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PENTAX Qであそぶ (PENTAX Q-S1 + 07 MOUNT SHIELD LENS)

 試しにお題に参加してみようと思い、 #買ってよかったもの に投稿してみることにした。
 ネタは、長らく愛用しているPENTAX Qシリーズとしよう。

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 PENTAX Qシリーズといえば、日本のカメラメーカーから出た製品の中では最小の、レンズ交換式ミラーレス一眼。
 5.5型画面のスマホに乗せてもこのサイズ。
 まあ、実は一番薄いレンズをつけてるからこうだけど、他のレンズつけると出っ張るんだけど。

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 いきなり異様な写りの写真が出るのだけど、これがさっきの組み合わせ、PENTAX Q-S1に07 MOUNT SHIELD LENSで撮ったもの。
 Qシリーズのレンズは、もちろんきちっと高画質に写るものもあるんだけど、変な写りをするレンズをわざわざラインナップしてあるんですね。

 普通の写真レンズは、複数枚のレンズを組み合わせてきちっと写るように作るんですが、これは凸レンズ一枚だけ。
 スペックでいうと、11.5mmF9です。ライカ判換算で53mmほど。
 絞りは固定で変えられず、ピントも固定で変えられない。

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 ピントは1mくらい先に固定されているので、遠景を撮るとピンぼけしますね。
 そして、凸レンズ一枚だから収差が補正されてなくて、周辺部はどの距離だろうが流れます。

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 こんな感じで、手が届くくらいの距離のものだとピントが合ったように写りますね。真ん中は。

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 びっくりするほど立体感も遠近感もない写りになっちゃったりも。

 という凄まじいまでのクセ玉なんですが、これで撮ったからこそ面白かったり印象的な写真になるケースもあるんじゃないか、などと考えてみたくもなる。

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 今日の写真はどれも正方形なんですが、どうせ07 MOUNT SHIELD LENSだと周囲が流れてしまうから、正方形で切ったほうが、画面の中でまだしもマトモに写ってる部分の割合が高くなるんです。

 とはいえ、私はめったにスクエア写真なんて撮らないもんだから、構図をどうすればいいか悩んじゃう。

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 被写体のポイントとなる部分を、画面中心からちょっと外して……というのが、長方形画面だと構図づくりの第一歩ですけど、正方形でそれをやってもなんだか半端で力弱い。

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 正方形なら、いわゆる日の丸構図でドンと、まっすぐに撮るのが似合うような気がします。

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 PENTAX Qにはスマートエフェクトというのがありまして、クラシックカメラで撮ったっぽくするとか、すごい派手な色で撮るとか、そういうのが簡単に選べます。
 その中にある「ハードモノクローム」という、すごく硬調なモノクロ仕上げのが、07 MOUNT SHIELD LENSには合わせやすい。

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 さらにISO感度を上げまくってノイズを増やすと、まるで古写真みたいな写りになってきますね。

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 なかなかこんな写真、PENTAX Q以外では撮れないでしょう。
 07 MOUNT SHIELD LENSほど無茶な写りするレンズをラインナップしてるメーカーはさすがにないですから。
(オリンパスのBCL-1580は試してみたいですけどね)

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 まあPENTAX Qシリーズは、2015年に出た最終モデルのQ-S1から、後継モデルが出る気配もありません。
 レンズも、全部で8本出て、続報がありません。
 流通在庫ならいくらでもある感じなんで、買うなら新品で買えますが。

 しかし、こんな変な、ちゃんと写らないレンズで、他のカメラじゃ撮りようがない写真を撮ることもできる。
 今回のMOUNT SHIELD LENSの他にも、トイカメラ風に柔らかく写る広角レンズと望遠レンズがあるのと、さらに魚眼レンズがあります。
 ちゃんと写るレンズも、標準単焦点と標準ズーム、さらに超広角ズーム(17.5-27mm相当)とF2.8通しの望遠ズーム(70-210mm)とがある。
 こっちを使えば、高倍率ズームのコンパクトデジカメとはまた違う、レンズがしっかりした写りが得られます。ほんとに良いのだ。

 無いと困るってほどじゃないけど、あると楽しいし便利。
 今のPENTAXに「ちゃんと後継機とレンズを作れ」と迫るほどじゃないけど、今持ってるのは大事に使い続けたい。

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