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唐招提寺 (J limited 01 / smc PENTAX-A 35-70mmF4)

 人の多そうなところが嫌いな私のことなので、実のところ奈良でも世界遺産に指定されるようなところは結構いってないんですが、今週はちょっと近所の唐招提寺まで。
 結果的にいいますと、唐招提寺は全然混んでなかったんですけれども。みんな奈良公園いって満足しとるな。

 入り口は南大門から。
 しかしあっちこっちのお寺に参拝してたつもりだけれど、基本的にお寺は南大門が正門にあたると今頃初めて知った。
 今は人の流れで南大門が裏手みたいになってるお寺も多いけれど、四天王寺も興福寺も確かに南大門入ったら正面に金堂だなあ。
 私はよく知らないお寺にふらっと行って、どっちから入るか分からずに一周したりするので、まず南、覚えておこう。

 眼の前の金堂。
 屋根に乗ってる鴟尾があの名高い天平の甍か。(読んだことないです)
 2009年に完了した金堂修理までは、奈良時代からそのまま載せてたらしいんだけど、流石に劣化してるので今は新宝蔵に収められてる。2012年に国宝指定。
 中には奈良時代の仏像が並んで、戦国時代も昭和も戦災をくぐり抜けたのがうかがえる。

 金堂すぐ裏の講堂。ぴしっとアングルが決まる絶妙の間隔で建ってる。
 こちらにも仏像が普段収められてるらしいんだけど、1体だけ残して他は修理中だった。

 境内は蓮が多数で、初夏に来たらよかったかも。

メハジキ(ヤクモソウ)

 西側に薬草園があって、改修中だけど公開されていた。

 ヒオウギは花がきれいで好きだけれど、薬草とは知らなかったな。根を射干(やかん)という生薬にするらしい。

 本坊か中興堂かどっちかの門。どっちだったかな。見ての通りどちらも閉門していて見られない。
 全体に整備が行き届いていて、カメラ向けると絵になるところが多い。

 私はこんな、樹木の古い切り口から芽が出てるの見つけるといつも撮るね。

 開山堂の塀に広がるウメノキゴケ。

 鑑真和上を祀る開山御廟の門をくぐったら、目の前になんとも美しい苔が一面に広がっている。

 波打つようにやわらかく凹凸をつけて、細い通路の両側がいっぱい。

 手前の方にあった芽と木漏れ日を絡める。

 スポットライト的なところを使っても美しい。

 太陽に雲がかかってフラットな光になっても美しい。

 唐招提寺まできて立ち並ぶ国宝・重文建築を横目に苔撮りまくる変な人になってしまったぜ。

 この後、新宝蔵でまた仏像を眺めたり。
 これだけ手が届く距離でガラスも挟まず(触るのはNG)、国宝3体重文10体もの仏像を見られる展示で、なかなか圧巻なものがあった。私あまり仏像わからないのだけど、大きくて精緻で1200年以上経ってるものをこれだけ並べられたら感心もしちゃうな。

 門前の商店、わざわざ穴開けてまでひさし掛けてる……。
 いや、よく考えたら、これどうやって通したんだ。穴開けたって、木の上から穴を通してここまで持ってこれないでしょ。え?
(まあ向こう側が開いててあとから繋いでるんでしょうけれども)

 順路的には薬師寺に向かうのがオーソドックスなとこだけど、今回は反対側、垂仁天皇菅原伏見東陵へ。
 私は以前天皇陵巡りして遊んでたことがある愛国者(昨今のネットで自称する人が多い「愛国者」とだいぶ違うからご了承のこと)なのだけど、途中で飽きて長らく放置してたんだけれど、奈良に引っ越して回りやすくなったところもあるので少し再開。

 堀の中に小さな陪塚らしいのが浮かんでいる。他のところでも見たことがあるようなないような、どうだっけ。(あんまりこんなに広い堀が残ってる古墳がけっこう稀ではある)

 近所にかかしが散見され、紫のヘアカラーに真っ赤な服という昭和オオサカンマダム・スタイルのがあった。


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