ジュニア年代のトレーニング構築_作成のための要素

ジュニア年代のトレーニング構築・作成のための要素


どのようにトレーニングを作っていますか?

その場の思い付きですか?

毎回子どもをみての経験ですか?

本を読んでトレーニングをしますか?


今サッカーの指導者向けには多くの雑誌や本が出版され、たくさんのメニューが載っています。良いトレーニングばかりが載っていて僕も多くを参考に指導をします。

良いトレーニングのメニューとはどんなメニューでしょうか?


|良いトレーニングメニューを自分でも作成できるできますか?


良いトレーニングには選手を強く、上手く、賢くする要素がちゃんと含まれています。その要素を入れているトレーニングこそが、子どもを強くし上手くし賢くするでしょう。そしてその要素を理解しトレーニングに入れることができる指導者が、どのトレーニングでも自分でアレンジをすることができ、子どもを強くし上手くするでしょう。

ではその要素とは何でしょうか?

例えば小学生で、「ウォーミングアップ」をして、次に「リフティング」、「カラーコーンを使ったドリブル練習」、「二人組でパス練習」をしたら、「1vs1のシュート」をして「ゲーム」をするといったトレーニングをやるとします。


|良い指導者とは、同じ練習をしていても差が出る

何が違うから差が出るのか?それは、

「一つ一つの練習に意味を持たせることができる」からです。

ただ「ドリブルをやろう」と言っても、子どもは「何が何だか分からないけどただやっている」状態になります。(この辺は、前回の、指導者のための「教える技術」①指示の意味を説明せよ に詳しく書いてあります。)

大切なのは、

その「カラーコーンを使ったドリブル練習」でよい指導ができるかどうか?ということで、どんなコーチングができるか。コーンの間隔はどんな距離なのか、片足だけで行う、短い何度も練習できる、など意図・意味をもって伝えることができるかということです。

では、よい練習にはどんな意図・意味を入れればいいでしょうか?


|トレーニングメニュー構築・作成に組み込む要素


その練習の目的は何か?(今日の練習・そのセッションで一番伝えたいこと)

例えば、今日の練習を突破のドリブルをメインに考える、コーンドリブルではスピードの緩急を意識させる、フェイントを強化する など

反復できているか?

一度シュートをしたあと続けてすぐにできているか、6秒に1回はボールを触らせる など

運動量は確保できているか?

休みが多くて汗もかかない、待ち時間が多くなっていないか など

テクニック 

その練習でどんな技術が付くか?付けたいか?そのためには何(タッチなどの制限などを)をさせるのか?

リアリティがあるか?

サッカーとかけ離れた練習になっていないか?

サッカーの本質とは「ゴールを奪う」「ゴールを守る」「ボールを奪う」である。

成功と失敗のバランス

練習が難しすぎて全くできない。

成功を経験しながらステップアップできる設定。

例えば、止める・蹴るが全くできないのにポゼッション練習をしている、など

コミュニケーション 

味方にコーチングする、指示する、ボールを要求する声など


|フィードバックを得る、次に生かす

このような要素を一つ一つのトレーニングやその日全体のトレーニングに組み込んでいくことで、

どんな現象が起きたか?

どこをコーチングをしたか?

コーチング後の子どもたちの変化は?

オーガナイズは適正だったか?(コートの大きさやコーンの間隔など)

イメージをしていた練習になったか?

などのフィードバックを得ることができ、次のトレーニングへ大切な気付きともなります。

練習とはあくまで「ゲームからの逆算」で考え、そのための練習となるべきです。練習を完璧にこなそうとすると「何のための練習か」分からなくなってきます。練習を成功させようと躍起になる指導者の光景をたまに見かけます。

そのトレーニングは「何のための練習」なのかを考えましょう。

練習がうまくできない、イメージ通りいかないときは、上記に挙げた要素のいずれかに問題があったことになります。

例えば、作ったグリッドが大きすぎて攻撃が簡単になりすぎている、ディフェンスが全く取れず活気もなくなっている、反復が足りず選手が汗もかいていないなど。


|子どもが見えてくる

このようなサイクルを続けていくと徐々に「こんな変化がある」、「こういうところでつまずく」、「全体としてはこんな現象が起きる」といったことが見えてきます。「無意識的になんとなく分かる」ではなく、「意識的に分かる」分かるようになることが大切だと思うんです。「なんとなくわかる」は、専門家ではないですから。

んー、他にも書きたいこと増えてきたし、この中でももっと掘り下げていけることって多いなぁって書きながら感じてきました。「神は細部に宿る」って言いますが、それができるようになるっていよりもこだわりを持ってやることで変化は起きますもんね。

では!


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