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保育士の私が子どもたちから教えてもらったこと…(新年度、コウジ君ロス)

*名前は仮名です。

『なんだか毎朝元気がないんです。』登園の際、ミチオ君のお母さんが話されました。新年度が始まり2日目のことでした。私も同じことを感じていました。登園したばかりの10分〜20分くらいは静かなミチオ君です。
しばらくすると子ども同士の遊びでは笑顔になるし、給食もよく食べているので体調が悪いわけではなさそうだけど…と、様子を見ていました。
ある日、みんなで集まり絵本を読みきかせしていると、ミチオ君の表情が曇っていることに気づきました。新入園児が楽しめるように選んだものでしたが、彼にとっては退屈なものだったと推測ができました。

でも…、もしかして…!

コウジ君がいないことなのかも…と思いました。コウジ君は3月に卒園していったミチオ君が1番好きだった友達でした。ケンカもよくしていたけど、大好きで憧れでした。絵本の読みきかせでは必ず自分の椅子をコウジ君の隣に運んでいたのを思い出しました。

次の日お母さんに『ミチオ君、もしかするとコウジ君がいないことが寂しいのではないでしょうか?』と話してみると、『なるほど、そうですね。私もそう思いますもん。』と答えられました。そして、
『この間の日曜日、少し離れた公園に行ってきたのですが、偶然コウジ君も来ていて…。ミチオも私も本当に嬉しかったです。』と教えてくれました。
特に登園して来た時に、コウジ君が声をかけてくれたりしていたのでそれが無いことが寂しい気持ちを感じるのではないかと考えました。

新しいクラスで、ミチオ君が笑顔で遊べる楽しい時間が増えていくといいなと思いました。

新たな友達ができ、コウジ君と遊んだあの頃のように遊べるなど、時間が解決してくれるかもしれません。ですが、それだけに頼ることなく新しいクラス担当の先生と話し合いながら、考えていきたいと思います。



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