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はじめて不動産投資を始める方へ。最低限、気をつけてほしいこと

今回は、僕が長年、賃貸業界で従事してきた知識や経験をもとに、

・これから不動産投資を始めようとする方
・すでに不動産投資をされていて、あまりうまく運営できていない

方へ、不動産投資をされる上で最低限気をつけてほしいことについて書いてみます。

  尚、ここに書いてあることは、僕が考える事なので、「確実に」「絶対に」失敗しない訳ではありません。参考程度に留めていただければと思います。(注)不動産投資は自己のご判断でお願いします。万が一、ここに書いて有ることが元で損失を被られても、責任は負いかねます。ご容赦ください。

目次

1はじめに

2不動産投資におけるリスクとは?

3それぞれのリスクについての考え方

1はじめに

 不動産投資は、他の投資と比べると、比較的リスクの少ない手法として知られていますよね。株やFXなどに比べると、資産価値が暴落する可能性が低い、最悪の自体でも土地だけは売れるとか・・などなど。しかしながら、僕が長年不動産業界に従事してきた中では、やはり失敗している人の方が多かったように感じています。不動産投資が、他の投資と比較して間違いなく儲かるのであれば、不動産業界に努めている人の多くは自ら投資していますよね。もちろん、不動産投資で大きく利益を上げている人も沢山いらっしゃいます。

 では、なぜ不動産投資で失敗をしている方が多くいらっしゃるのでしょうか?それは、投資した不動産から想定していた収入が得られないからという事に他なりません。逆に考えると、想定していた収入が得られるようにするにはどうすればいいのか、そもそも想定している収入に間違いはないのかをきちんと検証、対策していけば失敗する確率は大きく下がると思うのです。

 ここでは、そのような失敗を少しでも防ぐために、どのような点について気をつければよいのかを僕なりにまとめたいと思います。

2「不動産投資におけるリスク」とは?

 不動産を投資用として購入して、リスクとして考えられるのは

①満室時利回りを参考に購入したが、空室が増加し予定していた賃料収入が入ってこない

②年数が経過してきて、周辺には築浅物件が建ち並び、自身の物件の家賃設定が下落していく

③予定していなかった修繕費や、想定よりも毎月大きく修繕費や維持費がかかってしまう

④運営管理を委託している不動産会社が、自分の思っている通りに活動してくれない

⑤近隣の市場が大きく変わってしまった

 大きく分類するとこのようなものがリスクとなります。不動産投資で大きく失敗しないためには、この5つを何らかの形でリスクヘッジしていく必要があります。そこで、このノートではこの5つのリスクヘッジについて書きたいと思います。

 それから・・これから不動産投資をしようと考えている方は、ネットや本屋で「サラリーマンをしながら年間家賃収入が1億を超えた!」とか「3年で総資産が10億円になった」とか「0円から始められる不動産大家業」などに惑わされないようにしてください。そんなに不動産投資は簡単である訳がありません。もちろん、これらの方々は本を執筆するくらいなので、事実に基づいて執筆していることと思います。ただ、題名にあるような簡単なものではなく、相応に努力もしている訳です。「楽して稼ぐ」という観点では、言うまでもなく大失敗されると思います。

では早速「それぞれのリスクについての考え方」を書いていきます。

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