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はんぶんはんぶんの世界

全てのものが、はんぶんはんぶんの世界でわたしは、まっしろになった。

鬼サウナで有名(?)な、登別グランドホテルの朝ウナ、1巡目の冷却タイム。すっぽんぽんのわたし。時間は早朝6時。

人によっては6時は早朝ではない!と、言われるのは分かっていますが、自堕落な生活が細胞レベルまで浸透している私にしては早朝も早朝。

早朝6時にすっぽんぽんで、ひらひらと降っている雪を見ながら、ととのい椅子にて外気浴。

サウナの醍醐味は、すっぽんぽんで外気浴を楽しめる事だよなぁ。と思いながら、外の景色を見ていた。

つい先程まで、110℃もあると言われる鬼サウナに入りフーフー言ってからの、外にある水風呂に入ってのととのい椅子なう。

だんだんぼーっとしてきて、降ってきた雪が木々の上半分を白くする感じ素敵〜。。。目の前にある滝が半分凍って、半分水が流れている様子すてき〜。。。私の身体半分に降り注ぐ雪達で、半分冷えまくって半分あったかい私の体の感覚サイコ〜。

気がつけば、さっきまでまだコバルトブルーだった空が明るくなってきた。

コバルトブルーにひらひらと舞う雪は、本当に綺麗でうっとり感動した。
でも、もう空がゆっくり白けて来て、その空に舞う雪は正直あまり綺麗じゃなくて、大きな埃が降っているみたい。

同じ物がたった数分で、こんなに印象が変わる物なんだなと思った。

正直、私は今年疲れました。
しかし、楽しく生きる事を人生のスローガンにしている私は、楽しむことも頑張りました。

何をしていても、頭の片隅でいつも何かが気になって、あれー、何かやること忘れてないかな。何かやらかして無いかな。大丈夫かな。と、気になり続けた一年ではあったな。

年末くらいは頭を空っぽにして、自堕落に過ごすぜ!と意気込んで来たが、やっぱり何かが気になったり、何かを頑張ろうとしたり。貧乏性でかつ不安症。

ここまで来ても、鬼サウナに入ってもなんとなーく、不安がつきまとう。
しかし、さすがの鬼サウナ、110℃。
からの、マイナスの世界での外気浴。

木も、滝も、私の身体も、はんぶんはんぶんになって、そのうちグルグルグルグルほわぁ〜と、しっかり整いました。頭からっぽ。

苦しくてもう無理だぜ。もう頑張れないと思った時、明日だけもう1日頑張ってみようと、思えたからどうにか乗り越えられた事があったな。と、ふと思った。

滝も大まかにいえば凍っていると言えるが、凍った氷の後ろにはチョロチョロ水が流れている。
きっとこのチョロチョロは動いているから、熱を出すでしょ?そしたら凍っている滝を溶かすでしょう?その間にまた凍っても、チョロチョロが少しでもあれば、きっと滝は滝のままいられる。

もう1日頑張ってみようということは、このチョロチョロと同じ事なんだろうなぁと思った。

そして、凍っていると思っても、凍っていない部分がある。
一概に何かをコレだと断定することは、事実と反する。

夜明け直後のコバルトブルーの空では綺麗に思えた雪も、朝の空では埃に見える。

そんな事を取り止めなく思いついて、自分の心臓がドクドク力強く脈打つのを感じた。

そして、来年はもっと色んな経験をして、その経験を思う存分体験したい。そんな風に思った。

そう思ったら急に、見ていた雪のその先まで視界が開けて、同時に自分の皮膚に落ちる雪が溶けるのを感じた。

遠くを見て、近くを感じる。

あ〜これが、体験するって事だなぁと。
遠くを見るだけじゃないし、感覚を感じるだけじゃ無い。どっちも一緒に。

いつでも、それだけ。っていう事はない。
だから来年も、あと1日頑張ってみるかと思い出せるように。しっかり体験していきたいなと思いました。

2023年。今年よありがとう。
今年感じたもの全てを持って、2024年に行こうと思います。

みなさまも良いお年をお迎えください。
今年は文字を書いたり音声を発信したり、やりたかった事を始められました。

来年もどうぞよろしくお願いします。

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