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【日経平均最高値】株を買いましょう

令和6(2024)年2月22日、木曜日。東京株式市場の終値は平成元(1989)年末から実に34年ぶりに日経平均株価の高値を更新。

翌23日の新聞各紙も1面トップに「最高値」の記事で溢れていました。
20.315は久しぶりに日本経済新聞を買い、関連記事を約1時間かけてじっくり読みこみました。

全体的なトーンはポジティブな印象でしたが、もちろんネガティブな意見も散見されます。バブル崩壊を目の当たりにした世代やそもそも「投資」に関心のない方々は「自分には関係ない」と思うのも当然でしょう。

しかしながら、2015年から不動産投資、2018年から株式投資を本格的にスタートした私は「株式投資は思い立ったが吉日」と考えています。
その理由を以下に綴ってみましょう。

投資は続ければ続けるほど増えていく

以下は20.315の資産の月間推移です。本物のスクショです。

20.315の楽天証券資産の推移(2020年2月~2024年2月)

2023年12月に楽天証券&楽天銀行の口座合計で1億円を超えました。上記グラフには楽天銀行の金額が含まれていないので、多少の誤差はあります。
また、20.315は別口座ですでに時価1億円以上の未公開株を保有、さらに賃貸マンション等の不動産資産で8,000万円ほど持っています。
したがって金融資産と不動産資産の合計は2億8,000万円となります。
これだけの資産を保有していると配当金と賃貸収入で年間800万円ぐらいにはなります。

別に自慢したいわけではありません。資産5億円や10億円、さらにはそれ以上の「超富裕層」も世の中にはたくさんいらっしゃいます。

さて、株式投資でどうすれば、このように増やしていくことができるのでしょう?

株式投資は「長期、積立、分散」と言いますが・・・

金融庁も推進している「長期、積立、分散」が投資の王道とされていますが、20.315的には「積立」は除外しています。
また、インデックス連動商品も除外。積立やインデックス系は5年あるいは10年単位で運用するもので、2~3年の中期投資には向かないと判断しています。※積立とインデックスを否定するものではありません。

私の場合はまず「分散投資」です。
株式投資を本格的にスタートしたのは2018年。1,000万円を7社ぐらいに分けて投資することから始めました。東レ、オリックス、双日、日本郵船、日立造船、デクセリアルズ、レナウンなど。
できるだけ業種をばらし、チャートを見て比較的安値圏にある企業を選びました。ただ、リスクの高いベンチャーよりも安心感のある大企業が多かった。
2019年にはさらに1,000万円を投じて、アメリカ株にも投資しました。GENERAL MILLS、3M CANPANY、IBM、B&G FOODS、OCCIDENTAL PETROLEUMなど。こちらも選定基準は日本株と同じです。

禍を転じて福と為す

時を経て、投資した企業はいずれもそこそこ含み益が増えていきましたが、失敗だったのが「レナウン」です。
バブル期の寵児ともてはやされたアパレルの名門企業です。バブル崩壊の失われた時代を象徴する銘柄でしたが「いつか復活するかも」と思って投資しました。
しかし、一向に株価は上昇しません。実際にこの企業をみてやろう、と思い、春と秋に開催される株主向バザーに行ってみました。その時感じたのは「この企業はもう、ダメかもしれない」ということです。
並ぶ商品は値段が高く、おまけに売っている社員も高齢な方ばかり。来場している層も高齢者か家族連れが多く、20代30代が少ない。ビームスやコムデギャルソンのお店に行く層は残念ながらいない。
2019年夏に少し株価上昇が見られたので即、売却。利益は1,500円。
そして、ご承知の通り2020年5月に倒産。
※その後、主要ブランドは小泉グループが取得。

「レナウン」は20.315に教訓を残しました。「実際に見てみる」「IRをしっかり読む」ことが大切だ、と。

写真は本文と関係ありません。

次に「日本郵船」を見てみましょう。
2024年2月現在、日本の海運大手3社は「わが世の春」状態です。
しかし、2018年頃は3社とも低迷していました。
当初、200株~300株ほど購入していましたが、その後も株価は冴えず、何度かのナンピンを経て、2019年には2,000株まで増やしました。増やした理由は「ここは業績が回復すれば復配するはず」と思っていた事、そして、その頃、村上ファンドの村上さんが郵船株を大量保有していて経営陣に相当なプレッシャーを与えていた事もあります。

2020年2月。世界中に新型コロナが蔓延して日経平均株価は連日暴落。
1月に3,200万円あった資産は3月に2,600万円にまで減少(上記グラフ参照)。

日本郵船のみならず、他の銘柄も軒並み含み損が膨れていき、精神的には辛かった。ただ、そんな中でも手元資金でナンピンしたり、新規企業に投資を続けました。

2021年末。コロナ禍真っ只中で突然、郵船株が反転しだします。
郵船だけでなく商船三井、川崎汽船の3社とも株価が上昇。
理由は、3社が共同運航する「ONE(オーシャン・ネットワーク・エクスプレス)」社の業績が上向きだしたからです。コロナ禍で海運の運賃が上昇、その恩恵は3社にも波及、一転して業績が向上します。

