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どんなときも目的に立ち返る、SHEmoneyまつまりさんの仕事の極意

新卒でリクルートに入社し、3年目にしてプロジェクトリーダーにまで選ばれたまつまりこと、松尾真里さん。スタートアップのSHE株式会社に転職し、現在は女性向けマネースクールSHEmoneyのブランド責任者を務めている。

大学時代から新規事業の立ち上げに熱を注ぎ続けるまつまりさんに、仕事をする上で大切にしていることを聞いた。


カオスな新規事業を育てるのは、心理的安全性と全体俯瞰


普段からいろんなアイデアが出やすいように、雰囲気づくりには気をつけていますね。リクルート時代はかなり理詰めされましたが、特に新規事業の場合は正解がないので。理詰めして作ったものよりかは、思いつきのものが当たる可能性も正直あるんです。

なのでどんなアイデアでも出していいし、まず「いいね!」と言って、「じゃあもっとこうしたらいいよね」と返すコミュニケーションを心がけています。

めちゃくちゃカオスな中でも、SHEmoneyの事業としてやりたいwillと、個人が持ってるwillの重なりが指針になります。言われたからやるんじゃなくて、自分がこうしたいからやる。

事業に関わる意義づけがすごく大事だと思ってますね。そのために、SHEで副業をしていた頃に学んだコーチングを活用しています。

あと事業成長のために大切にしているのは、全体俯瞰。新規事業は母集団がまだ少ないので、その中で上がってきたn=1の声が大きく見えちゃうんですよ。

そこに対して丁寧に対応していくことももちろんですが、全体俯瞰した上でどこが課題なのか特定し、推進していくことは、先月よりできるようになったかな。

リクルートやSHEで働いてるから勘違いされるんですけど、私も基本休みたい人なんです。だから1人でやろうと思ったらまずできないので、経営層を交えたディスカッションの場を週1で設けて、強制的に全体俯瞰するようにしています。

失敗から学んだ、想像力を持って働く大切さ


「想像力を持って働く」ということが、自分の教訓になっています。新人の頃、自分のタスクしか考えておらず「これが終わったらあとは知らん」と期日を守らずに次の方に渡してしまったことがありました。

次の方がめちゃくちゃ短納期でやってくださったから間に合ったんですが、最終アウトプットのクオリティがめちゃくちゃ下がってしまったんです。そこで全員の信頼を失うという事件を起こしてしまって。

それ以降、「タスクはバトンパスリレー」なんだと思っています。自分がやって終わりじゃなくて、必ず次に走る人がいる。バトンの渡し方も、次の人ができるだけ走りやすいようにと、当たり前に考えることが必要なんだなと気づきました。

当時言われて悲しかったのが「今松尾の信頼残高ゼロじゃなくてマイナスだから」「松尾と仕事すると事故るぞ」ということ。それがもうすごく辛くて、こんな思いはもう二度としたくないと努力しました。

新人でスキルもないので、まずはスピードで勝つ。スピードで信頼貯金を作ってから、その間にスキルを身につけてクオリティが高いものを出す、ということを地道に1年ぐらいした結果、マネジメントを任せていただいたのが3年目の話です。

引っ張っていくリーダーより、フォロワーシップのリーダー


リクルートでマネジメントを始めた当初は、姉御肌でいこうとしたんですよ。10も20も年上のメンバーがいらっしゃるプロジェクトでした。

リーダーが1番強くてなんでも決める、誰にも相談しない、トップダウンみたいな感じでやっていたら、めちゃくちゃハレーションが起きてしまって。その結果、チームが崩壊してしまった経験があるんですね。

リクルートのリーダー像は、プレイヤーとして強い、先導できる、いわゆる引っ張っていくタイプのリーダーでした。それが正解だと思って一生懸命頑張っていましたが、なんか自分のスタイルとはちょっと違うなと思い始めて。

そのときちょっと立ち止まって、「リーダーにも2種類いていいんじゃないか」と思ったんです。リーダーシップを発揮する人はすればいい。私はそっちよりも、フォロワーシップのほうが向いていると気づきました。

「私ここ全然できないんですけど、めっちゃ得意ですよね?ちょっと助けてくれませんか?」のようにコミュニケーションをガラッと変えたら、めちゃくちゃワークするようになったんです。

結果、そのプロジェクトで史上初の全KPI達成という成果まで出すことができました。それは自分の違和感にちゃんと気づいて、目的に立ち返ったおかげだと思います。

挫折しそうなときは、目的に立ち返る


SHEmoney立ち上げにあたって、最初の仲間集めがめちゃくちゃ大変だったんです。当時はビジョンしかなかったので、金融の専門家に「新参者が参入する領域ではない」と2時間くらい説教されてしまうこともありました。

もう1名のコアスタッフにつらさを吐露しながら、「でも頑張ろう、私たちが掲げていることって絶対間違ってないはずだから、走りきろう」と励ましあっていたのが、精神の支柱になっていますね。

あとは、私のストレングスファインダーの上位資質5位の中に「内省」が入っているんです。だから、モヤモヤや不安をノートに書き出したり、誰かに話して整理してもらったりもしていました。

挫折しそうなとき、私は仲間たちとシェアして乗り越えてきたかな。メンバーに「正直ここ行き詰まってるんだよねー」とか、「もうつらーい!」と明るい感じで言ったら、「え、どうしたんですか?」「話聞きますよー」と話を聞いてくれます。

なので、あんまり格好つけずに、そのまんま話しちゃってますね。悩みは1人で解決しようとするときつくても、シェアするとかなり負担が減ると思います。

苦しさを乗り越えたタイミングで共通しているのは、やっぱり目的に立ち返ることかな。「心が折れそう、挫折しそう、きつい、もうやりたくないかも」と思うときに、必ず「いや、そもそも今目の前でやってることって、なんのためにやってるんだっけ?これって、必須なんだっけ、非必須なんだっけ?」と考えます。

「いや目的あるし、これ必須だよね」となったら、もうやらない理由がないので奮い立たせてやる、という感じです。



このnoteは、キャリアスクール『SHElikes』Webライティングコースの課題として書いた記事です。課題提出後にFBを頂き、加筆修正いたしました。
【課題概要】
インタビュー映像を見て、取材原稿を書いてみよう
・テーマ:「仕事をするうえで大事にしていること」
・想定媒体:Woman type
・想定読者:Woman type の既存読者・潜在読者
・字数:2,000〜3,000字程度
・与えたい読後感:明日からまた仕事を頑張ろう、私も何か挑戦したい

SHElikes課題BOOKより一部抜粋

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