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三国志後伝の挿絵と人物紹介9

三国志後伝にかかる、挿絵一枚につき、該当する人物の人物紹介にいきます。これは20枚ある口絵の9枚目です。
【注意事項】
 1回目を参照

口絵9

黄臣(こうしん)字:良卿(りょうけい)

年齢:35歳ぐらい
血縁:黄忠の孫・ 黄命の兄
所属勢力:蜀漢→北漢
智:6
武:7

義の心を持つ勇士であり、大刀の使い手です。張賓らとともに劉淵の配下となります。関中侵攻戦では周処に関する情報を手に入れ、勝利に貢献しました。劉淵即位時には、輔漢大将軍に任じられます。汲郡の戦いでは、張駑を弓で射倒します。晋漢大会戦や洛陽侵攻戦でもよく戦いました。劉淵の死後も劉聡に仕え、劉曜に従い戦いを続け、老将と呼ばれるようになります。陳元達が劉聡を諫めて自殺したため、辞職して隠居します。北漢の滅亡後、平陽に残り、靳準に墓を暴かれてばらまかれた劉淵や劉聡の遺骨を集めます。石勒によって、平陽を託されました。

廖全(りょうぜん)字:完卿(かんけい)

年齢:30歳ぐらい
血縁:廖化の子
所属勢力:蜀漢→北漢
智:5
武:7

刀の使い手です。蜀漢時代に軍に入って戦うことを求めていましたが、廖化のただ一人の子であったため、家に留めおかれました。斉万年と刎頸の交わりを結んでいました。劉淵に従い、赤子の劉曜を背負って成都を脱出しています。関中侵攻戦の時には、蜀漢の遺臣を探し求める役目を果たしました。その後は斉万年の軍に加わり、斉万年の死後も活躍します。劉淵の即位時には、驍騎大将軍に任じられます。劉淵の死後も、北漢に仕え、長く功績をあげ続けました。

黄命(こうめい)字:錫卿(しゃくけい)

年齢:35歳ぐらい
血縁:黄忠の孫・ 黄臣の弟
所属勢力:蜀漢→北漢
智:4
武:7

大刀の使い手です。劉淵の配下となり、大過なく武将としての役割を果たしています。劉淵の即位時には、建威將軍に任命されました。瀛州では大総兵の呂苔と太守の郭京を討ち取る功績をあげます。兄の黄臣とともに、北漢の武将として戦い続けました。黄臣とともに隠居しましたが、北漢の滅亡を襄国にいる石勒に告げにいきました。平陽を奪回後、靳準によって劉氏の墓が荒らされているのを嘆き、劉氏の葬儀を行います。石勒の命で兄とともに平陽を守りました。

楊興宝(ようこうほう)字:国珍(こくちん)

年齢:15歳ぐらい
血縁:楊儀の遠い親族?
所属勢力:蜀漢→北漢
智:3
武:9

楊龍の家将(その家で雇われている武人)です。楊龍とともに劉淵の決起に加わりました。大鎚(だいつい)の使い手です。馬に乗らずに歩行して戦います。関中侵攻戦から活躍し、戦死した斉万年の死骸を守って見せました。劉淵の即位時に、護軍都尉に任じられました。その後の晋漢大会戦まで至るまでの戦いでは北漢軍の中心となる武勇の持主として、晋軍の武将を大勢討ちとります。晋軍に伏兵にかかった劉曜・劉霊・王弥を救出しますが、この時、十を超える矢を受け、重傷を負いました。その後の事績は不明です。

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