株価はやがてうなぎ登りの勢いに。

2021年の春から秋にかけて徐々に郵船株を売却。確定利益は230万円。

実はその後も海運3社の株価は上昇したので、2022年になってから売っていればさらに倍の利益になっていたでしょう。

日本郵船の場合、総投資額は750万円程度で、売却益は230万円。そうすると、証券口座の残高は1,000万円ほどになります。この資金をまた別の企業に投資します。グリーンズやベネッセHD、コニカミノルタなどに投資。こうして新しく投資した企業の株価が1年~2年後に含み益となり、徐々に売却。この福利効果で金融資産が増えていきます。

写真は本文と関係ありません。

もう1社、例に取り上げましょう。
アメリカ株のオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)です。

欧米系メジャーでない、独立系の中堅石油掘削会社です。高配当企業として知られ、米国本土でもオイルシェールを掘削しています。トランプ政権下では「地球温暖化はフェイクだ、石油をもっと掘れ!」と羽振りのよい企業でした。
20.315は株価が低迷している今は買いだ、と思い2019年春に500株ほど購入。

ところが・・・。

こちらも新型コロナが直撃。株価はあっという間に急落。買った当初40ドル前後だった株価が、2020年3月頃には10ドル近くまで下落。その年の秋には8ドル近くまで下げ「いよいよ破綻か」と思わせる最悪の状況に。

いろんなニュースで欧米の石油会社や航空会社が資金繰りに困窮し、中には倒産するケースまで報道されていました。

そんな中でも、20.315は他で利確した資金をもとにナンピンしました。最終的には2,000株に、そして含み損は200万円以上に。

当のOXYもリストラや油田の減産に走り、計画中だった新しい油田開発も中止、さらにはワラント債を発行して資金繰りに奔走していました。

そんな中の2020年末、株価は底をつきます。
世界各国の原産国が原油価格維持のため大幅な減産体制に入り、原油価格も下げ止まっていったからです。2021年はまだ新型コロナが猛威を振るっていましたが、ワクチンが世界にいきわたり始めたことと並行して株価も徐々に回復し始めました。

それから1年後の2021年12月、ワクチン接種が各国で複数回となるに従って、世界の行動制限が緩和され始めました。航空需要も上向き始め、各国の石油価格もさらに上昇。

2022年1月。結果的に2年以上保有していたOXYの株を売却。売却益は約40万円。大した利益ではありませんが、投資額が大きくなっていたので早く手放したかったのです。

この売却で証券口座には日本円で1,000万円。この時、円安傾向にあったので一部日本円にして日本株購入資金に、残りはそのまま別のアメリカ株の購入資金にあてました。そのころ購入したのはKRAFT HEINZやSEAGATE TECHNOLOGYなどです。

写真は本文と関係ありません。

それでも株価は上昇する

以上3社を例に取り上げました。たまたま運がよかっただけかもしれません。でも、コロナ禍でリスクを承知で、ナンピンにナンピンを続けたことが結果的に奏功しました。「絶対に大丈夫」とは言いませんが「新型コロナが収束すれば、経済は徐々に回復するだろう」と考えていました。

コンフォートホテルを運営するグリーンズや、吉野家HD、ハイディ日高、すかいらーくHD、ゼンショーHDなどの外食セクターもコロナ禍で低迷していた頃に買って儲かった銘柄です。

また、20.315の場合、毎月給料から40万円前後を投資資金に当てていました。つまり、毎年500万円~600万円投資していたことになります。また、配当金は全て投資に回しています。
この約6年間で投資に回した資金は約4,000万円、売却して得た利益は約5,000万円で、現在保有している投資総額は9,000万円(69社)に+含み益900万円ほどになっています。
冒頭にもあるとおり楽天銀行と合わせて1億円以上となります。
また、2021年11月からはSBI証券にも口座を開設し、こちらは毎月10万円つぎ込んで主に優待銘柄購入に充てています。こちらの資産は現在39社、総額320万円の運用で、約20万円の含み益です。

もちろん、20.315の約6年間の軌跡は偶然であり、再現性があるものとは思っていません。また「結局、入金力だろう」といわれれば否定はしません。
しかし「分散、長期(中期)」という視点だけは現在も変わりませんし、継続することが大切です。爆益でなくても数10万あるいは100万円でも利益がでたら売却すればいいのです。2年経っても3年経っても大きく浮上しない時は、1,000円や2,000円の利益でいいんです、思い切って売りましょう。損しなけば全て儲けです。

「分散」はあくまでリスク回避を考えてのことで、メーカーだけ、とか、商社だけ、という保有はしません。ましてや、1社に集中投資する、ということもしません。※集中投資を否定はしません。
どんな時代でも、業種によって業績が浮沈する可能性があります。「商社冬の時代」や「沈む銀行」などのフレーズを聞いたことがある方も多いでしょう。商社、特に総合商社は2024年2月現在、かつてない好景気に沸いていますし、銀行は「いよいよ異次元の緩和から金利復活の時代か」と期待値が先行してメガバンクをはじめ多くの銀行が株価上昇基調にあります。

