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タイムトラベルみたいな旅に行こう

縄文の魅力はその地域性と時代性にある。

旅とは何かと問われたら、ここではないどこかに行くことと答えたい。縄文旅にはその全てがある。

各地の考古館や遺跡を訪れるたびに思う。どんなに遠く離れた時代だとしても、その土地とその土地の、遺跡から出土した土器や土偶はその土地と抜き差しならない関係にあるということを。だから僕は思う縄文の魅力はその地域性にあるのだと。

たとえば縄文土器といえば必ず思い浮かべるであろう火焔型土器は新潟県の信濃川流域周辺でしか作られなかったし、土偶といえば必ず思い浮かべる遮光器土偶は北東北の土偶だ(このデザインはその後広範囲に広がるのだが)。もちろんそれだけではない。その地域にはその地域にしかない土器や土偶やわけのわかんない「何か」があり、それは日本全国に広がる(西日本は少し薄いが)。逆説的に言えば、その土器を見ると、その地域を思い浮かべることができるほど。それほどに縄文は日本の地域性を濃密に閉じ込めているものなのだ。

もう一つ縄文で重要なことはその時代性だ。ひとくちに縄文時代と言ってもその長さはざっくり1万年(ほんとはもっと長いが)、その気の遠くなるくらい長い時間はもちろん一言では言えるものではなく、もしその地域性を横軸としたら、その中に縦軸としての時代性が加わる。

目を閉じて想う。この場所を舞台に狩りをし、土器を作り、土偶に祈りを込める彼や彼女たち。僕たちは博物館に展示されてた小さな土器から、何千年も前の縄文人を想像することができる。縄文旅とは、もしかしたらちょっとしたタイムトラベルなのかもしれない。

というわけで、縄文ZINEは2つの縄文ツアーを企画しました。

 まず一つは、新潟県十日町のツアー(10/5発・新潟県十日町駅集合・女性限定)。国宝の火焔型土器に出会い、バックヤードで土器に触れ、竪穴住居でお食事。さらには縄文ZINE特別編集の旅のしおりに、トークセッション。火焔型土器の出土に携わった学芸員さんのお話も。新潟県十日町市だからこそ楽しめる縄文づくしの2日間です。

https://homehome.jp/product/jomon-joshitabi2019/


もう一つはこのページのクラブツーリズムとの共同企画「はじめての縄文旅」(10/29,11/8・東京新宿発)。長野県の県立歴史館で開催される国宝土偶展を見に行き、各地の遺跡や考古館を巡ります。勢ぞろいした国宝土偶に、これまた集まったハート形土偶、火焔型や勝坂式に負けないくらい激しい焼町土器を見て、田んぼの真ん中にそそり立つ、日本一大きな石棒と出会う旅です。

こちらの申し込みは、03-5323-6940に電話してコース番号と出発日をお伝えください。

詳しいコースはこちらで確認してください。

https://tour.club-t.com/tour/detail?ToCd=TD&p_company_cd=1002000&p_from=800000&p_baitai=913&p_baitai_web=913&p_course_no=1233525

このどちらも縄文ZINE編集長の望月も同行しますので、なんでも聞いてください。ホテルでは予習復習を兼ねたトークイベントも開催。さらに、縄文ZINE特別編集の旅のしおりも配布します。

ここだけの話、考古館も遺跡も行きづらい場所にあるのが縄文時代の定番。ツアーで行くのって意外とお得なんですよ。

ぜひみんなで縄文旅に出掛けましょう。

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