こころ
夏目漱石。これも読書会で読んだやつ。高校の国語の授業で読んだはずなのに全くと言ってもいいほど内容を忘れている自分にびっくり。文庫本は付箋がいっぱいだしめちゃくちゃ書き込みしてあるのに、何も覚えていない。当時の私にはきっとあんまり刺さらなかったんだろうなあ


◯きらきらひかる
これも読書会。江國香織は『号泣する準備はできていた』だけ読んだことあるような気がする。なんとなく苦手な印象があって、この作品も裏表紙の「純度100%の恋愛小説」って書いてあるのを見てうわーと思いながら読み始めたんだけど、ぜんっっっぜんそんなことなかった。めちゃくちゃ好きだった。

精神疾患(たぶん軽度の躁鬱だと思う)&アル中の妻と、ゲイで学生の恋人がいる医者の夫の話。作品の中で素敵なところはいっぱいあるんだけど、一番印象に残ったのは、登場人物たちそれぞれがそれぞれに向ける「好き」の色が全部違っていて、でもそれが等価値で扱われているように感じたところ。スッと肌に馴染む美しい作品だった。

あとやっぱ、躁鬱の主人公が先月自殺した親友にどうしても重なってしまって。自分の感情に素直なところ、全身で泣くところ、いつも歌を歌っているところ、人の気持ちに敏感なところ。似ている要素がたくさんあって、読み進めるのかなりしんどかった。けどとても好きだった。会いてえ〜〜〜〜


◯失はれる物語
友達に借りていた本。
乙一の短編集。私は基本的に長編が好きなので、短編集と言って思い浮かぶのは伊坂幸太郎『チルドレン』くらいなんだけど、それに比べると一つ一つの作品の文量がめちゃくちゃ短い。なのに作品から受ける感動の量は文量に比例して少ないわけではなくて。この短いページ数でこんなに人を惹き込んで感動させられるのか、ってのがびっくりだった。全てを読んだわけではないのだけど「傷」が好きでした。


◯魔王
ありとあらゆるところで言ってるので聞き飽きてるかもしれないけど、人生史上一番好きな小説。最も影響を受けてるし最も繰り返し読んでるし、たぶん死ぬまでずっと好き。

どのタイミングで読んでも「これは今の私のための小説だ」って本気で思えるのが凄い。語り出すと軽く数万字に届きそうなのでもう切り上げるけれど、働き始めたこのタイミングでまた再読したのは大正解だった。しゃんとせねば。


◯長くつ下のピッピ
ここからは小説ではなく児童書。
研修で出会った人がスウェーデン文学を専攻にしていたガチプロで、スウェーデン文学でなんかオススメあります?と聞いたところ教えてくれたのが『長くつ下のピッピ』だった。スウェーデン文学はあんまり日本語訳されていなくって、国内だと児童書が有名らしい。

色んな訳が出ていたので、図書館にあった分は全部借りてきて読んだ。訳の違いはもちろん、挿し絵が全然違ったのが面白かった。

内容としては、世界一強い女の子ピッピが周りの人たちを振り回していく(?)お話で、一人で家に住んで何でも自分で出来て馬を素手で持ち上げるという規格外の主人公が魅力。「普通」の圧力や性別役割規範になんて囚われまい!という作者の強い意志が感じられて痛快だった。


◯不思議な木の実の調理法
長くつ下のピッピを借りに、市の図書館の児童コーナーに10年以上ぶりに行ったところ目に飛び込んできた岡田淳のこそあどの森シリーズ。小さい頃ほんっっとうに好きだったなあと思って第1作から順に読み返しているところ。

第1作の『不思議な木の実の調理法』は、今読み返すとスキッパーの内気さが懐かしい。最初はこんなにビクビクしてたんだね。大人になっても子どもの頃に読んだ時と同じか、それ以上の面白さを感じられて、本当に素晴らしい作品だと改めて思った。第3作『森の中の海賊船』への伏線が張られているのアツい。


◯まよなかの魔女の秘密
第2作。タイトルもいいよね〜魔女との闘いでも対決でもなく「秘密」なんだよね。ラストも素敵。

ただのフクロウかと思っていたら、何かを伝えようとしている?言葉がわかる?もしかして…?という物語の動きがすんんごい。もう何回も何回も読んでてクライマックスの詳細まで全部覚えているのに、ドキドキして叫び出しそうだった。


◯森の中の海賊船
第3作。大好き!!!!!!!
作者の岡田淳さんがこそあどの森の物語を思いついたのは、森の中に海賊船がある風景を思いついたかららしい。(20周年インタビューより)
だから第1作から伏線張られてるんだろうな。第2作と同様、謎が明らかになっていく過程にドキドキが止まらない。物語自体はスキッパーがナルホドとマサカと再会してからたった数日間の話だけれど、その裏には100年以上の年月の厚みがあるんだよな。本当に面白くて構成が美しい。


