皆さん、こんにちは！ベリーです。今回は、2016年世代の紹介をしていこうと思います。16世代は、特に牡馬クラシックが熱かった世代で、「三冠馬が3頭いた」なんで言われるほどでした。まずは、この世代で唯一ウマ娘化されている、サトノダイヤモンドの紹介です。

煌めく逸材

サトノダイヤモンド

父 ディープインパクト 母 マルペンサ

皆さんご存知、サトノダイヤモンドです。唯一、父ディープインパクトでウマ娘化されている馬です。クラシックは相当熱い戦いを繰り広げたのですが、残念ながら他に同期は実装されておらず…ゲームでは主にキタサンブラックとの対決が取り上げられることが多いですね。
持ち味は、なんと言ってもその切れ味。瞬発力は本当に凄まじいです。とりあえず後に上げるレースを見てほしいです。すごいので！

ここから同期の紹介をして行きますが、今回はより臨場感を持ってお伝えするべく、2歳戦から順を追って解説します。戦績も後でまとめて紹介します。

シュウジ、という馬がいました。

３連勝で小倉2歳Sを勝ち、早くも主役候補に名乗りを上げました。続くデイリー杯2歳Sでは圧倒的1番人気。しかし、彼をあっさり破った馬がいました。その名は…

不屈の闘志

エアスピネル

父 キングカメハメハ 母 エアメサイア

ムチを1発、それでこの手応え。2着のシュウジを3.5馬身突き放して勝ち、一気に世代の頂点へ名乗りを上げました。
そして彼は、断然の1番人気で朝日杯に挑みました。それだけではありません。鞍上はおなじみレジェンド武豊。この時はまだ朝日杯未勝利で、勝てばJRA平地G1完全制覇がかかっていました。
期待と悲願、人馬一体となって挑んだ朝日杯。しかし、またも世代の頂点は入れ替わることになります…

良血の王

リオンディーズ

父 ディープインパクト 母 シーザリオ

直線半ばでエアスピネルが先頭に立ち、さぁ武豊の悲願なるか！というところで外からリオンディーズが急襲。結果ゴール寸前でエアスピネルを3/4馬身交わし、リオンディーズが2歳チャンピオンになりました。

余談ですが、奇しくも彼らの母親達が戦った10年前のオークスと似た展開になりました。

よかったら見てください。

次は翌年2月7日、きさらぎ賞。満を持してサトノダイヤモンドの登場です。ここまで2連勝、単勝1.2倍の圧倒的人気でレースに臨みました。

他の馬を交わすまで、なんとノーステッキ。1頭だけ全く違う手応えで、圧勝でした。

次は弥生賞。リオンディーズとエアスピネルに、若駒Sを勝ったマカヒキの3強対決と見られていました。まあリオンディーズが勝つだろう。なんたって2歳チャンピオンなのだから。そう思われた矢先…

新時代

マカヒキ

なんてことにはならず、やはり3強の対決。勝ったのはマカヒキ。レースレコードでの勝利。父と全く同じ道で、世代の頂点に名乗りを上げました。3着と4着は5馬身離れており、この3頭が抜けていたことが分かります。

さあ、いよいよ皐月賞。1番人気はきさらぎ賞圧勝のサトノダイヤモンド。差のない2番人気に2歳王者リオンディーズ、3番人気にマカヒキ。4番人気はエアスピネルですが、単勝16倍とまたも3強ムードでした。

しかし勝ったのは、なんと8番人気のディーマジェスティでした。

威厳溢れる

ディーマジェスティ

父 ディープインパクト 母 エルメスティアラ

実はこの裏で、新潟2歳Sを圧勝したロードクエスト→をホープフルSで破ったハートレー→を共同通信杯で破ったディーマジェスティという流れがありました。にしても人気低すぎな気はしますが…

とにかく、皐月賞を勝ったのはなんとディーマジェスティ。マカヒキは後方から追い込んだが届かず2着。サトノダイヤモンドはリオンディーズの斜行の影響もあって3着。リオンディーズは斜行により降着され5着、繰り上がりの4着がエアスピネルでした。

そして、東京優駿。いよいよ世代の頂点を決める舞台がやってきました。1番人気は皐月賞馬ディーマジェスティ。2番人気にサトノダイヤモンド。3番人気にマカヒキ。4番人気にリオンディーズという形になりました。この4頭が抜けた人気でした。(ちなみにエアスピネルは距離が不安視されて7番人気)

余談ですが、ディーマジェスティの鞍上蛯名騎手、サトノダイヤモンドの鞍上ルメール騎手、マカヒキの鞍上川田騎手、3人全員がこの時まだダービー未勝利でした。ダービージョッキーとなるためにも、それぞれ負けられない一戦でした。

最後の直線、まずはエアスピネルが早め先頭に立ちますが、外からサトノダイヤモンド、その間を狙ってマカヒキ、大外からはディーマジェスティが追い込んで大激戦になります。少し外へサトノダイヤモンドが膨れた隙を逃さずマカヒキが間を割って抜け出しますがサトノダイヤモンドも譲らない。最後は2頭の激しい叩き合いになってゴールイン！…さあどちらか！？

