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三国志後伝の挿絵と人物紹介2

三国志後伝にかかる、挿絵一枚につき、該当する人物の人物紹介にいきます。これは20枚ある口絵の2枚目です。

【注意事項】
 1回目を参照   

口絵2

曹嶷(そうぎょく)字:子高(しこう)

年齢:20歳ぐらい
血縁:曹爽の子孫
所属勢力:北漢→曹嶷政権
智:5
武:7

曹爽が司馬懿によって殺された時に、曹嶷の父親が逃れ、その後に生まれました。大刀の使い手です。素行が無頼であり、夔安(きあん)と武芸を比べ、互角であったため、義兄弟となり、夔安の率いる盗賊の副頭目となります。盗賊ではありましたが、義侠な行いを自称していました。北漢に入り、独立した軍を任されるようになり、山東地方で独自の勢力を有するようになります。北漢の滅亡後も、石趙・劉趙・東晋の間に入り、同盟相手を変えて、独立を保ちますが、石趙の石虎(石勒の子)に攻められ滅亡します。

夔安(きあん)

年齢:25歳ぐらい
血縁:
所属勢力:北漢→曹嶷政権
智:4
武:7

黒莽坂の盗賊の頭目です。武勇に優れ、碧眼彪(へきがんひょう)と綽名されていました。大斧と弓の使い手です。富家の出でしたが、無頼な人間と交際して遊び暮らし、家は破産し、美人の妻も病死します。その後、盗賊となりますが毒を持つ大蛇を退治したことから地元の人からは尊敬されていました。劉淵の配下となり、劉淵の即位時に曹嶷とともに建武将軍に任じられます。曹嶷が北漢から自立した後も曹嶷が死ぬまで支え続けました。

孔萇(こうちょう)字:世魯(せいろ)

年齢:20歳ぐらい
血縁:孔融の孫
所属勢力:北漢→石趙
智:5
武:7

孔融が曹操に殺された時、逃げた孔和を父として、馬邑に住んでいました。万夫不当の勇を有する刀や鉄槌の使い手です。人間を食べる穿山夜叉(せんざんやしゃ)という怪物を退治したことがあります。正義感はありましたが、傲慢で酒癖が悪い人柄でした。靳準の家の乱闘では、王弥に殴り倒されますが、和解して自分の家に彼らを留めます。王弥らとともに劉淵の配下となり、劉淵の即位時に建武将軍に任じられました。後に、石勒配下として活躍しました。

靳準(きんじゅん)

年齢:25歳ぐらい
血縁:
所属勢力:北漢→靳準政権
智:5
武:3

漢人ではない異民族の出身です。馬邑で酒場を兼ねた宿屋を経営していました。計略が多く、天下の豪傑を好んで交わっており、王弥たちを迎え入れました。その後、劉淵に招かれて仕えることになります。晋漢大会戦では劉伯根とともに援軍となり、劉聡の直属に配されます。娘の月光と月華が絶世の美女であったため、二人とも、劉聡の皇后となります。その後は権力を独り占め、多くの忠臣を害しました。劉聡の死後、北漢を滅亡させ、劉一族を皆殺しにします。最後は、劉曜と石勒に攻められ、殺されます。


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