令和時代に必要なビジネスマインドとは?人気No.1企業の新人研修に潜入してみた!

こんにちは!議論を科学する研究所「ディスカッションラボ」所長の西井香織です!ワークショップを運営する身として「新人研修って一体どんなスキル・マインドがつくのか?今求められている人材とその育て方を見てみたい!」というきっかけから、超人気企業NTTデータさんの新人研修に潜入してみました!

なんとNTTデータ、就活生に人気のIT企業ランキング10年連続1位というすごい人気っぷり!

NTTデータさんとは以前アイデアソンをご一緒させて頂き、その際「イノベーティブな会社だな〜」と個人的な好きな会社だったのですが、さすがに取材は厳しいだろうなとダメ元でオファー。するとまさかの取材OK!さすが大企業なのにフットワークが軽い企業さんです!

そんなNTTデータでは、ビジネススキル研修テクニカル研修の2種類の研修を行っており、本記事では下記のビジネススキルに関してとりあげてゆきます!

研修で学ぶビジネススキル
✓問題・課題を定義する力
✓アイデア・発想力
✓思考力(論理的思考)
✓コミュニケーション
✓協調性

このビジネススキルを養うための研修のうち、今回は「デザイン思考」とアジャイル開発の「スクラム研修」という研修を見学させて頂きました。
名前を聞くだけでもなんか凄そう!!そんな研修内容と、そこから見えたこれからの人材に求められるビジネスマインドをまとめてみました!

今どんな人材が求められているのか?そんな人材を育成するには何をすれば良いのか?を考える参考になれば幸いです!

①デザイン思考講座

デザイン思考とは、近大の廣田ゼミでもお馴染み、顧客視点に立ってサービスを考える思考法のことです。ディスカッションラボのアイデア発想法でもこの考えを取り入れてワークショップを作っています。サービス開発や、マーケティング、新規事業を立ち上げる際にこのデザイン思考という考え方が色んな企業で導入されています。なんとその研修、企業側が数百万円という大金を払って受けているほどのものもあり、近年とても人気な研修です。これが新卒で無料で受けれるなんて…!新卒、羨ましい限りです。

デザイン思考の重要性
従来はWHAT(何をやるか)を与えられてHOW(どのようにやるか)を考えるクライアントの要望をキッチリできる人間が評価されてきたが、
これからはWHATを与えられてまずWHY(何のために必要なのか)を考え、WHATを改めて考え直し、HOWを考えるという、デザイン思考型人間が求められている。(研修資料より引用)

上記のニーズから、デザイン思考研修が令和元年から導入されました。

デザイン思考では下記の5STEPで、アイデアを考えブラッシュアップしてゆきます。

①共感(EMPATHIZE)→②定義(DEFINE)→③発想(IDEA)→④試作(PROTOTYPE)→⑤テスト(TEST)

今回出されたお題は「プレゼント」。2人1組のペアワークでお互いに相手の本当に欲しいと思うプレゼントサービスを考案し合うというものです。それでは、実際にどんなワークが行われたのか見ていきましょう!

STEP1:共感
プレゼントをもらうor渡す際の、感情曲線シートを記載し、お互いに発表し合ます。そしてそのシートを見ながら「この時、なぜ感情が下がったor上がったのか?」を互いにインタビューしながら深掘り、その人のプレゼントに対する深層心理を発掘してゆきます。

STEP2:定義
インタビュー結果から、相手が本当に求めていることを推測し、言語化します。

①「発言」から、その人の「価値観」を推測
②「本当に求めていること」を定義

STEP3:発想
前ワークで定義した「本当に求めていること」を叶えるサービスアイデアを考案してゆきます。アイデアは絵で分かりやすく記載。最低5個のアイデアを考えます。(質より量を重視!)そして、考えたアイデアを相手に共有しフィードバックをもらいます。

※アイデアが出ない時は、下記の問いで考えてみると良いそう!
・What「モノを使ったサービスにできないか?」
   ex)携帯電話・カメラ・時計
・Where「特定の場所でできるサービスにできないか?」
   ex)職場で・駅で・旅先で
・Whom「誰かと一緒に実行するサービスにできないか?」
   ex)家族と・友達と・先生と

STEP4:試作
前ワークで考えたアイデアを、ペアの相手からのフィードバックを参考にしてブラッシュアップし、一つ決定して再度絵で可視化します。そこから、紙粘土・レゴ・画用紙・折り紙・モールなどのアイテムを使ってプロトタイプを作成してゆきます。(WEBアプリケーションの場合は、画面のワイヤーフレームを紙に記載)

STEP5:テスト
作成した試作品を相手に使用してもらい「よかったところ・改善するといいところ」をフィードバックを受けて、全ステップが終了です!


アイデア紹介

新入社員から実際に生まれたアイデアは「プレゼントを見た瞬間の顔が撮影でき、送り主に届く」というもの。プロトタイプはカメラ内蔵型のプレゼント箱。確かに、喜んでる瞬間の顔って残しておきたいし、プレゼントを貰った本人も後からその時の思い出を思い返せるし、個人的に面白い!欲しい!と感じました。

約半日でアイデアを1つ完成させるという濃い研修でしたが、アイデアは面白いし、絵も分かりやすく、皆さんワイワイと楽しそうに研修に取り組まれていました!