長い写真判定の末、わずか8cmの差でマカヒキに軍配が上がりました。サトノダイヤモンドは、なんと落鉄しており悔しい2着。2冠を目指したディーマジェスティはわずかに及ばず3着。4着にエアスピネル、5着に追い込んだリオンディーズという結果で、皐月賞と同じ5頭が掲示板を独占しました。

こうして、第83回日本ダービーは、マカヒキの勝利で幕を閉じました。

ちなみに上位3頭は全てディープインパクト産駒です。種牡馬としても末恐ろしい馬だな…

しかしクラシックはまだ終わりません。最後の1冠、菊花賞を迎えます。1番人気は神戸新聞杯を快勝してきたサトノダイヤモンド。サトノの悲願のために、もう負けられません。2番人気はセントライト記念を勝ってきたディーマジェスティ。こちらも2冠を狙って負けられません。完全にこの2強と見られていました。悲願か、2冠か。勝つのはどちらか___

結果は、サトノダイヤモンドの圧勝劇。外からディーマジェスティ、レインボーライン。内からエアスピネルが差を詰めますが関係ありません。やっと、やっと悲願叶いました。この1冠だけは渡しませんでした。

そして、有馬記念。クラシックは終わって古馬との戦いです。1番人気はサトノダイヤモンド、2番人気はキタサンブラック。ですがそれぞれ2.6倍と2.7倍でほとんど差はありません。またも2強でした。他には、前年覇者ゴールドアクター、善戦マン サウンズオブアース、宝塚記念勝ち馬マリアライトなど。豪華面々が揃いました。暮れの中山、栄光は誰の手に？

第4コーナーカーブ、満を持してキタサンブラックが先頭に立ちます。ゴールドアクターが並びかけますが譲りません。坂を登りきって、キタサンブラックが完全に後続を振り切った__その瞬間、サトノダイヤモンドはやってきました。ぐんぐん伸びて、1歩ずつ差を詰めて、ついにキタサンブラックをねじ伏せ、見事にグランプリホースの栄冠を掴みました。
彼は、春の悔しさを乗り越え、名実ともに素晴らしい馬になりました。

…ですが、ここから彼の輝きは陰りを見せるようになりました。クラシックを戦った同期も、燃え尽きたかのように勝てなくなりました。

サトノダイヤモンド-翌年、阪神大賞典を快勝するが天皇賞・春はキタサンブラックに完敗。その後凱旋門賞に挑むも大敗。5歳になって、京都大賞典こそ勝てどG1ではかつてのような輝きを取り戻すことはできず、18年の有馬記念で引退、種牡馬入りとなった。
競走成績 18戦8勝 [8-1-3-6]

マカヒキ-ダービー後は凱旋門賞へ。ニエル賞を勝ち1番人気で凱旋門賞に挑むも14着大敗。そこから全く勝てなくなってしまった。しかし、8歳にしてようやく京都大賞典を勝利。5年ぶりの勝利だった。翌年も現役を続けるが、歳には勝てず。札幌記念を最下位で敗れた後、引退、種牡馬入りとなった。
競走成績 28戦6勝 [6-2-2-18]

ディーマジェスティ-菊花賞後ジャパンカップに挑むも10着大敗。翌年も日経賞、天皇賞・春ともに6着と掲示板にも乗れず、秋に電撃引退、種牡馬入りした。
競走成績 11戦4勝 [4-2-1-4]

エアスピネル-菊花賞後は距離を短縮しマイル路線へ。重賞を2勝するもG1は勝てず、ダートへ転向するもここでも好走するも重賞もG1も取れず…結局、悲願のG1は勝てず、9歳秋に無念の引退となった。今は乗馬として頑張っている。
競走成績 34戦4勝 [4-7-5-18]

リオンディーズ-ダービー後、秋に浅屈腱炎を発症。さらにその後前浅屈腱繋部の不全断裂が確認され、復帰は困難と判断され、そのまま引退、種牡馬入りとなった。
競走成績 5戦2勝 [2-1-0-2]

クラシックは湧かせても、古馬との戦いを湧かせ続けることは難しい。そんな世代だったと思います。最後に、この5頭以外にも活躍した馬をちょっとだけ紹介して終わります。

シャケトラ-相次ぐ怪我に悩まされながらも、二個下の菊花賞馬、フィエールマンを破りAJCCを勝った馬。続く阪神大賞典も5馬身差で圧勝したが、天皇賞・春目前に骨折。予後不良と診断され安楽死となった悲運の馬。どうか救って欲しい。

ミッキーロケット-みんな大好き和田竜二と17年ぶりにG1を勝った馬。調べるとたくさんエモい話が出てくるのでみんな見てね♡

ヴィブロス-シュヴァルグランの妹。秋華賞馬であり、牝馬ながらドバイターフを勝ち3年連続連対するなど、牡馬顔負けの牝馬である。

ケイティブレイブ、ゴールドドリーム-2頭合わせてダートG1 8勝。ダート戦線を戦い抜いた。

他にも、アドマイヤリード、ジュールポレール、ファインニードル、シンハライトなどなどたくさんいますが割愛します。どうか2周年で同期が増えますように…