2019年7月17日　6：38頃、山羊座の満月。今回の満月は部分月食を伴っています。また、月が欠けた状態のまま西の空に沈む「月入帯食」という現象も起こったようですね。

今回月食を伴うので、この満月のテーマは、半年ほどゆるやかに影響を及ぼします。以下、印象的なアスペクトについてピックアップしながら紹介します。

１．月、太陽、土星、冥王星の複合アスペクト

蟹座の太陽と向かい合う山羊座の月は、冥王星と合、土星ともゆるく合。
ミッドポイントも月、太陽、土星、冥王星あたりでぐるぐるがっつりきてます。

太陽＝月／冥王星　月＝太陽／冥王星
ー人生の目的も自然な欲求も、変容することによって達成される
冥王星＝太陽／土星　冥王星＝月／土星　
ー人生の目的、欲求を満たすための忍耐強く実直な行動によって
　変容がもたらされる

個人天体と重たい天体ががっぷり四つ。変容の加速。人生の方向性が決まるとき、誠実な忍耐と努力が必要なとき。

冥王星＝月／ドラゴンヘッド　冥王星＝太陽／ドラゴンヘッド　
ー欲求と人生の目的を理解してくれる仲間の存在で突き抜ける
　もしくは
　自分の欲求と人生の目的を思い切って口に出す、人に伝えることで
　不可逆な変容が起こる

勇気を出して人に伝える、仲間を募ることが変容のきっかけとなりそう。

２．天王星と火星、水星のスクエア

牡牛座の天王星と、獅子座の火星、水星がスクエア。
これも激しい。爆発、暴発、ブチギレ。
あるいは鋭いひらめき、突然の気づき。

太陽、月、土星、冥王星の圧の強い配置に鬱々としたすえの
自暴自棄、ブチギレには要注意。
「思い切ってやめる、始める」は◎。
「やけくそでやめる、始める」はなるべく避けよう。
どこまで逃げても、どのみち現実は追いかけてくる。

３．海王星と木星のスクエア

魚座海王星と射手座木星のスクエア。どちらも支配サインでのアスペクト。ゆるめる＆受け入れる＆広がる組み合わせ。

先ほどまでの月、太陽、土星、冥王星の複合アスペクトと天王星火星スクエアとは打って変わって「まあまあ、ね、お茶でも飲んで」「なんだったらうまい酒でも飲んで」的な包容力あるやさしさ。

しかしその気前の良さははたして本当に気前が良いのか、それとも一時のごまかしなのか。現実逃避や安易さに逃げる甘い誘惑のようにも見える。

しんどい状況の憂さ晴らしに浪費＆暴飲暴食ならまだよしとして、不安定な状況を打開しようとして、高額なスピリチュアル系セミナー沼にはまる可能性もありな配置である。

＝夜明け前が一番暗い

先に挙げた3つの印象的なアスペクトをすべて踏まえ、今回のインスピレーションフレーズは「夜明け前が一番暗い」です。

この言葉、しばしば耳にする有名なフレーズですが、もともとはイギリスのことわざなんですね（The darkest hour is just before the dawn.）。

意味→苦難や雌伏の期間は、終わりかけの時期が最も苦しい。それを乗り越えれば、事態が好転するだろう。（goo辞書より）

今回の満月＆部分月食は日本のどこでも蟹座太陽12ハウスー山羊座月6ハウスで起こることもあり、この星回りに合致している言葉だと感じます。

また、twitterでもつぶやいたのですが、

今、活動宮、不動宮、柔軟宮とすべての区分にトランスサタニアン（土星以遠の天体、天王星、海王星、冥王星）が仲良く1つずつ入っていることもあり、どこかしらが何かしらのトラサタに当たって変化を迎えている方が多いのも納得です。もちろん世界的に見ても変動が激しい（地震も多い）。

今、精神的にかなりきつい方、もやもやとする方、閉塞感を感じる方も多いのではと思います。

ただ、希望を捨てないことは常にとても大事なことで。

「夜明け前が一番暗い」ということわざが機能するのは、私たちが、毎日暗い夜が来ても必ずそのあとに夜明けが、そして明るい朝が必ず来ることを知っているからでもある。

私もこの言葉を、社会情勢含め「この局面を乗り越えれば、事態が好転するだろう（してほしい）」という願望＆希望をこめて今回使っております。

「そもそも夜明けは来るのか…？」「この状況から抜け出せることはあるのか…？」と疑念を持ち始めると、つらい現状をサバイブする気力がなくなる。どこにも出口がない迷路から出ようと思う人はいない。

だから、今しんどいし強烈な閉塞感を感じていたとしても、「これにはどこかで必ず終わりがくる」と信じて、日々じりじりとでも前進していくことが大事。ブチ切れず、安易に逃げず。必ず夜明けが、状況の打開が訪れると信じて、少しずつでも進んでいこう。

誰かや何かが変えてくれることへの期待ではなく、自分が動いていけば少しずつでも変わっていくという希望を持って。

＜超余談＞
太陽＝月／冥王星　月＝太陽／冥王星
冥王星＝太陽／土星　冥王星＝月／土星　
冥王星＝月／ドラゴンヘッド　冥王星＝太陽／ドラゴンヘッド
ここら辺のミッドポイント、政治情勢と併せて
参議院選のことをも暗示しているとして。
普通に読むと、かなり国民には圧のきつい状況が訪れそうに見える。　

そして、
木星＝火星／冥王星　
は強引なやり方の拡大、武力行使の肯定といったニュアンスもうかがわせる。

けど、
太陽＝月／冥王星　月＝太陽／冥王星
冥王星＝太陽／土星　冥王星＝月／土星　
冥王星＝月／ドラゴンヘッド　冥王星＝太陽／ドラゴンヘッド
を、旧来システムの根本的な破壊が起こると見ることも可能。

実際、参議院選当日、投票開始のチャートで見ると
太陽＝土星／天王星　月＝土星／天王星
というミッドポイントもあり、新旧のシステムが激しく拮抗する暗示もあるのだった。

どちらの意味にするかは、私たちの行動次第。

今年の初め当たりから、大人の「大人力」を試されている案件が増えてきていると感じる。最近の政治情勢も、今回の選挙も、今を生きる大人たちが大人としてまっとうに機能しているのかどうかの試金石であり、今後どのように社会をかたちづくっていけばいいのかのバロメーターとなるものだと感じます。