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生理学 腎臓のあれこれ2


こんにちは🌞

先週から、腎臓に着目した記事を書いています。
前回は、尿を生成など体内の水分の調節に深く関わる腎臓について確認し
腎臓に異常があった際、尿に含まれるものについて確認しました。

今週は、まず
尿量の変化について、確認していきましょう〜!!


腎疾患の際の尿量の変化(問題)


問 急性糸球体腎炎の症状で誤っているのはどれか。
(第4回-80)[臨床医学各論]

1 多尿
2 高血圧
3 血尿
4 タンパク尿


答え 1 多尿


急性、慢性の糸球体腎炎


急性の糸球体腎炎は
いわゆる溶連菌が扁桃腺などの上気道で悪さをした際に
その菌を倒すために作られらた抗体が、菌+抗体で免疫複合体となり
これが糸球体に沈着してしまうことで組織障害が起こる仕組みです。

また、溶連菌による発熱は小学校低学年程度のお子さんが罹患する話を
よく耳にしませんか?
それにも関連し、急性糸球体腎炎の好発年齢も3〜12歳くらいの比較的小さなお子さんになっています。

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そして、慢性の糸球体腎炎もまた
免疫複合体が糸球体に沈着することで腎組織が障害されると、発症します。
急性との違いは、
溶連菌に限らず様々な抗原に対する免疫複合体が沈着するという点と
「血尿or蛋白尿、もしくは血尿と蛋白尿両方が1年以上にわたって続く状態」という点です。


どちらも、血尿、蛋白尿が症状としてみられる場合があります。

そのうち、急性糸球体腎炎ではまず

乏尿の経過を辿り、回復期には多尿になる(尿として体外に余分ない水分が出ると、浮腫が改善してくる!) という特徴があります。

どちらも、蛋白質、食塩、水分量を症状や腎組織の障害度合いによって
摂取量を制限して治療を行います。


また、腎不全では
急性と慢性で尿量に違いが見られます。


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