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【美術ブックリスト】『花房さくら 木彫作品集 毎日が猫の日』花房さくら著

猫たちの暮らしを覗くような、ユーモラスで愛らしい木彫を発表し続ける人気彫刻家・花房さくらの作品集。2014年の愛知県立芸術大学卒業制作から2023年の最新シリーズまで8年余りの作品をほぼ網羅。現在活動の拠点としている淡路島での制作の様子や、小説家・角田光代氏との特別対談も収録。いま注目を集める人気彫刻家の魅力をギュッと詰め込んだ。

高校卒業、自衛隊入隊、美大受験、台湾のアートフェアでの人気沸騰などアーティストとして成長するまでを振り返るエッセイを読むと、猫を作る喜びに満ちた現在の暮らしの大切さが一層強く迫ってくる。猫好きもそうでないひとも幸せな気持ちにさせる一冊。
ここまでが概要。

ここからが感想。
花房さんの木彫は、4年くらい前に台北で開催された「ONE ART TAIPEI」というホテル型アートフェアで、名古屋の写楽画廊のブースで見つけたのが最初。それから大阪の百貨店でも個展を成功させて人気が高まり、現在ではSNSを中心に多くのファンを獲得しているよう。
この作品集は弊社スタッフが企画したもので、私は側から見ていたけども、写真の撮影から対談のセッティングまでとても手の込んだ編集をしていた。本としての完成度ももちろんだが、作家が喜び、編集者が出来に満足し、読者を楽しくさせることがこの一冊を通じてできることが大事なので、どういうかたちでそれが表れるかに期待しているところです。

実業之日本社 B5変 128ページ 2700円


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