はじめて同人誌を作った日記

この記事では、初めて同人誌を作った過程と感想をつらつら書いています。同人誌作りのハウトゥではなくただの日記です。

今回作ったのはぬいぐるみ用の服の作り方を紹介する本です。同人誌としては珍しい内容かと思います。版権もののぬいぐるみへの着用を想定した型紙を載せているので、一応二次創作です。

なぜ同人誌を作ろうと思ったか、動機から書きますと…

同人誌を作ろうと思った理由①

私は2019年の春からぬいぐるみ用の服(以下、ぬい服と呼んでいます)を作ってサークル活動を始め、最近活動歴1年を超えました。
ぬい服の頒布ももちろん楽しいんですが、飽き性の私はそろそろ何か新しいことをやってみたいと思い始めていました。

同人誌作りは、今までやりたいと思いつつできていなかったことのひとつでした。マンネリ打破にちょうどよさそう!

同人誌を作ろうと思った理由②

SNSやブログでぬい服の型紙を配布していまして、ありがたいことに「作ってみたよ〜」というご感想を時々いただいています。
一方で、作り方の説明が不十分でうまく作れなかった方もいらっしゃるんじゃないかなと思っていました。

もっとわかりやすくぬい服作りの作り方を伝えるには、紙媒体がいいんじゃないかと思い、同人誌という形でまとめてみようと思いました。


動機はこんな感じで、ここからは時系列で同人誌発行までの過程を書いた記録です。


2020年2月12日 同人誌を作ろうと決意

同人誌を作りたいと思い立ち、作ってみようかな的なことをTwitterで呟いてみました。いいねしてくれたやさしい人に勇気づけられ乗り気になる。

2020年2月27日 ネタ出し

本に入れたいネタをメモ帳アプリで箇条書きにしました。
この時点では型紙の作り方も盛り込むつもりだったんですが、執筆作業を進めながら「もっと初心者向けの内容に絞った方がコンセプトが明快になんじゃない?」と思い始め、途中で内容を見直しています。

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2020年3月1日 レイアウト案の作成

本のネタをレイアウトに落とし込みました。レイアウト案はiPadの「Adobe Comp」というアプリを使って作りました。シンプルな機能のアプリで使いやすいです。

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レイアウト案を作った時に本の仕様も決めました。
型紙のコピーを取りやすいように中綴じ製本にしたいと思い、ページ数は4の倍数にすることにしました。この時点では28ページの予定でしたが、最終的には24ページにしています。
サイズは、B5サイズだと大きすぎて文章が読みにくいかなと思いA5サイズにしました。

2020年3月3〜10日 型紙の作成

本に掲載する型紙を作りました。ひとつの型紙を作るのに大体3、4回程度試作しています。試作しては型紙を修正し〜の繰り返しで、シルエットや作りやすさをちょっとずつ改善し、型紙を完成させました。

2020年3月3〜29日 入稿データの作成

型紙作りと並行して本文の執筆を進めました。入稿データはIllustratorで作りました。
説明用の図もイラレで描きました。解像度を気にせず描けるのは気楽で良い。このページの道具の絵を描くのが一番楽しかった。

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型紙は普段からイラレで製図しているため、原稿のファイルに型紙をコピペして体裁を整えるだけで完成。
型紙のような、寸法を管理したい作図だとイラレは便利で手放せないです。ライセンス料高いですが毎年Adobe年貢を納めてでも使い続けたい…!

表紙や挿絵等、手描き感を出したいイラストはiPad版のクリスタで描きました。iPad版クリスタは最近使い始めたんですが、パソコン版と変わらない機能と操作感に感動。
節約のためにイラストはすべて自分で描いたものの、やっぱりクオリティがいまいち…絵が得意な方に頼んだ方がよかったなあ。

レイアウト案の、書き終わったページに丸をつけて達成感を得つつ、どうにか書き進めていき、入稿データを完成させました。
誤字脱字チェックしてくれた妹ありがとう!

