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『恋の情弱。』〜「声」にはいつでも「意図」がある〜

4コマ漫画を描きました。

ひとまずどうぞ。



「みんな、“他人”のこと信じすぎじゃない?」

と思って、この漫画を描きました。

最近「人は“楽しい”を選ぶ」、というメッセージが世の中に増えましたが、これは半分間違いだと思っています。

正しくは、人間は「楽しい」より「ラク」を選ぶいきものなのではないでしょうか。

それを強く感じるのが今回の参議院選挙です。

インフルエンサーの出馬や投票先に関する発信が増えたことに対して、「なんにせよ広く興味を持つきっかけが生まれるのはいいこと」と見る向きが多い。

しかし、私は「本当にそうだろうか?」と疑問を持っています。


ちなみにここ2、30年の日本の選挙における最大のインフルエンサーって、誰だと思いますか?

私は、


小泉純一郎氏だった

と思っています。

「抵抗勢力か否か」「郵政民営化か否か」そんなわかりやすい対立軸を選挙の争点に据え、多くの人がその中で票を投じていきました。

冷静に考えると、この争点は有権者が選んだものではありません。熱狂の中、「考えない」ラクなものを選ぶように動かされただけ。

公約もその後の実現状況も、ましてや候補者の人間性なんて・・・わからないことが多すぎて、自分で争点を選ぶことは難しすぎるから、わかりやすいメッセージをよりどころに自分の立場を表明する。

そう、インフルエンサーの仕事というのは


「自分の頭で考えた気になっているだけ」の人

を増やすこと。

今回の選挙、わかりやすいメッセージが溢れていますが、

誰が「どう」言っているかを参考にするのではなく、本人=候補者や政党が「何を」言っているかに目を向けてみませんか。

インフルエンサーはあなたの人生に責任を取ってくれないし、本当に「楽しい」ことは、「ラク」な選択肢の先にはないのだから。


【おまけ】投票先を自分で選ぶためのツールなど。

さまざまなところで拡散されていますが、数分で「自分に合っているかもしれない」政党を診断できるツールがいくつか提供されています。

全ての情報に目を通すことは不可能ですから、過去の実績や現在の公約などを踏まえている、これらのツールを使ってみるといいかもしれません。


画・文:岡山史興

サポートいただいたお礼に和菓子をご馳走したい気持ちです。これから栗の季節ですね・・・!