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笹尾山にて


山頂に 鈴雨の涼 蝉しぐれ


盛夏八月十日、関ヶ原古戦場を見てまわり、西軍総大将・石田光成の本陣が置かれた笹尾山に登った。

雲一つない晴天で、太陽は存分に燃えて盆地の里は全く蒸し暑かった。

ところが、ほんの十数分の道を登った山頂は、周辺が開けていて光の照り返しが無いからか、日を受けていても息苦しさを感じるような暑さはなく、簡易休憩所の屋根の日陰に入り、すこしの風が流れると汗の冷たさが感じられるほどだった。


一息ついて余裕ができるとジリジリと風鈴を重ねたように鳴くセミの合唱が雨音のリズムに似て聞こえて、いっそうの涼味を覚えた。

この状態をアウトプットして残せないか。と少し考えると俳句形式が良さそうに思えて冒頭の句としてみた。


素人なのでルールに合っているかなどは分かりません。


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