4~5年前いや2~3年前に銀行株を買っていれば、現在相応の含み益になっていても不思議ではありません。現に20.315も、百五銀行や四国銀行などを2年間持っていますが、株価はかなり上昇しています。他の銀行も複数持っていましたが、そこそこ利益が出たのですでに売却しています。

景気は循環するものです。
そして、その企業の株価が低迷していても、いつかは上がるものです。それが1年後なのか、3年後なのか、あるいは5年後なのか。そこまではわかりませんが、景気が循環する以上、上昇は期待できます。

卑近な例ですが、優待生活で有名な桐谷さんもいっています。
「暴落は株のバーゲンセール。安く買えるのになぜ買わないのですか」
暴落時だけではありません。ある企業が業績でダメージを受けた、とか、他社との競争で不利になった、というニュースで特定の1社の株価が急落することがあります。これは「買い」です。すでに保有しているなら「ナンピン」ターゲットです。

株価が急落して心配にならない経営者などいません。普通は「何とかして業績を回復して株価を戻す」ものです。経営戦略が奏功するのに1~2年かかることはザラにあります。もっと長くかかることもあります。
株式投資に王道はありませんが、業績が落ち込めば株価は下落します。その間に株を買い、経営者の奮起を待ちましょう。短期的に考えるのではなく、1年後、2年後を見据えて。

写真は本文と関係ありません。

ダメな会社はファンドに狙われる


もちろん中には「10年以上株価が下落し続けている」会社もあります。正直いってそれは「ダメな経営」を行っている会社です。もっといえば経営能力が劣っている会社であり、経営陣が普通でない証拠です。
このような会社はヘッジファンドなどモノ言う株主に狙われやすいものです。ただ、20.315は村上さんや丸木さんのようなモノ言う株主に対してネガティブな感情はありません。むしろポジティブにみます。なぜなら、どのような投資動機であろうと彼らには「その会社の内容をつぶさにみてやろう」という姿勢があるからです。彼らなりにその会社を分析し、ダメなところを指摘し、会社の価値を向上させたいと考えています。売上がUPしたり、売上は上がらないものの利益が向上すれば、その会社の株価は上昇します。

株価が上昇して含み益が増大したら、売却する。
それでいいんじゃないでしょうか。
村上さんも「安く買って、高く売る。これ以外の商売があったら教えてほしい」と以前、テレビの取材で言っていました。その通りです。

「モノ言う株主」という表現にはかつて「会社乗っ取り」「ハゲタカ」という意味合いが含まれていましたが、今はもうそんな時代ではありません。

「経営に口出しされたくない」という経営者がいたら、話は簡単です。非上場にすればいいだけなのです。
(※現にDMMやTSUTAYAなどはかつて上場していましたが、現在は非上場です。最近ではベネッセHDや東芝もそうですね。)
上場している以上、株主から要求されたり、提案されたりすることは、極めて自然なことなのです。

若干話が逸れましたが、東証も「株価を意識した経営を」と号令をかけているのですから、各企業の経営者が株価を意識(=株主価値向上)した経営に舵を切るのは自然な流れです。いや、日本は資本主義なのですから当然です。

株式投資の世界へ、ようこそ

新NISAもスタートし、株式持ち合いなど政策保有の解消や親子上場の課題など「日本株」をめぐる環境は変化しつつあります。このような変化が、現在の日経平均株価や東証株価指数に反映しているのです。

今、この文章を読んでくださっている方の手元に100万円の現金があるのなら、明日から投資を始めましょう。分散、中期で、そしてチャートを見て安値圏にある株を買いましょう。さらに毎月3万円でも、5万円でも投資に回せるなら続けていきましょう。

探せば3万円で買える銘柄はいくらでもあります。20.315は持っていませんが、NTTだってそうです。日本精工やコニカミノルタも株価水準が低いので比較的買いやすい銘柄です。両者ともかつて保有していましたが、そこそこ利益が出たので売却済みです。

デイトレやスイング、短期で売買することもありますが、これは例外です。
少なくとも1年~2年は保有するのが、20.315の基本スタンスです。

株式投資を続けていると「この企業はずっと持っていてもいい」と思える企業が出てきます。株価が緩やかに上昇していて、それなりに配当金も出している企業です。20.315にも5年以上持ち続けている企業がいくつかあります。まさに、長期運用ですね。
そんな企業に出会えるのも、株式投資の魅力だと思います。

以上、長文におつきあいくださり、ありがとうございました。
あなたの未来が輝きますように。

※投資は自己責任です。本文に個別銘柄名が出ていますが、すでに売却した銘柄も多く、推奨しているものではありません。投資する企業は、自分自身で検索して見つけてください。仮に本文にある銘柄であなたに損失が出ても、それは20.315とは一切関係ありません。
※写真は全て20.315が撮影。



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