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Amazonほしい物リストの意味

新学期という区切りのタイミングで「Amazonほしい物リスト」を作成し、寄付を募りました。私たちのユースセンター「たねとしずくライブラリ―」でこども達が利用できるおもちゃやスポーツ用品です。

・バレーボール
・ドッチビー(フリスビーみたいなもの)
・ボードゲーム
  サイコロのゲーム/オセロ/将棋/マンカラ
・カードゲームITO
・ケント紙
などなど

ありがたいことに連日、プレゼントが届いています。

この勢い、すごいです。



(事務所当番をしている私は、これからを一番に受け取ることができます。なんとも役得。ワクワクさせていただいています。)

お名前を拝見すると、これまで応援いただいた方ばかりではなく、初めてのご寄付者も多くおられます。本当にありがとうございます。

プレゼントを受け取ったこども達は、目をキラキラさせて新しいおもちゃで遊んでいます。その様子を見て思うのは、単純なことです。

遊びって本当に大事!

初めてのことにチャレンジする喜び、そして楽しさの発見
いつものメンバーといつもの場所で違う表情を見せてくれる、この新鮮さ
会話が生まれる、関係が生まれる、気持ちが動く

この「Amazonほしい物リスト」を募るのは2回目です。
物品を送るこの寄付の仕組みは、お金の寄付と少し違うところがある
と思うのです。

寄付者さんは、こども達の様子を想像してくださっているのではないかと思うのです。

「オセロ」をする子はどんな子だろうか。誰と遊ぶ?どこでやる?いつやる?食事のあとかな、その前かな。楽しんでくれるかな…。

ドッチビーは何人で遊ぶのかな。天気がいい日にやるのかな。走ると汗をかく季節だな…。

絵を描く子はどんな子?小さな子?中学生?色えんぴつで?それとも水彩ペンで…。

そんなことを想像してくださっているのではないかと思います。ライブラリ―を作る運営スタッフの一員と同じく、こども達がライブラリ―で過ごす時間を支える気持ちでプレゼントを選んでいただいたと思います。

こども達がゲームを囲む反応はさまざまです。


パズル系のゲームに挑む子達は「無言」。真剣な時間。
途中であきらめる子も、誰かの代わりに組み立てる子も。
「昨日やったけれど、1時間で3回も完成したよ!」と喜びの声を聞かせてくれた子もしました。

オセロは1対1の勝負。それを周囲のこども達が応援してくれて「あそこにおいたら5個取れるよ」「あ、あ、あそこなんだけど…」と横から声がかかります。応援しているのか、混乱させているのか…。

いつも場所が遊ぶもの、遊ぶ人によって、空間の色と音が変わります。


私たちのユースセンターはこども達専用のスペースです。安全と安心のためにそのような仕組みになっています。しかし、ここは孤立した場所でも、隔離した場所でもありません。こうやって大勢の大人、寄付者さんたちに見守られて安心でクリエイティブな場になっています。

私たちスタッフは、場の運営に直接関われないみなさまに代わって、責任もってライブラリ―を運営しています。そして、このように多くの方々にこども達を一緒に支えていただいていることで力をいただいています。たねとしずくは西宮にある小さなユースセンターですが、市民が参画できるユースセンターとしての第一歩を歩みだしています。

みなさんが「Amazonほしい物リスト」を贈るという行為は、こども達を応援する仲間になるという意味です。今回、多くの品物が届き、それを受け取るこども達の様子を見て本当にそれを実感しました。こども達に場を提供すると同時に仲間も増やしていきたいと思っています。





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