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人生で初めて、ジーンズが似合ったこと。

わたし、ジーンズが似合わない。

あれだけ、色々なジーンズがあって、子どもから年配の方まで、

とにかくたくさんの人が履いていて、

おしゃれな人だけが履けるものでもなくて、むしろその逆の

どんな人でもとりあえず履けるもの、

だという印象なのに、

なぜかわたしには本当に似合わない。

そんなふうに思って、避けてきたジーンズ。

けれど最近、仕事の関係でほぼ毎日履かざるを得なくなり、

仕方なくユニクロで買って履いていた。

ユニクロで買った理由は、苦手なものにお金をかけたくなかったし、

どこで買っても同じだろうから、とりあえず気軽に買いたかったから。

そうして買ったウルトラストレッチのものは、

動きやすくていいなぁとは思ったものの、

鏡にうつる自分の姿はやっぱり好きにはなれなくて、

似合わないからなぁと思っていた。


けれど昨日、大事な仕事に向けて新しいジーンズを買おうとふと思い立って、

どこのものが良いかよくわからないからやっぱりユニクロに行こうと思ったけれど

ジーンズの専門店に行った方がいいのでは、と

リーバイスに行った。

外からお店の中をのぞいてみたら、男性店員2人しかいなくて、

もうその時点で心が折れかけて、店頭のパーカーだけ見て帰ろうと思ったのだけど

昨日のわたしはなぜかそこで挫折せずに、奥まで進んでみた。

スキニーが欲しいな・・・くらい決めていたけれど、

スキニーの中にもさらにいろいろな違いがあるようで、

どれを履けば良いのか・・・と逡巡していたわたしに

店員さんが声をかけてくれた。

「スキニーをお探しですか?」

「色は濃い色と薄い色とどちらがいいですか?」

という2つの質問のみで、これがいいですよ、とすぐに2つのジーンズをピックアップしてくれた。

さらに、1本目のスキニーを試着した時点で、

「あ、こっちはもう履かなくていいです。それですね!」

と、わたしの買うジーンズが決定した。

その後10分で裾上げをしてくれて、わたしのジーンズを買うのに要した時間は裾上げを含めても20分くらいだった。

そのジーンズは夜にもう一度家で履いてみても素敵だったし、

次の日の朝にお気に入りのブラウスと合わせてみてもやっぱり素敵だった。

ジーンズをこんなに気に入ったのは、人生で初めてだ。

そのジーンズショップの店員さんは、仕事柄、お客さんに似合うジーンズもサイズもすぐにわかるのだ、と言っていた。

街を歩いていても、あの人は別の形の方が似合うのに、とかサイズはこれくらいだな、とかすぐに考えてしまうそうだ。


苦手で、敬遠しているものほど、その道のプロに任せるのが一番だ。


その人のおかげで、わたしのジーンズの道がひらけて、

世界が広がった。


今も、そのジーンズを履いて気持ちのいい朝を始めているし、

今日の大事な仕事も絶対に上手くいく予感しかしない。





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