見出し画像

藤井七段は「環境型」

将棋の八大タイトルの一つ「大阪王将杯王将戦」の挑戦者決定リーグ戦(王将リーグ)が行われています。

LIVEDOOR NEWSに、「王将リーグ『才能と努力』」と題して、この現タイトルホルダーの渡辺明王将と、挑戦権を争う王将リーグの参加者七名のインタビュー特集がUPされています。

藤井聡太七段も王将リーグに参加して初のタイトル挑戦をめざしているところですが、藤井七段のインタビューに大変感銘を受けました。

全文は 王将リーグ『才能と努力』#8 より


画像1


ーーソフトに加えて、強い人間ということで、トップ棋士である永瀬先生と指されている藤井先生は良い環境で勉強ができていますね。ご自身は才能型、努力型どちらですかというアンケートでは「環境を与えてもらえた」とのご回答でした。「環境」という部分をもう少し教えていただけますか?

自分は将棋の上達を左右する要因というのは「才能」「努力」に加えて「環境」の3つかなと思っています。その中でもとくに自分は将棋を始めたころから、周りの方に応援していただいたりして、その部分が非常に恵まれていたのが大きかったのかなと思っています。周りのサポートがまったくない状況だったら、努力することも難しいと思います。


藤井聡太といえば史上最年少で棋士となり、デビュー後29連勝という史上最多連勝を挙げたことの他にも、詰将棋解答選手権で5連覇するなど、終盤力に関してはプロ間でも才能が違うと言われている天才。という評価が一般的といってよいでしょう。

いかに藤井君が謙虚とはいえ、「自分は才能型か、努力型か?」と質問形式で問われたら才能型であることは否定できないだろうと予想して読んでいましたが、その答えは、「才能型でも、努力型でもなく、環境に恵まれたから」というのですから、脱力してため息がでました。謙遜が過ぎると少し鼻につくこともありますが、全くナナメ上の答えでとにかく透明に、風景のような人格を感じます。

そしてこういう人はどういう環境で出てくるのだろうか、これからどういう人になっていくのだろうかと、彼のことがいっそう気になり、好きになりました。


サポートいただいた金額は、面白そうなものやサービスに使ってレポートをしたいと思います