◯ユメミザクラの木の下で
第4作。当時はうーんそんなに…という感じだったが、これはなんか、大人になった時の方が染みた気がした。
今までは皮肉屋でちょっといやなおばさん、っていうイメージだったスミレさんのことがなんとなく好きになる作品。ただ、どうしても森の中の海賊船がいい作品すぎてちょっと霞む…


3 漫画部門

◯ブルーピリオド1巻
友人宅に泊めてもらった時に読ませてもらった。アニメ化の情報を見て気になっていたが、人気が出るのもわかる。第一話で一気に引き込まれた。絵もそうだけど、言葉の重みと表現がめちゃくちゃいいな。「この感動は 誰のものだ?」がブッ刺さる。

続きも気になるのでアニメ化が楽しみ!(orまた読みに遊びに行く)


4 音楽部門

◯久石譲コンサート
に、行けるはずだったのだが、緊急事態宣言で25日の公演から中止に。24日は開催なのに行く予定だった25から中止なの辛すぎた。世界初演の交響曲第2番、もののけ姫完全版を生で聴くことのできる機会を失ったということが悲しくて仕方ない。


5 実用書部門

ビジネス関連の書籍は読みたくて読んでいる訳ではない感があるので、書くか迷ったんだけど、一応書いておくことにする。

◯ほったらかし投資術
私は元々長生き願望が薄いというか、いつでも明日死ねるように、と思って生きてきたんですよね。でもまあ最近の色々を受けて、限界まで生きるぞ、と心入れ替えたので、将来のための準備としてお金の勉強したくなって読んでる本①。5月の給料が入ったら何かしら始めてみようと思って勉強中。


◯FP3級の教科書
お金の勉強のための本②。まだ全部は読めていないんだけど、GW中に読み終わることを目標に勉強中。


◯コンサル1年目が学ぶこと

とりあえず読んどこ、と思って買ってザッと読んだが、まあまあ面白かったしためになった。

思考に関するところ(仮説思考とかロジックツリーとか)の章タイトル、『コンサル流思考術』と書いてあったが、ほとんどが卒論書いてる時に指導教員によく言われていたことだった。な〜〜〜んだ、結局人生に必要なことの大半は、何かのためではなく好きで読んだ本と、好きな先生が教えてくれるんじゃん。もしこのnoteを就職控えてる4年生とかが読んでくれていたら声を大にして伝えたいけど、学生のうちから背伸びしてスキル系のビジネス本を読む必要は全くないと思います。やりたいことだけやってください


◯考える技術・書く技術
色んな場面で色んな人に勧められたのでとりあえず読んどこ、と思って買った本②。まだ目次と気になったところしか読んでないので引き続き読む。


◯決算書の読み方の本
課題で読まされた。どうしても理解できないところを研修でやってきた著者本人に質問したところ、誤植だったのでわーいと思った。図書カード欲しかった。


◯簿記3級の教科書
会計のこと何も知らん...!とりあえず何か体系的な知識を...!と思ってなんとなく買った。FP同様、まだ全然途中なので5月中旬までには終わらせたいところ。


◯文章の本
会社のお金で買っていいということだったので買って読んでる本。まだ途中。


6 総括

学生から社会人へ、ということで、わかりやすく実用書が増えた1ヶ月だった。こうしてまとめてみると、学術書っぽいものほとんど読んでないことに気付いてびっくり。5月はバランス良く色々読めたらいいな。

あとはDMMブックスのセールにまんまと乗せられ、ハイキュー全巻など漫画をちょこちょこ買ったので5月はそれも読みたいと思っている。

ほぼテレワークなので、通勤時間の分自由時間はプラスで得られるはずが、睡眠が増えたのでプラマイゼロ。最近は11時就寝8時起床の超健康生活を送っている。研修中に眠くなることは全くないのだけど、昼寝はしてしまう。睡眠って素敵。

もう4月が終わることにびっくり。
3月には耐えられない別れもあったが、4月は新たな出会いもたくさんあって楽しかったな。学科同期高校同期部活同期など、今までの友人たちと会えたのも嬉しかった。

明日から5月!そう!私の誕生日!お祝いメッセージ待ってます!!2年連続で緊急事態宣言中だーーー 来年はGWにモンゴル行けるくらい状況が良くなっていると信じたい。

モンゴルといえば、私があまりにもモンゴルって最高、という発言を繰り返しているせいか、何の興味もないはずの高校同期が「ゲルに泊まれるところ見つけたんだけど行かない?」って誘ってくれたのが超嬉しかった。最高。5月も楽しく生きていきたいです。


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