デザイン思考のポイント
「誰のためのサービスなのか?」を考え抜き、可視化・フィードバック・改善を繰り返すことでユーザーにとって本当に良い体験を追求する

続いて、スクラム研修についてご紹介します。

②アジャイル開発のスクラム研修

アジャイル?スクラム!?聞き慣れない横文字が並んでいますが、アジャイルとは、俊敏な・迅速なという意味で、昨今注目を浴びているITサービスの開発手法です。
従来の研修ではウォーターフォール型と呼ばれる、クライアントから依頼されたことを2~3年かけて実現化していく開発手法が主流でした。しかし現代は世の中のニーズがすぐ変化してしまうため、数年かけてサービス開発をすると完成する頃にはもうニーズがなくなっている可能性があります。そこでこのアジャイル開発は、サービスの開発要件をトライアンドエラーで適宜修正しながらやってゆき、2~3ヶ月の短期型でサービス開発をする手法として取り入れられました。

以下、アジャイルソフトウェア開発宣言より抜粋。
「プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、価値とする。」

この考え方はIT業界以外でも大切になるマインドですよね!

一方でスクラム研修とは「リーダー・マネージャ主体から、チーム主体でセルフマネジメントしていこう」というマインドを養う研修のようです。

すごく興味深い考え方…!
まさに、会社=チームで働くための研修としてふさわしい内容ですね。

NTTデータの研修内では、この概念を自己組織化と表していました。

自己組織化に必要なマインド
・指示を待つのではなく、自ら考え、選択し、行動する
・個々がベストを尽くす責任を持つ
・問題が発生した場合は、チームで一丸となって取り組む

実際に研修では、三角ゲームというワークを実施し、自己組織化の大切さを学びました。

三角ゲームのやり方(推奨人数:15~30人)
①参加者の中から2人を思い浮かべる
②選んだ2人を三角形の一角と見立て、自分をいれて三角形になるように並び、全員が各々の選んだ相手と三角形を作り合えるように移動して整列する
(※三角形を作る相手は、初めに選んだ人から変えてはいけない)

めっちゃむずそう…
ゲームは2ターム行われ、まず1ターム目は講師がリーダーを指定し、そのリーダーが指示をだして三角形を作ります。
2ターム目はリーダーを決めず、指示も出さず、各々で周りを見ながら移動し、三角形を作りました。

その結果、リーダーがいた1ターム目は10分以上かかってしまい、2ターム目では2分で完成するという面白い結果に!
このゲームは、各自がチームの目標を達成するために動くというマインドを持つことで業務を効率化できる!ということを体感してもらえるものでした。ぜひチームメンバーでトライしてみて下さい!

近年はインフルエンサービジネス等の到来で、「個の力を磨こう!」という風潮が高まって来ていますが、一人では成し得ない仕事をチームで達成できることが会社という組織で働く魅力だなと感じます。また、そんな個が強い人達をまとめてプロジェクトを推進できる人材がこれからは特に必要とされてくると思うので、そういった力を磨くためにも自己組織化マインドの浸透スキルは是非身につけたいものです。

コラム:スクラムチームを成功に導くために必要な役割「スクラムマスター

③その他の研修Tips

最後に、デザイン思考・スクラム研修以外にもスグ現場で活用できそうな研修内容をまとめてみましたので、よければ活用してみて下さい!

業務振り返り手法「KPT」
その日の業務を「Keep:続けたいこと(良かった点)」「Problem:改善したいこと」「Try:次回挑戦したいこと」の3つに分解して可視化し、次に活かす振り返り手法。

パーキンソンの第1法則
「仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という法則。→いつまでに終わらせるのか?を初めに決める
プランニングポーカー
→チーム全員で一斉に、自分の考える見積量(完了までにかかる時間など)を数値で提示し、見積もり値の相違から認識の相違を明らかにする手法


研修導入の狙い

最後に、人事の方が若手に身につけてほしいスキルやマインドを伺ってみました。

「単に言われたことをするだけじゃない、クライアント自身も気付いていない本当のニーズを発掘し、提案し、行動に移せるような、新しい風を吹かせられる人材になってほしいと思っています。」

令和時代に必要なビジネスマインドまとめ

①対話を通して顧客にとっての本当の価値を創造できるデザイン思考
②トライ&エラーを繰り返し、より良いもの素早く作るアジャイル思考
③自らが組織を動かしているという自己組織化思考

いかがでしたでしょうか?半日の取材でしたが学びが詰まっていて、さすが大手の研修は洗練されてるなという印象でした。ビジネスマインドの啓発本は数多くありますが、言葉など頭では分かっていることでも、具体的にはどのようなシーンで大切になるのかって実際に現場に入ってみないと分からないものですよね。それをワークショップを通してその大事さに気づけるという素晴らしい研修でした。私も来世では新卒研修受けたいです!!笑

今回取材させて頂いたNTTデータの人財教育・育成の考え方はこちらから。
NTTデータさん、取材にご協力頂き有難うございました!

※「Altemista」とはスピーディなサービス企画開発を実現し、スタートアップ、イノベーション創発を支えるNTTデータのソリューションです。(日本国内における株式会社NTTデータの商標です)

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