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【開催報告】第25回スキマ研究会「みんなの選択Vol.4~乳がん検診について~」

今回のスキマ研究会は、「乳がん検診」をテーマに開催しました。ちょうど1年ほど前に同じテーマで開催した時の参加者だった沖村里咲さんと丸山純平さん。スキマ研究会参加をきっかけに「知っているようで知らない必要な知識を寄せ集めたフリーペーパーの発刊」をしようとPOTLUCKという名前で活動を今年度から始動しました。その創刊号に、若者世代への乳がん検診の普及啓発に役立つ情報を入れたいと、今回満を持してスキマ案内人という立場で会の進行に挑戦してくれました。

POTLUCKとは、「持ち寄る」を意味し、多様な若者が様々な知識や経験を持ち寄って、より地域の人が健康になるための”ケア”を考えようと付けられた名前だそうです。今回は、乳がんを取り上げ年度内にフリーペーパーを発刊する予定とのことで、一緒にスキマ研究会を企画できないか?と取材形式で乳がんに関する取り組みをしている団体3組をお呼びし、それぞれの特色を生かした活動を紐解きながら深めることができました。

中北薬品株式会社さん
地域の医薬品卸として何かできることはないかと社を上げて#ピンクリボン活動に取り組まれている中北薬品さん。新入社員に『乳がん啓発運動指導士セミナー』を開催されたり、昨年は高山市が開催したSDGSウィークに参加し、「乳がん検診啓発」や「栄養相談」を行い、会社の強みを生かして活動されています。

POLA THE BEAUTY 高山店さん
きれいに明るく、楽しい企画ができたらと様々な #ピンクリボン活動 を実施しています。乳がんと共に生きる人達を美容で支えたいと、訪問施術やマルシェ出店を通して啓発活動をしています。株式会社 ポーラ BtoB事業部では、がん検診の啓発のための冊子を製作。がんに関心がない人でも手に取ってもらえるように、メイクの冊子にがん検診やセルフチェックに係る情報を混ぜ込む等工夫しています。「ピンクリボンのお宿」の取り組みでは、高山にまだ加盟店がないこともあり、 #ピンクリボン運動 をもっと精力的に広げていきたいとコメントされました。

がんサークルOwls・三井祐子さん
自身が乳がんに罹患し、乳房全摘から再建までの経験をお話してくださいました。手術や治療後は普段よりも肌が敏感になったそうです。そのため、普段つけていた下着ではなく専用下着を付ける必要があります。レースやかわいい装飾をあしらった下着をつけたり、ネイルができなかったりと、今まで楽しんでいたお洒落もできなくることでモチベーションが下がってしまった自身の経験から「アピアランスケア」の大切さを伝えてくれました。がんに罹患すると喪失(グリーフ)と共に生きていくことになります。闘病している間にどんどん気持ちが変化していく、そこに寄り添う支援とは何なのか、患者会の運営を通して考えているそうです。2024年12月14日にはグリーフケアをテーマにしたイベントを開催される予定です。

それぞれの活動紹介を踏まえて、
健康意識が高い人だけでなく普段意識しない人にどうやったらセルフチェックや検診の必要性を伝えられるのか、情報が溢れているからこそ正しいがんの知識やケア・検診・助成情報を伝えるために何ができるかディスカッション。まずは受診率につながる情報発信として、正しい情報への入り口を様々な角度で設けることが方法の1つとして挙がりました。

今 健康な人達も、いつか自分や自分の大切な人が罹患するかもしれないと少しずつアンテナを張っておくことが大切ですね。
地域として、アピアランスケアやグリーフケア等、患者さんやその家族が少しでも心救われる機会を持てるような地域であるための施策も検討の余地がありそうです。
今回の内容は、フリーペーパーPOTLUCKに掲載される、かもしれません。ぜひ見かけたら手に取って見てください。

日本人女性9人に一人が罹患する可能性がある病気・乳がん。罹患した方の65%が自分で発見し、唯一自分で早期発見することができる病気であることを知り、セルフチェックや検診の重要性をきちんと理解することができました。万が一罹患したとしても様々な知識や取り組みを知っておくことで少しでも不安をやわらげ、未来へ希望を持つことができるのだと、今回の会の参加者の皆さんのおかげで安心できました。

まちスポスタッフ・Korin

開催日:2024年2月1日(木)19:00~21:00
会場:村半
参加者:12名

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次回のスキマ研究会は、「Discover Gero」と題し2月22日に下呂オーガニックプレイスで開催します。皆さんの参加お待ちしております♪