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『メランコリック』(2019年公開)

こんにちは!
AmazonPrimeで推薦されるがままに、雨の日には映画を見る20.315です!

最初に断っておきますが、映画『メランコリック』はコメディなので、シリアスな視点で見てはいけません。

コメディと割り切ってみると、これほど面白い映画は稀です。

ストーリーそのものはめっちゃ深刻なので実際、所々でシリアスなシーンもあり「そりゃそうだ」「むむ?」となる場面もありますが、映画全体に通底したコメディの要素は一貫しています。

キーパーソンは何といっても銭湯のオーナー、東さんですね。

普通の人かと思いきや、一癖も二癖もあるアンニュイな雰囲気を醸し出していて「普通の人」はあくまで表面上であって、その側面や裏面には深遠な悩みを抱えたシニア世代です。

と思わせながら、ラストシーンでは「ええっ!?」となりますよ。笑。

メランコリック-2

ただ、ヒーローは東大卒のフリーター、鍋岡君。
最初はコミュ障かと思わせるシーンも多いんですが、やがてフツーに恋もして、ごくフツーの若者やんと印象が変化し、最後には怒涛の正義感を発揮します。といっても、犯罪ですが。

同僚の松本君は、登場してくると近所のパリピかと思わせますが、実は壮絶な過去を持つ謎のスナイパー。

これ以上はネタバレになるので伏せますが、鍋岡君と松本君のやりとりも面白いし見応えがあります。

ラストはハッピーエンド。

舞台となる銭湯のロケ地は千葉・浦安、恋人同士となった2人が飲む居酒屋は東京・大田区とのこと。製作費300万円というのも話題になりました。

ラストシーンはありふれた笑いをほどほどに感じる日常的な幸福感・・・。
見終えて、不思議な安堵感を感じる佳作に仕上がっています。

※写真は全て映画.comから。

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