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りか(笠原利香さん)が語る(1) 自分にとって大事なこと

Be-Nature Schoolに参加された皆さんが、今、何を感じどのように人生を歩んでいるのでしょうか?……ひとり一人の声を聞いてみたいという思いから、インタビューを始めました。

今回は、りかこと笠原利香さんです。

りかは1999年のBasicコース4期生のひとり。当時は、月2回のレクチャーとフィールドプログラムに、神戸から通ってきていました。その後、2000年に、海のこころ案内人養成ゼミナールを受講し、スキンダイビングインストラクターへと進んでいきました。2008~2010年にはBe-Nature Schoolのおとなの自然塾で、現地の海のガイドとして、石垣島の海を案内してもらっています。

そもそも、ビーネイチャースクールに参加するようになったきっかけは、阪神・淡路大震災の経験があったと聞いています。現在は沖縄県石垣市白保在住。子育てをしながら海のガイド『ルンバルンバ』として珊瑚の海を案内しています。また海辺のゴミを拾う『海LOVE』クリーンアップ活動に関わっています。

Be-Nature Schoolに通い始めてから、さらに人生の方向性が大きく、海へとシフトしていったようです。青珊瑚が有名な石垣島の白保に暮らすようになったのも自然の流れなのでしょうか? そのあたりたっぷり聴いてみたいです。

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Q1:Be-Nature Schoolの体験で印象に残っているのは、どんな体験ですか?

毎回スペシャリストの講師の方と話をさせてもらえて、それまで自分が知らなかった世界をたくさん知ることができました。自分がとても小さな世界にいたことがわかって、自分のやりたいことをそのまま仕事にできたり、生活の一部にしていたり、そんな講師の方との時間はいつもわくわくして聞いていました。やりたいことがそのまま生活スタイルになり、仕事になる。それがけっして夢の世界ではない。ということを、現実に見せてもらい、素敵な生き方をしている人の生の声をそのまま聞けて、身近に感じさせてもらいました。

Q2:そのとき何を感じたり、気づいたり、学んだりしましたか?

自分に置き換えて、何度も何度も考えるきっかけをもらいました。当時は百貨店に勤めてたんですけど、仕事が忙しくて仕事だけになっていた時に震災にあって、「これからはいつ死ぬかわからないからなんでも躊躇するのはやめよう、やりたいことをしなきゃ」って思いましたが、いざやりたいことをしようと思ってもあの時はもう、何がやりたいのかわからなくなっていて、どうしていいかもわからなかった。そんな時に出会ったBe-Nature Schoolだったので、自分は何が好きで、何がやりたいのか、どんな人が好きで、何をしている時が一番楽しいと感じるのか? を意識するようになりました。Be-Nature Schoolに参加していろいろな体験をさせてもらいながら、自分にとって大事なものがはっきりわかるようになりました。

子供の頃から海が好きでしたが、いろいろ体験してますます海が好きなことがわかりました。スクールを卒業する頃には、私の気持ちは海を向いていて、同じ海をベースに仕事をしているめぐさん(松元恵さん)や、ひげさん(長谷川孝一さん)のあとを、おっかけていました。

問い3:Be-Nature Schoolをきっかけに(ベーシックコースや海ゼミをきっかけに)自然から学んだこと、教えてもらったことは何ですか?

食のことと、友達のことです。

食べ物の安全性や生きる力の話を聞いて衝撃でした。口にするものに安全性を考えだしたら、何も食べられなくなるくらい、安全なものが少ないことにショックを受けました。生きていく上でずっと考えていかなくてはならないような、大事なことを教えてもらったと思います。

もうひとつは

ベーシックで一年間、同じ仲間と一緒に学んで、同じ考えや同じようなことに興味がある友達に出会って、全然知らない土地で新しい自分と新しい友達に出会いました。自分も知らなかった自分に出会うことができました。

プログラムの感想や意見などBe-Nature Schoolで語る機会がたくさんあり、心の声をそのまま人に伝えて受け入れてもらった時の安心感や心地よさを知りました。普段の生活で、本当の気持ちを伝えることが少なかったことに気が付くきっかけでした。神戸での普段の生活も、徐々に素直に生きられるようになりました。最初は、Be-Nature Schoolに来ている友達は特別な友達だと感じていました。でも、どこにいても、自分が変わると周りも変わるということがわかりました。

自分らしく生きることを学ばせてもらいました。

(つづく)次回は、自然体験をきっかけに、講師や仲間と出会ったことが、今にどうつながっていったのか?について。 夢が現実になった今、海と子供達への熱い想いを聴かせてもらいます。お楽しみに。

インタビュアー:帖佐仁美