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【美術ブックリスト】 『ボタニカルアートで描く 江戸椿の世界』 まついあけみ著

【概要】
安政6年に成立した『椿伊呂波名寄色附』は、本文に360種、引用150種、全500種以上の椿品種が記録された一書だが、図版がなかった。著者はこれを基に現存する品種103点を精緻に艶やかに描いて椿図譜とした。江戸と令和の200年に及ぶ時空を越えた、美しい椿品種図譜。

【感想】
古典籍に記された椿の花々の解説を解読し、それに西洋の図鑑の挿絵の技法であるボタニカルアートの絵を添えているので、現代のカメラで江戸時代を映したようなタイムスリップ感がある。歴史との対話とはこういうことをいうのだと思う。

八坂書房◉刊 B5変 144ページ 2200円

はじめに
ツバキとは
江戸椿百三選
椿伊呂波名寄色附 印影/翻刻
あとがき

植物画掲載品種一覧
参考文献一覧

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