2020年3月31日 印刷所へ入稿

部数を決め、印刷所へ発注しドキドキの入稿…。
印刷は栄光さんにお願いしました。注文システムがわかりやすく、価格がお手頃だったことが選んだ理由です。途中こまめにご連絡いただいて、ホームページでも注文の状況を確認できるので、初めての印刷発注でしたが不安なく利用できました。栄光さんにお願いしてよかったです。
入稿データは一発OKとはいかず(お手数をかけてすみませんでした)、モノクロページに一部カラーの情報が入ってしまっていたので修正して再入稿しました。

2020年4月4日 印刷された本が到着

印刷された本を宅配で受け取りました。本を手に取った瞬間めちゃくちゃ嬉しかったです!データだったものが本として存在してる!すごい!
入稿前に自宅プリンターで印刷して文字サイズ等を確認してたんですが、印刷がきれいだと印象が全然違う。もう少し文字や図を小さくしても読めそう。
表紙はざらざらした感じの特殊紙にしてみました。手触りが楽しい。色合いもイメージ通りで嬉しかったです。

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この日、本ができたよ!ツイッターのママたち見て見て!したところ、予想外にツイートが拡散され、自分の活動ジャンル以外のジャンルの方にも反応いただいてびっくりしました。ぬい服作りたい人がこんなに沢山いらっしゃるんだ!

2020年4月6日 通販で本の頒布を開始

本の頒布はBOOTHを利用して自家通販しました。
本はOPP袋に入れ、折れ曲がり防止のためボール紙の薄型の箱に入れて発送しました。梱包材はシモジマさんで購入。
箱を組み立てるのはなかなか大変でしたが、梱包が丁寧でよかったと褒めていただいて頑張った甲斐がありました。

発送はクリックポストを利用しました。送料が安く、追跡有りで、ポストから差し出し可能で窓口に並ばなくていいところが好きです。
BOOTHの注文内容をCSVファイルに出力して、データの中身を整理してクリックポストのホームページでCSVファイルをアップロードすると、複数件まとめて申し込み〜宛名ラベル作りまでできます。あとは宛名ラベルをシール用紙に印刷して、送る物にラベルを貼ったらおしまい!簡単!

本無事届いたよ!とメッセージをくださった優しい方〜!どうもありがとうございました!安心しました!


まとめと感想

よかったこと、うれしかったこと
・約1ヵ月という短期間で原稿を作れた。えらい。
・中綴じ製本にしたのは正解だった。型紙をコピーしやすいようにと思っての選択だったが、読みやすさの点からもよかった。ただきれいに平積みしにくいから即売会には向かないかも。
・A5サイズはほどよい大きさで読みやすい。大きな型紙は原寸では載せられないけど縮小すれば載せられそう。
・イラレのデータを非常にくっきりきれいに印刷してもらえて感動した。
・他ジャンルのぬい愛好家にも購入してもらえてうれしかった。ぬい界は広い。
・感想もらえても頒布数の1%くらいかなと思っていましたが、自家通販で購入者と直接やり取りしたこともあってか1割以上の方が感想を送ってくださいました!うれし〜!

反省点
・1ページあたりの情報量を上げてページ数を極力減らしたら、余韻ゼロの忙しい本になってしまった。本文1ページ目と最後のページくらいは余白多めですっきりさせた方がよさそう。
・載せている型紙は自ジャンルのぬいサイズで、他ジャンルのぬいに着せようとするとサイズ調整が必要。型紙のサイズ調整がしやすいように、型紙の周りに方眼紙のようなグリッドを描いておけば親切だったかも。


エモがショナルなうちに発行したくて短期間でバタバタ作成しましたが、次はもっと時間をかけて凝った本を作りたいと思いました。表紙の裏に印刷するオプション使ってみたい!

#日記 #同人活動