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「即興音日記#143 あかり」の録音製作日記

この三か月ほど、新曲を書いては録音している。
一年前の楽曲投稿をfacebookのAIが知らせてくれるので、そこで聞き返した曲を再度録音したりもしている。これから発表する作品集の価値観に沿っているか否かが選曲のポイント。

日々、自分を見つけては、PCにマイクを差し、DAWソフト(PC用音楽制作ソフト)を起動し、クラシックギターを弾いて歌う。
後悔のない作品をつくろうと決めているので、一つの曲を、納得がいくまで何度も何度もやり直すこともある。

ここからが今日の本題。

https://youtu.be/HgPbB9vGCbg

昨日は、一曲録音を終えた時にちょうど戻ってきた妻に「おかえりなさい。仕事お疲れさま~」と伝えてから、部屋に戻って何気なくまたギターを弾きはじめた。

すると、曲のかたちがだんだん表れてきたので、5分間あれやこれや試しながら弾いてみた。そこで曲の骨格が大体組み上がった。
それならこの勢いでちょっと録音してみようか、ということで、
まず「第一藤崎博和」の録音。
ギターと歌を一つのトラックに同時に録る。別録りは基本的にしない。ギターを弾きながら歌える曲をやりたいからだ。

歌える、と書いたが、この曲「即興音日記#143 あかり」に歌詞はない。そもそも歌詞が必須だとは思っていない。私自身に刺さる曲はポップソングの範疇には入っていないようだ。
ただ、人間の声は大好きなので、歌詞が無くても声は入れる。スキャット的に声を出したり、息を出したりする。動物のような声を出すこともある。
なお「第一藤崎博和」は、曲の後半で1回だけ録音をやり直した。

次に「第二藤崎博和」の録音。声とギターのハーモニクスを重ねた。旋律がある部分を歌いながら「第一藤崎博和」が即興で歌ったラインとズレたなと感じたが、そのまま最後まで押し通す。曲構成や旋律が体に染み込んでいない即席録音だから、もちろんそうなる。

ちなみに「第二藤崎博和」以降はすべて、1回ずつしか演奏していない。

「第三藤崎博和」は、ギターのボディーをパーカッションとして使った。ギターのリズムの譜割りとズレたところにパーカッションの音が入る。もたついているとか、よたっているとか、思う人がいるだろう。まったく事前練習をしないでどんどん即席録音を重ねていくのだから、もちろんそうなる。どこで何をするかはすべてその場で決める。生きることは即興、だから音楽も即興。

この即興音日記に「失敗」という概念も「失敗」という事実もない。生身の人間が心のままに表現した結果を残した。それだけ。

「第四藤崎博和」は、さらに声を重ねた。その時その時の自分の感覚に意思を委ね、思うままに声を出した。マイクとの距離を変えてやろうと思いついて、これまでの録音作業史上、最もマイクに接近して歌った。

合計4人の藤崎博和の「学芸会的多重録音」を終え、通しで聞き返し、これで過不足なしと判断。
4つのトラックの音量を調整し、ミックスダウン。録音のどの工程であってもリバーブは一切かけない。その場で実際に響いていないリバーブを後からかけるのは、人工的だと思うから。

最初に曲想が現れてからミックスダウンを終えるまでの所要時間は30分ぐらいか。
即興音日記143曲目「あかり」の音源を、こうして皆様に聴いていただいている。

ここまで読んでくださって、どうもありがとうございます。

私の音楽的価値観(こだわり)は、下のハッシュタグに記したつもり。
この音楽が、もしも私以外の誰かに届いたら、そしてもしも何かが刺さったりしたら、至福。


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■即興音日記#143 あかり
-new song “dairy improvised music #143 the light”
-10/27/2020, recorded at living room in Kobe
-music time:2’38”
-fujisaki hirokazu : composition, guitar, voice, percussion, video editing
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